こんなふうに、愛猫の食事に気を配る飼い主さんはとても多いですよね。
猫ちゃんの食事量は、健康に長生きするためにとても大切!
野良猫に比べて、飼い猫の平均寿命は3倍近くもあると言われているんですよ。
その理由を占める大きな要因は、食事からのエネルギー摂取。
そう、猫ちゃんは食事によって適切・適量の栄養を摂取することで、健康的に長生きできる動物なのです。
猫ちゃんにはいつまでも元気に健康でいてほしいですよね。
これから先何年も、一緒に年を重ねていきたい!
そんな愛する猫ちゃんのご飯。しっかり量を計算してあげて、ずっと一緒に生きていきましょう!
目次
猫のご飯の量、どうやって計算する?
猫のご飯の量を計算するには、いくつかパターンがあります。
全部わかりやすくまとめてみましたので、やりやすい方法で算出してみてください。
計算方法その1
1日に必要な摂取カロリー=(猫の体重○kg×30+70)×□
※○には猫ちゃんの体重を、□には下の表の数値を入れてください。
□に入れる数値はこちらから | |
1歳未満の子猫 | 2.0 |
授乳中の猫 | 2.0 |
外で自由に運動できる猫 | 1.4 |
完全室内飼いの猫 | 1.2 |
避妊・去勢手術をした猫 | 1.2 |
肥満気味の猫 | 1.0 |
はじめて計算をしたときが1歳未満の子猫で、数値が2.0になったとしますね。
数週間後に1歳を迎え成猫となったら、たとえば2.0あった数値が突然「室内飼いの猫」の1.2にまで落ちてしまうと、算出されるご飯の量が明らかに減ってしまいます。
子猫と成猫でも、数週間前に1歳を迎えた子であればそんなにカロリーに差は生まれないので、そのあたりはうまく調節してあげてください。
計算方法その2
1日のご飯の量=猫の体重×80kcal
この計算をより正確にするためには、以下の3ステップを踏んでみてくださいね。
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1安静時に必要なエネルギー量を計算する
体重4kgの猫を例に出してみましょう。
4(猫の体重)×30+70=190kcal
4kgの猫ちゃんだと、安静にしているときであっても必要なエネルギー量は190kcalになりました。
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2ライフステージごとに決められた数値を掛ける
ステップ1で、安静時に必要なエネルギー量が分かりましたね。
次はそのエネルギー数値に、また新たな数値を掛けていきます!
掛ける数値はこちらから | |
1歳未満の子猫 | 2.5 |
1歳以上で避妊・去勢手術をしていない猫 | 1.4 |
1歳以上で避妊・去勢手術済みの猫 | 1.2 |
妊娠中の猫 | 1.6~2.0 |
授乳中の猫 | 2~6 |
活発な猫 | 1.6 |
肥満気味の猫 | 1.0 |
ダイエット中の猫 | 0.8 |
増量中の猫 | 1.2~1.4 |
高齢の猫 | 1.1~1.6 |
ステップ1で例に出した4kgの猫ちゃんは、安静時でも190kcalが必要だという結果になりましたね。
上の表の中から、猫ちゃんに該当する数値を190に掛けてみましょう。
そして出た数字が、1日に必要なエネルギー量になります。
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3猫のご飯の量を計算する
次に、フードのパッケージを見てみましょう。そこで探すのは、100gあたりのカロリーです。
例として、100gあたり360kcalのフードだとします。
そうしたら、ステップ2で算出されたエネルギー量を360で割って、それに100を掛けてみましょう。
それで出る数値が、1日に与えるご飯の量(単位はグラム)になります。
猫のご飯の量はパッケージを見て決めよう
猫のご飯の量を算出する方法が分かると、パッケージに記載されている食事量がいかに大切か分かりますよね。
当然、フードによってカロリー量は違いますから、計算するときにもフードのパッケージを参照することはマストです。
ドライフードとウェットフードで計算方法は違うの?
ドライフードとウェットフードを混ぜて与えているご家庭向けの計算方法もご紹介します。
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11日の必要カロリー摂取量を算出する
さきほどご説明した【計算方法その2→ステップ2】で出した答えが、「1日に必要な摂取カロリー量」でしたね。
この数字をさらに変えていくことで、ドライフードとウェットフードに分けて量を算出することができます。
では、1日に必要なカロリー量からウェットフード1缶分のカロリーを引いてみましょう。
そして残ったカロリーは、ドライフードで消費しましょう!
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2ドライフードを与える量を算出する
ドライフードの量=A÷B×100
※Aには、ウェットフードのカロリーを引いた後の数字を入れます。
※Bには、ドライフードのパッケージに記載されている100gあたりのカロリー量を入れます。
この計算式で出てきた答えが、ウェットフードとドライフードを混ぜるときのドライフードの量の目安になります。
猫のご飯の量を計算するときの注意点
猫のご飯を計算する方法が分かったところで、今度は注意点を見ていきましょう。
飼い主さんご自身で計算するということは、気を付けなければいけないポイントもあるんです。
最終的な量は実際に猫にあげながら決めよう
上でご紹介した計算方法は正確なものではありますが、実際に猫ちゃんにご飯を与えてみて、最終的な適量を調節していきましょう。
算出した量では多いと感じれば、それは猫ちゃんの体質や食べられる量を優先してあげてください。
もちろん、逆に明らかに少ないというようであれば、はじめは少し多めにあげてみてください。
1日ずつ微量減らしていって、最終的に理想的な量を与えられるようになれば良いでしょう。
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おやつは別腹…ではありません!
猫ちゃんにおやつを与える場合、おやつのカロリーも計算に含めることがマストです!
おやつをあげるご家庭は、おやつのパッケージ情報もよく見て、カロリー計算に含めてあげてくださいね。
また、おやつを食べる猫の場合は、その分のカロリーも計算に入れましょう。
最終的に算出された1日に必要なご飯の量という数字から、おやつのグラム数を引いた数字が、フードの適正量ということになります。
おやつを与えるなら健康にも配慮したものを!
おすすめおやつをご紹介しますね。
【モグリッチ】健康と安心に配慮したネコちゃん用とろ〜りおやつ
猫ちゃんがおやつを食べている姿は、幸せそうで可愛い!
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心おきなくおやつタイムを楽しめるよう、安心・安全の原材料にこだわったおやつなんです。
モグリッチの特徴
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・タウリン、グルコサミン、コンドロイチンといった健康成分配合
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そんな心配もご無用!モグリッチは美味しさも抜群なんです。
ささみとレバーで猫ちゃんの食欲をそそりますよ。
知っておこう!猫の理想体重
猫の平均体重は、ボディコンディションスコア(通称BCS)という数値で算出することができます。
ボディコンディションスコアとは、猫の見た目と触り心地によって、その体型を5段階で表すもの。
詳しくは、こちらの記事でご紹介していますので、読んでみてくださいね。
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うちの猫痩せすぎ!?原因は?知っておくべき増量方法や対策も
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そして、平均体重についてはこちらを参考にしてみてください。
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猫の平均体重はどれくらい?肥満対策や減量方法も徹底解説
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猫のご飯をあげる頻度は決めるべき?
猫のご飯の量は、1日に2~4回くらいに分けるのが無難と言われています。
明確な数字になっていないのは、猫によって食べる量や頻度がバラバラで、食事回数の少ない猫の場合はご飯を長く放置しておくことで、劣化してしまう恐れもあるから。
猫の食事頻度については、こちらの記事でもご紹介していますよ。
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猫の食事の頻度はどのくらい?一日に何回あげるか一発で解決します!
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また、猫ちゃんがご飯を食べなくなってしまった…という場合にも、フードを長時間放置していたことで美味しくなくなっているかもしれないのです。
こちらの記事で詳しくお話していますので、よろしければ読んでみてくださいね!
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猫がご飯を食べる量が減った!病気の可能性は?受診の目安も
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猫の食事回数に大体の目安はありますが、もともと狩りをする野生動物の猫なので、柔軟に対応を変えていくのが最善なようです。
人間のように、3食きっちり食べるようなメカニズムにはなっていない猫ちゃんもいますからね。
猫のご飯の量って計算できる?おやつは別腹?猫の食事情を解説:まとめ
猫に与えるご飯の計算方法についてご紹介してきました。
出てくるのは決まった数字なので、あとはパッケージ裏の情報を読めば簡単に計算することができますね。
獣医師さんに相談するのが一番ですが、猫を連れて病院まで行くのが大変で重い腰が上がらない…という方もいるでしょう。
そんなとき、この記事を参考に食事量を計算してみることをおすすめします。
健康的な食生活で、愛猫にはずっと元気でいてもらいましょう!