猫ちゃんを家族として迎え入れたときに、猫ちゃんに最初にあげるプレゼントは「名前」ですよね。
そして次にあげるプレゼントが「首輪」ではないでしょうか。
うちの子に良く似合う、可愛い首輪を付けてあげたい。
でもいろんな種類の首輪があって悩んでしまうし、そもそも猫に首輪って付けないといけないの?
この記事では首輪の選び方はもちろん、首輪の付け方や首輪の目的、首輪をつけるメリットなど、猫首輪のいろんな「知りたい!」を集めました。
安全だけでなく愛猫の健康までも管理、把握出来る猫ちゃんにも飼い主にも優しい首輪も紹介しています。
この記事を読んで愛猫の健康と安全を守ってくれる、愛猫に良く似合う、愛猫のための首輪を選んであげましょう。
目次
猫に首輪は必要?
猫ちゃんを家族として迎え入れたときに、、大体のおうちでは猫ちゃんに首輪を付けると思います。
日本の猫で一番有名であろう、サザエさん一家の「たま」も赤い首輪に大きな鈴を付けていますよね。
ですが、そもそも猫に首輪って必要でしょうか?
結論から言えば「必須」ではありませんが「必要」です。
猫は家にいる事が多く、犬のように散歩をすることはありません。
また、最近では極力外に出さない「室内飼い」が主流になっています。
ですが首輪を必要だとする一番の理由は、「迷子になる事を防ぐ」ことです。
室内飼いをしていても、何かの拍子で外に飛び出してしまうかもしれません。
その時にもしも、首輪をしていなかったら...。
猫ちゃんがちゃんと飼い主の元に戻って来てくれるでしょうか?
首輪を付けるメリット
猫に首輪を付けるメリットは、たくさんあります。
詳しく見ていきましょう。
猫首輪を付けるメリットとは
- 万が一、外に飛び出て迷子になってしまった時に、首輪を付けていると「飼い猫」だという目印になります。
- 首輪に飼い主さんの名前や連絡先があったら、飼い主さんの元に戻れる可能性が高くなります。
- 鈴の付いた首輪なら、猫の居場所が分かりやすくなります。
- 首輪に迷子札が付いているものなら、再会の可能性が高くなります。
- 災害などではぐれてしまった時も、飼い猫の証になり、保護してもらいやすくなります。
このように、迷子防止の面から考えると、首輪を付けるメリットは大きいと言えます。
野良猫として保健所に収容されることなく、迷い猫として飼い主さんを探すことになる飼い猫の首輪は、言わば「お守り」ですね。
迷子になってしまった愛猫が帰って来るのを待つ日々は、飼い主さんにとってご飯ものどを通らないほど心配でたまりません。
自分がそのような思いをしないためにも、愛猫に不安な思いをさせないためにも愛猫がどうしても嫌がらない限り、首輪をつけてあげてください。
しかし、メリットがあればデメリットもあります。
首輪を付けるデメリット
- 首輪が付いていることで思うように毛づくろいが出来ず、ストレスを感じてしまう。
- 首輪を付けている部分の毛や皮膚に摩擦が起こり、抜け毛や皮膚炎を招く事がある。
- 狭い場所を通ろうとしたときに首輪が引っかかり、身動きが取れなくなってしまう。
ですが、これらのデメリットは、安全で快適な負担の少ない首輪を選んであげることで回避する事が出来ます。
「首輪の選び方」の章で詳しく説明しますね。
首輪はいつから付ける?
猫に首輪を付けるのは、生後3か月以降にしましょう。
生後3ヶ月未満は体つきもまだ安定していないため、体つきがしっかりしてくる3ヶ月以降が望ましいです。
また子猫は成長が早いので、こまめにきつくなっていないか?などサイズを確認してくださいね。
愛猫にピッタリの首輪を見つけよう!
首輪は24時間ずっと付けているものですから、猫ちゃんにとって安全で快適な負担の少ないものを選んであげたいですよね。
おしゃれなものや機能的なもの、鈴付きのものなどいろんなタイプの首輪があります。
だけど、猫ちゃんにとって「安全で快適な負担の少ない首輪」とはどういう首輪なのか?
大切なうちの子に付けてもらいたい首輪はどんなものがいいんだろう?
猫ちゃんの首や体への負担が少なくて優しい...。そんなポイントを抑えながら、ひとつずつ見ていきましょう。
首輪の選び方
「安全で快適な負担の少ない首輪」を選ぶ際のポイントは次の3つです。
- サイズが合っているものを選ぶ。
- 皮膚と被毛に優しい素材を選ぶ。
- 安全な首輪を選ぶ。
それでは、順番に猫ちゃんの安全を守ってくれて、負担が少なくて優しい首輪のポイントを詳しく紹介しますね。
サイズが合っているものを選ぶ
首輪のデメリットを回避するために一番大切な事は、サイズ選びです。
首輪は、大きすぎても小さすぎても危険なのでちゃんと首回りのサイズを測ることが大切です。
首輪のサイズ
猫の首輪は幅1㎝程度のものを選び、人の指が2~3本入るくらいのサイズで調整すると良いでしょう。
毛のボリュームを含めてピッタリのサイズになるくらいがベストです。
子猫や短毛の猫ー首回りのサイズ+2~4㎝
長毛の猫ー首回りのサイズ+5㎝くらい
ゆとりが少ないと首輪ハゲの原因になってしまうし、ゆるいと猫の口に引っかかって「猿ぐつわ」のような状態になってしまう危険性があります。
猫の首周りのサイズを測るときはメジャーや紐で、ヌードサイズの首周りの一番細い部分をはかりましょう。
ヌードサイズとは、ゆとりなくピッタリ測った身体の寸法のこと。
猫の首周りを測るときは、毛をかき分けるようにして首周りにピッタリとフィットさせて測ってください。
サイズが合っていないと大変なことに...
また、首輪の重さと幅についてもお伝えしますね。
首輪の幅
幅は、猫ちゃんの個体にもよりますが、1㎝程度が望ましいとされています。
幅が太いものはご飯も食べにくい、首が動かしづらいなどの日常生活に支障をきたしてしまう恐れがあります。
幅が太いと見ていても、窮屈そうで可哀想ですよね。
首輪の重さ
ある論文では、「動物倫理上の観点から動物に首輪などを付ける際、体重の4~5%程度以内に重量を抑える必要がある。」としています。
そもそも体が小さく体重の軽い子に重い首輪は、首にも体にも負担になり優しい首輪とは言えませんね。
出来るだけ軽い素材で出来たものを選んであげてください。
皮膚と被毛に優しい素材で選ぶ
ペットショップやホームセンターなどで猫首輪を触った時に、「固いな」と思ったことはありませんか?
素材もナイロン製や合皮製のもので、首を動かすたびに擦れて痛そう。
実際にうちの子もホームセンターで買ってきた猫首輪をはめたら、こすれて首輪ハゲになってしまいました。
その猫首輪を外して何年か経った今でも、被毛に薄く首輪の跡が残っています。
ちょっと驚いてしまうのですが、猫首輪と言っても、犬用の首輪をそのまま猫用のサイズにしたものが多いんだそうです。
犬と猫では首輪を付ける目的が違います。
犬と猫の首輪を付ける目的の違いは?
犬は、リードをつないで散歩や訓練をするために付ける。
猫は、飼い猫である目印と迷子防止のために付ける。
なので、猫首輪は犬の首輪のように頑丈である必要はないのです。
むしろ猫ちゃんの細い首やデリケートな被毛には、優しい手触りの生地で作られたものがいい。
これらの素材ならナイロン製や合皮製のように固くなく、重くもないので首周りにあっても猫ちゃんのストレスになりにくいです。
柔らかくて軽い素材で作られた猫首輪を選びましょう。
安全な首輪を選ぶ
猫ちゃんが首輪を付けているときの事故で多いのが、首輪が何かに引っかかって宙吊りになってしまったり、身動きが取れなくなってしまうことです。
首輪が外れない時に誰かそばにいて対処出来れば良いのですが、留守中の時などは命の危険に関わります。
ですが、すぐに首輪が外れる事はあまり問題ではないので、少しの刺激で外れる「セーフティ機能」の付いたものを選ぶようにしましょう。
セーフティ機能の首輪にも「バックルタイプ」や「ゴム紐タイプ」などいろいろな種類があります。
猫ちゃんに合わせて選んであげてください。
実話。もしもの時はきっとある!
わが家の猫は、玄関の扉を開けた際に脱走してしまい交通事故に遭ってしまいました。
今は、下半身不随で後ろ足が全くうごきません。
それでも生きていてくれることがとても嬉しい、そんな体験談です。
事故に遭った時に、わが家の猫を救ってくれて再会させてくれたのが、安全な首輪とハーネスでした。
脱走してから3日後に再会出来たのですが、その時に保護してくれていた方のお話です。
交通事故に遭ったわが家の猫を見つけた時は、首輪はしていなかったそうです。
後から保護してくれた場所に首輪を探しに行ったのですが見付かりませんでした。
きっと何かの拍子で外れて何処かにいってしまったのでしょう。
しかし、偶然にもこの時外出から帰った後ということもあり、ハーネスを付けていました。
ハーネスをつけていたので首輪がなくても飼い猫だと分かり、SNSで拡散してくれたおかげで再会出来たのです。
無事に再会出来た時の安堵と嬉しさ、脱走して見付かるまでの3日間のご飯も喉を通らないほどの気持ちは今でも鮮明に覚えています。
猫首輪とハーネスの大切さを身をもって実感した出来事でした。
猫にハーネスも必要?と思われるかもしれませんが、私は実体験から必要だと思います。
特に近年は災害も多く、思いがけず猫ちゃんが迷子になってしまう状況も少なくありません。
大切な愛猫のためのいざ!という時の優しい「お守り」を付けてあげてください。
首輪の選び方の3つのポイントをほぼ抑えた商品を紹介している動画を載せておきますね。
欲しい商品が見つかったら、Amazonリンク等に飛べるQRコード付きです。
なお、我が家の猫が迷子になったときには保護してくれた方がSNSで拡散してくれたので、早く再会ができました。
でも迷子札を首輪に付けるとか、ハーネスにも迷子札を縫い付けておくとかしておけば良かったというのも実感としてあります。
首輪とハーネス+迷子札までつけてあげると最強の「お守り」になりますね。
https://item.rakuten.co.jp/5endama/740962/
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そして2020年代の現代では、愛猫の安全だけでなく健康も守ってくれる首輪があります。
猫ちゃんの行動や体重、排泄情報だけでなくちょっとした体調の変化もお知らせしてくれるから、動物病院に連れていくタイミングも逃さない...。
そんな未来的な安全で快適な負担の少ない首輪もあるんですねぇ。
安全と健康まで守ってあげられるなんて、まさに超最強の「お守り」ですよね!
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この首輪はやめてあげて!危険な猫首輪
ここまで猫ちゃんにとって「安全で快適な負担の少ない首輪」を見てきましたが、こういう首輪は付けないであげてほしいNGな首輪も見ていきましょう。
猫ちゃんの安全のために付けたはずの首輪が、かえって危険なものになってしまっては大変です。
こういう首輪はやめて!
・革製のもの
猫の鼻はニオイにとても敏感です。他の動物のニオイがいつもしているのは、ストレスになってしまいます。
・細いひも状のもの
外れた時に、遊んで食べてしまう可能性があります。
・装飾品がついているもの
小さな付属品など噛んで食べてしまう可能性があります。
・レース付きや過度におしゃれなもの
素材によっては、猫の皮膚に優しくないものが使われています。
・鈴付きのもの
鈴は、大人しい性格でほとんど鳴かない猫ちゃんには居場所が分かる等、有益なこともあります。
ですが、鈴の音にストレスを感じてしまう猫ちゃんも多いので、鈴のないものがベターです。
初めての首輪の慣らし方
猫に初めて首輪を付けると嫌がってしまう猫ちゃんが多いと思います。
「かわいそう」と思って諦めてしまわないで、慣らし方を工夫しましょう。
ココがポイント
- 最初は短い時間から始めて、ちょっとずつ首輪を付けている時間を伸ばしていく。
- 首輪をしている間、おやつをあげたり、遊んであげたりする。
楽しいことや美味しいことに夢中になって首輪の存在を忘れてくれるはずです。
首輪を付けている時に楽しいことが続けば、次第に首輪への抵抗感がなくなっていくでしょう。
でも、首輪を外そうとしたり、暴れたりしたら無理せず、すぐに首輪を外してあげてくださいね。
首輪を嫌なものだと思ってしまっては大変です。
猫ちゃんの性格にもよりますが、大体2~3日くらいで慣れてくれる子が多いようです。
時間がかかる子でも、2週間ほどで慣れてくれるので、焦らずに「首輪を付けると楽しいよ」と教えてあげてください。
首輪を付ける時のコツ
猫に首輪を付ける時は、猫ちゃんの後ろから静かに付けてあげてください。
顔の前からだと警戒してしまい、なかなか付けさせてくれません。
マッサージやブラッシングなどのスキンシップを取りながら付けてあげるのもいいですね。
また、首輪を付ける前にヘアゴムやマジックテープ(電源コードをまとめるような細いもの)でトレーニングをするのもおすすめです。
保護施設などでは、里親募集中の猫ちゃんのために、髪の毛をまとめるシュシュで首輪のトレーニングをしている所もあるそうです。
愛猫と自分とお揃いのシュシュなんて付けたら可愛いですよね。
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猫に首輪を付けることは、サザエさんの家の「たま」のようにあの家の飼い猫だ!と気づいてもらえることです。
そして、もしも迷子になってしまった時に保護してもらいやすくするための目印でもあります。
自然災害の多い近年の日本では、愛猫が迷子になってしまう可能性は決して低くはありません。
飼い主さんと愛猫が有事の時に悲しい思いをする事がないよう、あなたの猫ちゃんにぜひ、「優しいお守り」をつけてあげてください。
この記事が飼い主さんと愛猫の安全を守ってくれる、お守りになれたらとても嬉しいです。