キャットフードのドライとウェットにはどんな違いがあるの?

ドライとウェット…中身はどう違うの?
メリットやデメリットを教えて!

このようなお悩みにお答えします。

一般的に「カリカリ」と呼ばれる乾燥したドライフードと、缶詰やレトルトパウチに入ったウェットフード。

そもそも見た目が全然違いますが、この2種類のキャットフード…実際、中身はどう違うのか。

どちらにもメリットとデメリットがあるので、それを知らずに適当に選んでいると猫の健康に大きく影響してしまいます!

“飼っている猫には何が合うのか“ それぞれのキャットフードの持つ特性しっかりと把握して、正しい方法で与えられるようになりましょう♪

食べる猫も、そしてそれを与えるあなたも、安心な食生活が送れるようこれから詳しく説明していきます!

 

まず必ず覚えておくべきこと

キャットフードには、ドライやウェットなどの形状の種類とは別に、栄養の面で分類した種類があります。

総合栄養食

毎日の主要な食事。水と一緒に与えるだけで、猫の健康を維持するために必要な栄養を摂取できる。

一般食・副食

総合栄養食には満たない栄養素のもの。これ単体では栄養バランスが崩れるため、総合栄養食のものと一緒に与える必要がある。

療法食

特定の疾患・疾病等に対し、食事療法として使用されるもの。

間食

おやつやご褒美として与えるもの。ジャーキーや煮干し、ちゅ~るなんかもおやつにあたります。

それぞれキャットフードのパッケージに必ず記載があります。

…これ、結構知らない人多いような気がします。

この前実家に帰った時、母親に聞いてみたら「総合栄養食??何それ」って言われちゃいまして。

幸い、ごく一般のドライフードを買ってたので総合栄養食ではあったんですが、これもし知らないまま一般食だけ与えてたら…?

そう思うとゾッとしました。実家の猫ちゃん、もうすぐシニアなので栄養には気を付けてあげてほしいところです。

猫の栄養バランスを考える上でとても大切なことなので、必ずパッケージ裏の記載を確認してからフードを選ぶようにしましょう!

 

ドライフード、ウェットフード、基本的な違い

まず、基本的な違いを表にまとめてみました。

ドライフード ウェットフード
価格 安い 高い
内容量 多い 少ない
保存性 (未開封) 約1年~1年半 1ヶ月約2~3年
保存性 (開封済) 約1ヶ月 約1日
栄養バランス 良い 悪い
水分の量 約10% 約70~80%
消化の良さ
食いつき
噛みごたえ

こう見ると、どちらにも同じぐらいメリット・デメリットがあることが分かります。

アレを選べばコレが足りない…こっちを重視したらあっちが✕って!全部いいとこどりできたら最高なのに!…って、分かります。難しいですよね。笑

猫の年齢や状態によって重視する項目が変わってくるので、次でもう少し特徴を詳しく見ていきましょう♪

ドライフードの特徴

メリット

総合栄養食が多い

水と一緒に規定量を与えれば、1日に必要な栄養を摂ることができる。

開封後も長期保存できる

適切な方法で保管すれば開封後も1ヶ月程度保存することが可能。基本的に扱いが楽。

1食あたりの価格が安い

ウェットフードと比べると比較的安く購入できる。

歯やあごの健康を維持できる

噛むことであごの発育になり、また歯肉を刺激するため口内炎の対策にもなる。


デメリット

水分含有量が少ない

水分を摂るのが苦手な猫は、水分不足になりやすく腎臓に疾患を抱えやすくなるため注意が必要。

食いつきが悪いことがある

香りが弱く固いために苦手になることがあり、嗜好性を高める工夫が必要になる。

子猫やシニア猫には与えにくい

水分が少なく固いため、噛む力が弱い子猫やシニア猫には向いていない。

噛まずに飲み込んだことで喉に詰まらせてしまう可能性があり「お湯でふやかす」「ミキサーで粉砕して水分を足す」などの工夫が必要。

必要な栄養素がバランス良く凝縮されていて、あごの力の維持や口内炎などの予防にも役立つのはとても大きなメリットですよね!

また内容量が多いので、価格もウェットに比べて安価になるうえ、保存期間も長くて扱いやすいと言えます。

ただ、水分量が少ないので、必ず水分を摂る必要があるのが本当に気を付けなくてはいけないところです。

 

ウェットフードの特徴

メリット

水分含有量が多い

水をあまり飲まない猫に水分補給も兼ねて与えることができる。

食いつきが良い

魚や肉の香りが強いため、食いつきが抜群!

消化にいい

病気などで胃腸が弱っているときに安心して与えられる。

いつも新鮮

ひとつの量が少なく給餌のたびに開封するため、いつも開けたての新鮮なものを与えられる。

賞味期限が長い

缶詰やパウチなど密閉された容器に入っているため、未開封の状態であればドライよりも保存期間が長いものが多い。。

味の種類・タイプが豊富。

水分が多く、人間の食べ物のように色んな味付けができる。


デメリット

開封後は長期保存できない

細菌が繁殖しやすいため、開封すると傷むのが早い。

1食あたりの価格が高い

ひとつに入ってる量が少なく、どうしても割高になってしまう。

一般食が多い

総合栄養食の副食として与えるものが多いため、単体だと栄養バランスが崩れやすい。

ドライフードを食べなくなることもある

香りが良く柔らかい嗜好品のため、食べにくいドライを嫌ってしまう。

肥満の原因になりやすい

基本「高タンパク高脂肪」のため、食べさせ過ぎはすぐに“肥満”へと繋がる。

中には「低カロリー・低脂肪」もあるが、そもそも嗜好品のためそれ単体で与えると栄養バランスを崩す。

私のイメージですが、ウェットフードというのは「助っ人」という感じですね。

ドライに混ぜて、水分補給の役割になったり、食べやすくしたり。

補助的に利用する場合、価格が少し高くても納得できる気がします。

 

ドライ・ウェットに関係なく避けるべきキャットフードの特徴

原材料表の一番最初に穀物が記載されているもの

  • 小麦
  • 大麦
  • オーツ麦
  • 燕麦
  • とうもろこし
  • コーングルテン
  • お米

表に記載されている原材料は含有量の多い順に記載されているので、最初に上記の穀物が記載されているものは避けましょう。

猫は肉食なので穀物のタンパク質をうまく消化できません。

中には食べ続けることでアレルギーを発症する猫もいるので気を付けたいところ。

絶対に食べさせてはいけないものではないですが、量が多くなると消化できなくなり危険性が高まります。

気になる方は穀物を使っていないグレインフリーを選ぶのがおすすめですよ。

 

添加物が大量に含まれているもの

キャットフードに含まれる添加物として特に危険性が高い

発がん性が疑われる

  • BHD(ブチルヒドロキシアニソール)
  • BHT(ジブチルヒドロエキシトルエン)

枯葉剤としても使われた

  • エトキシン
  • 亜硝酸ナトリウム

その他、疑いのあるもの


血液や腸に影響を与えるとされている

  • プロピレングリコール

肝臓の損傷を引き起こす疑いがある

  • 没食子酸プロピル

安全性の確認ができていない

  • アンモニエート
  • グリシリジン
  • 赤色3号」どの着色料

その他

  • ソルビン酸
  • デヒドロ酢酸ナトリウム

これらが代表的なキャットフードの添加物です。

添加物を含む量が多ければ多いほど、消化しきれずに猫の体に蓄積されていきます。

まれに原材料が詳しく書かれていないものもあったりするので注意が必要です。

…書いてて怖すぎるんですが。これを愛猫ちゃんが口にしているかも?

キャットフードを選ぶ際、パッケージの裏ひっくり返して成分表をめちゃくちゃ確認すべきですね。

↓みたいな、無添加でグレインフリーのキャットフード一択にすべきなんじゃないかと思えてきました。

副産物が含まれているもの

  • 肉類・ミート
  • 肉粉・ミートミール
  • 肉副産物・ミートバイプロダクツミール
  • 動物性たんぱく質
  • 動物性油脂・脂肪

上記の表記は全て原材料がとても曖昧で、死んだ動物や病気にかかった動物の肉など、4Dミートを使用している可能性があります。

中には安全なミールを使っているキャットフードもありますが、不安な場合は「チキン」や「サーモン」と明確に原料が記載されているものを選びましょう。

 

 

キャットフードのドライとウェットにはどんな違いがあるの?:まとめ

  • 総合栄養食と一般食の違いに気を付ける
  • それぞれにメリット・デメリットがある
  • 飼っている猫の年齢や健康状態に合わせて選ぶ
  • そもそも選ぶべきではないフードがある

いかがでした?

普段何気なく選んでいたかもしれないキャットフード、実は調べると色々考させられることがありますよね。

でも、ココまで読んだあなたは、もうキャットフードをしっかり選べるようになってるはずです!

ドライフードとウェットフードをうまく使いこなして、愛する飼い猫の健康をしっかり維持してあげましょう♪

-ウエット, キャットフード, ドライ