猫の餌、迷いますよね~
皆さん、いつも同じキャットフードですか?
うちの猫は新しいキャットフードを買うと最初のうちは新しい味が珍しいのか、すごくがっつくのに、ちょっと経つと飽きてきたのか食べなくなったり・・・
試供品をもらって食べたから、ヨシ!って思って買ってきたら「これじゃないんだよなー」って目で訴えられます。
つい2か月前も新しく変えたばかりで、最初「なにこれ?!おいしいんですけど!!」と食いついてました。
なのに、先週あたりから「え?またこれ?」って態度がありありと。
どうしてもそれしかないと、しぶしぶ食べ始めます。
が、「他にないの?」って、猫からの圧がすごいです。
猫のため息が聞こえてきそう。
飽きっぽくてわがまま、それもかわいいんですが、餌選びは大変ですよね。
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目次
猫に必要な栄養素
猫も人間と同じ哺乳類ですが、必要になる栄養素は違います。
同じ三大栄養素でも猫と人間では理想とするバランスが変わってきます。
猫 | 人間 | |
タンパク質 | 35% | 18% |
脂肪 | 20% | 14% |
炭水化物 | 45% | 68% |
上の表の通り、人間は雑食、猫は肉食ということもあって、猫の方がタンパク質が多く炭水化物は少なくて済むみたいです。
人間と同じバランスで与えちゃだめですね。
また、大きさが違うと与える量も気を付けたいところです。
特に、置き餌、おやつ、人間の食事中のおすそ分けなどの餌の与えすぎも要注意。
最近は完全室内飼いになって運動不足の猫も増えてきているので肥満気味の傾向が見られるようです。
我が家も、私が餌を与えた後に他の家族にも甘えて鳴き、もう一度餌を入れてもらっていて
私、さっきあげたよ!
ということが多々あります。
家族の一員である猫の健康を守るためにも餌の種類や与え方が大切になってきますね。
猫の餌の種類は?
猫の餌といえば、キャットフード、大きく総合栄養食、療養食、一般食があります。
これらの食事は餌を与える目的に応じて使い分けるもので、猫の餌は総合栄養食が基本です。
キャットフードのパッケージに書かれていますので確認して購入しましょう。
総合栄養食
総合栄養食には猫が一日に必要とする栄養が含まれています。
水と一緒に摂取することで猫の健康を維持できる栄養バランスが整ったキャットフードです。
日本人でいうと、毎食食べる白ご飯、でしょうか。
ちゃんと食べてほしいけど、飽きちゃったりして食べてくれないという悩みを抱える飼い主さんも多いはず!
療法食
猫が健康を崩した際には、獣医師の判断によって療法食や猫用のサプリメントを与える場合もあります。
療法食とは健康面に問題を抱える猫の健康維持を目的とした食事のことで、特定の疾患ごとに栄養が調整されているのが特徴です。
間違った療法食を選んでしまうと、猫の健康に良くない影響を与える可能性があります。
療法食を選ぶ際は、必ず獣医師に相談してから選ぶようにしましょう。
一般食
おやつなどの「間食」「スナック」や、総合栄養食に混ぜて与える“おかず”のようなものと考えるといいようです。
総合栄養食と一緒に与えましょう。
缶詰などに多いので、気付かないうちに主食にしていることも。
パッケージに記載されているので確認して与えましょう。
おやつは1日のカロリー必要量の20%以内におさえましょう。
欲しがるだけ与えると、カロリー過多による肥満になったり栄養が偏ってしまいます。
我が家では爪切りの後や、予防注射に行ったご褒美にチュールを与えています。
お疲れ様、終わったらいいことがあるよ!って与えるといいのかなと思ってます。
キャットフードの選び方
ペットショップやホームセンターなどでもたくさんの種類のキャットフードが並んでいます。
基本は総合栄養食だけど、いつもと同じにするか、ちょっと変えてみるか、どれを選べばいいんだろうと悩みますよね。
ドライフードとウェットフード
猫の餌には主に原料を乾燥させて水分を飛ばしたドライフードと水分を多く含んだウェットフードの二種類があります。
ドライフードは、いわゆる「カリカリ」と呼ばれていますね。
我が家では「カリカリ」に対して、ウェットフードは「ヤワヤワ」って呼んでいます。
朝お皿の前で猫が鳴いていると
鳴いてるけど、ヤワヤワあげた?
まだ。とりあえずカリカリだけー
という会話が日常的に繰り広げられています。
余談が入りましたが、基本的にはどちらを与えても問題ありません。
ドライフードは乾燥しているので、保管も簡単で、置き餌にも使えます。
泌尿器系に問題を抱えている猫や普段から水をあまり飲まない猫の場合は、ウェットフードがおすすめです。
ウェットフードはカロリーが低めなものが多いので、肥満気味の猫にも良いでしょう。
ただし、ウェットフードは水分を多く含んでいる分、一日に必要な栄養を摂らせるには、多くの分量を与えなければいけません。
ウェットフードには同じブランドでも味のバリエーションが多いので、味の変化を楽しめるといいですよね。
猫もずっと同じ食事ばかりでは飽きてしまいます。
これが悩みの種ですよね・・・
可能であれば、ドライフードにウェットフードを少し混ぜてあげたり、適度に一般食を与えて食事に変化をつけてあげるのが理想的です。
猫の年齢
猫の餌には全年齢向けのものと子猫用、11歳以上など成長段階に合わせて食べやすさや栄養が調整されたものの二種類があります。
基本的には成長段階に合わせた商品を選ぶのがおすすめですが、猫を多頭飼いしている場合は全年齢向けのものを選ぶのも良いでしょう。
成長段階に合わせて選ぶ場合は、成猫の場合は歯ごたえのあるフレーク状のもの、老齢猫の場合は消化にいいパテ状のものがおすすめです。
また、大人の猫でも何らかの事情で固形物が食べられないときにはミルクをあげることもあります。
一見同じに見えるミルクでも栄養成分などが異なるため、使用目的に応じたものを選ぶようにしましょう。
猫の餌の回数は?
猫に餌を与える際は、できるだけ回数を小まめに分け、少量ずつ与えてあげるのが基本です。
最低でも一日2回、可能であれば一日4回程度に分けて与えるようにしましょう。
猫の身体は食事を細かく分けて少量ずつ食べるようにできています。
人間のように一度に大量の食事を摂取するようにはできていないため、
大量の食事を与えても食べきれずに残してしまったり、
逆に食べ過ぎてしまったりして肥満の原因になってしまいます。
キャットフード以外も与えていいの?
猫には、食べてもいい食べ物と食べてはいけない食べ物があります。
猫は人間のように食べていいものといけないものの区別ができているわけではありません。
ときには有害なものでも躊躇わずに食べてしまうため、飼い主の方で与えないように注意しましょう。
食べてもいいものは健康な猫であれば様子をみながら 少量与える程度は大丈夫です。
が、人間より体の小さい猫に人間と同じものを食べさせると、塩分や脂肪を摂りすぎたりして健康に悪いですよね。
うちの猫は、酒盛りするぞー!って前日に買ってきたスルメイカを、袋破って盗み食いしていました・・・
オツマミの匂いにそそられたのでしょうが、食べちゃダメだったんだ!
と、そのあとは反省して、絶対開けられない扉の中に保管するようになりました。
ですが匂いが忘れられないのか、ホタテの燻製が入っていた袋などを捨てたゴミ箱に顔を突っ込んで匂いを嗅いでいます。
袋をかじって飲み込んでしまったら危険なので、そんなゴミは蓋つきのゴミ箱に入れるようにしたいところです。
食べてもいいもの
野菜
生のままでも大丈夫なのは、きゅうり・水菜・レタスのみです。
その他の野菜は基本的には素茹でして、食べやすい大きさに細かく刻んで、少量(ひとつまみ程度)に留めましょう。
アスパラガス・いんげん・キャベツ・ゴーヤ、枝豆・さやえんどう・しいたけ、トマト、菜の花、ブロッコリー、白菜、すりおろした人参、ピーマン。かぼちゃは果肉の部分のみ。
意外と多くの野菜は食べても問題ないんですね。
ですが、塩ゆでや調味料をつけたものはNGです!
果物
アレルギーが出る可能性があるので少量ずつで野菜同様細かく刻んだものを与えるようにしましょう。
種は中毒の原因にもなるので与えないでください。
いちご、さくらんぼ(果肉のみ)、スイカ、メロン、梨、パイナップル、バナナ、桃(果肉のみ)
魚
猫と言えばお魚!
ですが、与えても大丈夫な魚であっても、与え方や分量を守る必要があります。
骨にも気をつけたいところですね。
たんぱく質が豊富なカンパチ・サケ、タイ、マグロ(トロは脂肪分が多いので避けてください)。
アジ・イワシ・サバ・サンマなどの青魚は、「アニサキス」という幼虫が寄生しやすく、害を及ぼす恐れが。
また、「不飽和脂肪酸」が多く含まれるため、黄色脂肪症になる恐れがあります。
どうしても与えたい場合は、茹でてほぐしたものを、ひとつまみ程度の少量に留めてください。
カツオはお刺身半切れ程度なら大丈夫です。
わかめは塩抜きしたもののみ与えるようにしましょう。
肉
猫は元々、肉食動物であるため、牛、豚、鶏のいずれの肉も問題なく食べることができます。
本来の野生の姿から考えると、鶏肉、特にササミはおすすめです。
必ず、茹でてから与えるようにしましょう。
生で与えると、下痢などを起こしてしまうかもしれません。
豚肉は、トキソプラズマという原虫感染症を引き起こす危険もあります。
また、脂身は避けるようにしましょう。
食べてはいけないもの
野菜
玉ねぎやネギ、ニラ、ニンニクなどの野菜は重度の貧血を起こす可能性があります。
アボカドやゆり根についても中毒症状を起こすことが報告されているので注意しましょう。
果物
野菜同様、中毒やアレルギーを強く引き起こす恐れがあるため注意が必要です。
ブドウ、イチジク、パパイヤ、マンゴー
魚
猫が魚好きだと思っているのは海に囲まれた日本人だけらしいですね。
あとは国民的アニメのサザエさんの影響か・・・?
魚の中にも猫に与えると危険なものもあります。
また、猫の好物とされている魚についても生のタコやイカ、エビ、カニ、貝類などはチアミナーゼという酵素を含んでいます。
食べてしまうと、歩行に影響が出たり、意識障害を起こしたりする可能性があります。
これらの魚以外でも少量のチアミナーゼを含んでいるものがあるため、魚を与える際は過熱してから与えるようにしましょう。
また、かまぼこや煮干しなども塩分が多く、腎臓に負担がかかるため、避けるようにしましょう。
その他
チョコやココア、スパイスなども中毒症状を起こすので、与えないように注意しましょう。
また、猫はときには室内に置いてある観葉植物を食べてしまうこともあります。
アジサイやユリなどの植物は猫によっては有毒であるため、猫の手の届くところには置かないようにしましょう。
猫の餌、どう選ぶ?種類や回数は?キャットフード以外も与えていい?:まとめ
猫の餌、いろんな場所で売ってるし種類も多いのでいつも「これで合ってるかなあ?」と思いながら購入していました。
普段の食事は総合栄養食で、ご褒美やおやつとして一般食や食べてもいいものを少し与えるといいみたいです。
療法食は獣医師さんに相談して指示があってから与えるようにしましょう。
ドライフードは水分を一緒にたっぷりと添えてあげること。
ウェットフードはカロリーが低く水分が多いので、泌尿器系に問題を抱えている猫や普段から水をあまり飲まない猫におすすめです。
ただし、お皿に出した後出しっぱなしにしてると傷んでくるので、早めに片づける必要があります。
回数は一日分を小まめに分けてあげるのが理想のようです。
人間が食べているものを与えるときは塩分や調味料が入っていない素材そのままで加熱したものを少量にしましょう。
与えちゃだめなものは注意して猫の手が届かないところで保管しましょう!
猫の品種によっても必要になる栄養素が異なるようなので、ペットショップや入手先で何を食べていたかなど聞いておくと良いですね。