猫が軟便したらどうすればいい?おすすめフードや受診の目安も

猫のウンチがゆるい気がする…大丈夫かな…
病院に行くべきか様子を見るべきか、どうしよう

言葉を発することができない猫にとって、うんちは身体の状態を知る方法の1つです。

「便」は身体からの「お便り」とよくいうように、なんらかのメッセージであることも。

猫のうんちが軟便だった場合、一過性のものから病院に連れていく必要があるものまで、原因や種類は様々です。

猫の軟便について、飼い主さんが取るべき行動や対処法について見ていきましょう。

この記事でわかること

猫の軟便の原因や種類

猫の軟便で病院に連れていく目安

軟便改善に効果的なキャットフード

 

猫の健康な便と軟便・下痢の違いとは?

健康な便は人間と同じ「バナナうんち」と言われています。

適度に固くて、細長い便ですね。

猫のトイレは砂を使っているご家庭が多いと思いますので、砂に便がにじみ出ることなくそのまますくうことができれば、健康な便の固さと言えるでしょう。

そしてその「すくう」作業がうまくできなければ軟便であると判断、すくうどころか形もとどめていないほど水分の多い便を「下痢」と呼びます。

そして、猫の便をチェックする際には固さだけでなく色にも注目してください。

まず、猫の正常な便の色は基本的にこげ茶色です。

与えているフードの種類によって黄色みのあるこげ茶だったり黒に近いこげ茶だったりしますし、人工着色料を含むフードを与えている場合には便の色も変わってくることがあります。

ポイント

わが家で実際にやっていた方法は、与えているフードの種類と便の色をリンクさせて覚えておくこと。同じフードを食べていれば同じ色の便が出るので、分かりやすい判断基準になりました。

もしも猫の便がこんな色だったら、獣医師さんに相談してみることをおすすめします。

  • 赤い便:血便はもちろん、血や血の筋が見られる場合には下部腸管が出血している可能性も。
  • 濃い黒の便:胃や小腸が出血している可能性があります。
  • 黄色や黄土色の便:肝臓や胆嚢、膵臓に問題がある可能性があります。

猫の便について、こちらにも参考記事があるのでぜひご覧になってみてください。

猫砂が固まらない原因と対処法!もしかしたら病気かもしれません

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どうして猫は軟便になるの?

水分の過剰摂取

単純に水の飲み過ぎや、水分の多いフードを食べたあと、便の水分量が多くなることがあります。

ウェットフードを主食にしている猫ちゃんは、合わせて水も飲んでいると水分量は多くなってしまいがち。

水分を含まないドライフードにしたり、飲み水の量を調節するなどしてみましょう。

食べ過ぎ

一度に食べ過ぎると、小さな猫の身体では消化不良となり、軟便になることがあります。

この場合、便の最後だけが軟便になる「末端軟便」というケースもあります。

末端軟便、うちの猫もしょっちゅうありました。とても多いケースのようですよ。

フードが身体に合わない・アレルギー反応

フードの成分が合わなかったりアレルギー反応を起こしたりしている場合も、軟便の原因になります。

私が以前飼っていた猫も、フードを変えるたびに便に変化があったものでした。

ついつい安売りしているフードを買ってしまうんですよね。

フードを変えてから軟便が続いているという場合には、フードを見直してみるのも良いかもしれません。

異物の誤飲・人間用の食べ物を食べた

現代でも野良猫は多く存在しているがゆえ見落としがちなのですが、実は猫が食べてはいけないものは数多くあります。

たとえば、猫は肉食動物なので、植物性のものを消化する能力が低いのだそう。

そのため、部屋にある観葉植物などを食べてしまうだけで便に変化が見られることがあります。

また、猫用のおもちゃを誤飲したことで軟便もしくは下痢の原因になることもあります。

それで済めばまだ軽い方ですが、場合によっては手術して異物を取り除かなければならないケースもあるので、誤飲には注意しましょう。

そして、床などにこぼれた洗剤類を猫が踏み、その足を舐めることで軟便や下痢を引き起こすこともあります。

こんなふうに、家の中でも猫が口にしない方が良いものはたくさんあるのです。

ポイント

人間用の下痢止めは絶対NG!薬は動物病院で処方してもらってくださいね。

お腹に毛玉が溜まっている

猫の毛づくろいが多い換毛期などには、お腹の中に毛玉が溜まりすぎてしまうこともあります。

胃の中ですので、軟便や下痢、嘔吐などの原因になってしまいます。

ブラッシングしてあげたり、毛玉ケア効果のあるフードを取り入れてみると良いでしょう。

ストレス

人間と同じく、強いストレスを感じると便にも変化があるといわれています。

特に普段会わない人と接触したり住環境が変わったりすると、ストレスホルモンにより腸の運動が乱れ、軟便の原因になります。

感染症にかかっている

猫が感染する代表的な感染症がこちら。

猫がかかる代表的な感染症

  • 猫パルボウイルス感染症:子猫に多い感染症。発熱・嘔吐などを伴い、重篤化すると死亡する恐れあり。ワクチン接種で予防可能。
  • カンピロバクター感染症:細菌の感染やコクシジウムなどの寄生虫が原因となる場合もあります。原因が分かれば投薬で対処可能。
  • 猫回虫症:他の猫の便からうつる感染症です。
  • 瓜実条虫症:ノミを食べると感染する病気。
  • 猫腸コロナウイルス感染症:軽い下痢を引き起こす腸の病気。突然変異を起こすと猫伝染性腹膜炎ウィルスという、強い病原性を持つウィルスになってしまいます。
  • ジアルジア症:子猫がかかりやすい、下痢症状が特徴の病気。犬やヒトにも感染します。
  • サルモネラ症:急性胃腸炎の扱いで、嘔吐・下痢・食欲不振・元気消失などの症状がある病気。
  • カンピロバクター症:子猫の場合は菌が腸管に感染し、発熱や食欲不振、嘔吐や腹痛、下痢など腸炎の症状が出やすいといわれています。
  • クロストリジウム症:健康な猫の便からも検出されることがあるため、解明されていない部分もある病気の一種。嘔吐や下痢など、腸炎の症状が出ます。
  • 猫伝染性腹膜炎:子猫に発症しやすい腹膜炎。完全室内飼育をすることである程度の予防が可能。

内臓に疾患がある

軟便の原因として考えられる内臓疾患がこちら。

猫がかかる内臓疾患

  • 急性腸炎
  • 食餌反応性腸症:食物アレルギーなど、食べ物に反応する下痢症状のこと。
  • 蛋白漏出性腸症:腸から多量の蛋白が漏れて、「低たんぱく血症」を引き起こす病気。
  • リンパ腫:白血球の中のリンパ球がガン化することで発症する、血液のガンのこと。
  • 肝炎:肝臓の細胞が炎症を起こす病気。下痢や嘔吐、食欲不振、黄疸症状、けいれんなどが見られます。
  • 膵炎:膵臓に炎症が起こる病気。元気がなくなったり、食欲低下や嘔吐、下痢、脱水などが見られます。

薬の副作用が起きている

抗生剤を投与している猫の場合、抗生物質により腸内細菌のバランスが乱れて軟便になるケースもよくあるとのことです。

 

猫の軟便、病院に連れていく目安は?

猫の軟便は、以下のことを目安にして獣医師さんに相談してみましょう。

病院に連れていく判断基準

  • 1日に何度も軟便が出たり、連日続く場合
  • 明らかに猫の食欲がなく、具合が悪そうな場合
  • 軟便のほかに、血便や黒色便など別の異変もある場合
  • 便の中に異物が混じっている場合(寄生虫の可能性があるため)
  • 軟便ではなく下痢(形を留めない水様便)の場合
  • 子猫や老猫の場合

ポイント

動物病院に連れていく際は便をポリ袋に入れて持っていくか写真を撮っておくと、病院で適切な処置をしてもらえますよ。

様子を見て問題ない症状

  • 1回きりの軟便

急性ということになります。その場合、特定の食べ物が原因になっていることが多く、便で出てしまえば治る可能性もあります。軟便以外に気になることがなければ、様子を見て問題ないでしょう。

  • 新しいフードに変えたとき

新しいフードを食べて軟便になる場合、単にお腹がそのフードに慣れていない可能性も。

ポイント

フードを変えるときは、食べ慣れたフードに少しずつ新しいものを混ぜながら、1~2週間かけて徐々に慣らしていきましょう。

 

軟便猫ちゃんのキャットフードの選び方

軟便猫ちゃんのためにキャットフードを選ぶ際は、以下の項目をチェックしてみてください。

ココをチェック

  • 猫の年齢や体重、生活環境など、ライフステージに合ったもの
  • 「総合栄養食」を記載されたもの
  • 「原材料表示」の1番最初に肉や魚が記載されているもの
  • 人工添加物の含まれていないもの
  • 乳酸菌・ビフィズス菌が含まれているもの
  • 傷みやすいウェットフードよりも、鮮度を維持しやすいドライフード
  • 猫の体質に合うか合わないかを見極めるため、まずは食べきりサイズを買う
  • フードだけではなく適切な飲水量を維持する

キャットフードの選び方、保存方法についてはこちらの記事も参考にしてみてください。

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軟便猫ちゃんにおすすめキャットフード

まずは毎日口にするフードから見直してあげたいけど、種類が多すぎてどれを選んだらいいのか分からないな…

軟便猫ちゃんにはお腹の調子を整えてくれるフードが好ましいですが、その種類の多さに迷ってしまいますよね。

買ってみて軟便がひどくなってしまっても困るし、飼い主さんが「うちの猫に合うのはコレだ」とピンと来るものに出会いたい。

軟便改善効果が期待できるフードをご紹介していきます。

モグニャンキャットフード:穀物不使用!白身魚たっぷり

猫は完全肉食動物で、炭水化物は上手に消化することができないんです。

そこでおすすめなのが、小麦やトウモロコシなどの穀類を使わず、良質な白身魚をたっぷり65%も使用したモグニャンキャットフード。

白身魚は低脂肪・高たんぱくなので消化吸収に良く、軟便でお腹の調子が悪い猫ちゃんにとっても優しい食事に。

香料・着色料も不使用。白身魚の香ばしい香りで健康的な主食に仕上がっています。

モグニャン公式サイトはこちら

モグニャンキャットフードについて詳しく!口コミも知りたい!

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カナガンデンタルキャットフード:特許取得成分配合で健康な毎日に!

天然の海藻から作られる特別なケア成分が配合された、カナガンデンタルキャットフード。

ペット用ケアフードは美味しくないのでは…と思われがちなのですが、カナガンデンタルキャットフードは旨味たっぷりのターキーを使用。

低脂肪・高たんぱくで、ビタミン・ミネラルも豊富な、猫ちゃんの体のことを一番に考えたフードです。

カナガンデンタル公式サイトはこちら

カナガンデンタルキャットフードの【お試し】ってどうしたらいいの?

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グランツキャットフード:猫の長生きを考えて作られた無添加フード

消化吸収に良い租繊維の含有量が4.5%と多く、毛玉をお腹にとどまらせず排出させるはたらきをするグランツキャットフード。

ほかにも、オリゴ糖やビール酵母を使用しお腹の調子も整えてくれます。

保存料や人工添加物も不使用なので、開封後はなるべく早く食べないと傷んでしまうのだそう。

だからグランツのキャットフードは食べきりサイズ。

1袋が500gと少量なので、いつでも開けたて新鮮なフードを猫ちゃんに与えることができるのです。

傷んだフードでお腹をくだすこともあるから、これは安心要素だね!

グレインフリーキャットフードについては、こちらの記事も参考にしてみてください。

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猫が軟便したらどうすればいい?おすすめフードや受診の目安も:まとめ

猫の軟便は、フードから環境の変化、身体の異変までその原因は多岐にわたります。

1回便が緩かった程度だとそれで治まることも多いと言われていますが、数日間続く場合や明らかな異変を感じた場合には、すぐ獣医師さんに診てもらうと良いでしょう。

猫ちゃんが日ごろから口にするものにも気を配り、消化しやすいフードに変えてあげるのもまた、軟便を起こしにくくする対策の1つです。

ぜひ試してみてくださいね。

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