まったりとしていて癒される光景が目に浮かぶようですね。
このように猫が寝ているときに「ゴロゴロ」と音を鳴らしながら寝ているのを見たことがある人は多いかと思います。
そして、大抵の人はこのような光景を見た時に、「きっと気持ちがいいのね♪」と幸せな気分になるでしょう。
しかし、猫がゴロゴロと喉を鳴らしながら寝る行為には、実は危険なサインであることもあるのです。
もちろん、気持ちいいから喉を鳴らすこともあります。
しかし猫のゴロゴロは、私たちが思っている以上にいろんな意味があるのです。
もしかしたら、病気が隠れているゴロゴロ音だった!なんていう場合もあり得るんですよ。
猫ちゃんのゴロゴロ音の違いや意味を知る事で、更に愛猫とのコミュニケーションを深めたり、愛猫の発信するSOSのサインをいち早くキャッチ出来るようになれたら嬉しいですよね。
この記事では、ゴロゴロ音で愛猫の気持ちを知って、愛猫との絆をより深くするお手伝いをさせて頂きます!
今もあなたの横で、ゴロゴロと気持ちよさそうにしている愛猫と一緒にぜひご覧ください。
目次
猫の平均睡眠時間はどれくらい?
猫ってとても良く寝るイメージ、ありませんか?
そして寝ている時に「ゴロゴロ」と言っている事ありますよね?
うちの子も1日の大半は寝ていて、時にゴロゴロと言いながら寝ていたりします。
では、実際に猫ってどれくらいの時間眠っているのでしょうか。
一般に猫の平均睡眠時間は12~16時間と言われています。
そして子猫とシニア猫は、16~18時間だそうです。
寝る時間が長いことから「寝子」が猫の語源であると言う説もあります。
ですがこのうち3/4は浅い眠りで、この浅い眠りの時に「ゴロゴロ」と喉を鳴らします。
猫のゴロゴロと言う音はどこで鳴っているの?
猫のゴロゴロ音ってどこからどうやって音が出てくるのか、不思議に思いませんか?
私も寝ている猫の上に耳をあてて聞いてみるのですが、どこで鳴っているのかさっぱりわかりません。
それもそのはずで、ゴロゴロと言う音は横隔膜や咽頭を震わせている音だとも言われていますが、その音が出るメカニズムは詳しく解明されていないのだそうです。
また、ゴロゴロと言う音が出る原因や理由も実は解明されていないんですって!
呼吸をしているタイミングで、ゴロゴロと言う音が途切れているみたいにも聞こえますよね。
また、息を吸っている時と吐いている時とでは音程も変わっているようです。
そして、このゴロゴロと言う音は猫が気持ちいい時だけでなく、それ以外の時でもゴロゴロと言う音を出している事があるようなんです。
それは、いつ、どのような時なのでしょうか?
猫がゴロゴロと言う謎に迫ってみたいと思います!
愛猫の不思議の謎が解けて、より深く猫の気持ちが理解できそうでワクワク♪してきますね!
猫のゴロゴロ音の種類
猫がゴロゴロと言う音には、いくつかの意味や猫の気持ちが隠されています。
それは、気持ちいい時はもちろんですが、その他にもいろんなゴロゴロがあるのです。
それぞれを詳しく見ていきましょう。
母子間のコミュニケーション
ゴロゴロ音は、母猫と子猫のコミュニケーションにも使われます。
母猫は子猫に近づく時にゴロゴロ音を出してコミュニケーションを図ります。
子猫は「自分は元気だよ」ということを母猫に伝えるためにゴロゴロ音を出すと考えられています。
子猫の時を思い出している
お母さん猫の暖かさに包まれて、母乳を飲んでいる幸せな時間を思い出しながらゴロゴロ言う時があります。
前足が交互にグーパーグーパーとしたりすることも。
これは完全にお母さん猫の母乳をモミモミしている気分に浸っていますね。
なんとも可愛く、こちらまで幸せにしてくれるゴロゴロです。
気持ちいい時、嬉しい時
ポカポカ陽気で気持ちがいい、飼い主さんが側に来てくれて安心、飼い主さんが撫でてくれたなど気持ちがいい時や嬉しい時に喉をゴロゴロ鳴らします。
猫のゴロゴロは、飼い主さんに「幸せだ」と伝えているという話もあります。
猫を撫でている時に目をつむって気持ちよさそうな顔でゴロゴロとのどを鳴らしているのは、猫が喜んでいるということです。
満足している時に喉をゴロゴロ鳴らすのはよく見る幸せな光景ですよね。
苦しい時
病気などで苦しい時や、ストレスを感じている時に、猫はゴロゴロと言いながら寝ます。
なんて油断していると、このような違う意味のゴロゴロ音だったなんてこともあります。
怪我をした時や、喧嘩を避けようとする時、分娩時、死の間際などにゴロゴロと発せられます。
動物性の診察台の上でゴロゴロ鳴いている時などは、こちらの理由でゴロゴロと鳴らしていることが多いようです。
また、猫同士の睨み合いの時にもゴロゴロ音を出します。
猫は神経質な動物です。
猫は寝る時間が短くなってしまうと寝不足になり、ストレスになってしまいます。
また、もしも飼い主に対してストレスを感じているゴロゴロ音だった場合は、愛猫に触れない時間をたっぷりと設けるようにしてあげるとよいでしょう。
そして愛猫から近寄って来た時にだけ、触れるようにしてみましょう。
猫は犬と違い、案外ほったらかしで自由にしておいて欲しい生き物です。
愛猫の可愛さのあまり構いすぎてしまうと、愛猫のストレスになっているかも知れませんよ。
警戒している時
猫は警戒心の強い動物です。
寝ている時も熟睡せずにずっと浅い眠りで周囲を警戒しています。
猫がゴロゴロと言いながら寝ている時は、浅い眠りの時です。
これは何かが自分の身に起きた時、すぐに反応出来るように浅い眠りにしているのです。
まだ、その家にきて間もない猫でこのような状態が見られる時は、愛猫のペースで家に慣れてもらえるよう、自由にさせてあげる時間を増やしてあげましょう。
何かしてほしい事がある時
ご飯が欲しい時や飼い主さんに何かしらのお願いがあるときにもゴロゴロと言います。
お願いがあるときの猫は、ゴロゴロ音はもちろんですが、その仕草も可愛いですよね。
何でも聞いてあげたくなってしまいます。
ゴロゴロ音の音域による意味の違い
猫のゴロゴロ音に種類があると言う事は、お伝えした通りです。
ですが、猫のゴロゴロ音は音程によって意味が変わるということは知っていましたか?
愛猫のゴロゴロ音を聞き分けられるようになると、更に愛猫との深いコミュニケーションが取れるようになり、愛猫の気持ちをわかってあげられます。
そうすることで、愛猫との暮らしもますます楽しいものになりますよね。
愛猫のゴロゴロ音を聞き分ける方法として、スマートフォンなどで録音しておいてシチュエーションごとに聞き比べてみるのがオススメです。
それでは、ゴロゴロ音の音域と意味について見ていきます。
子猫が元気な時に出すゴロゴロ音
子猫がゴロゴロ音を出せるようになるのは、生後2日~1週間程度まで成長した時です。
子猫がおっぱいを飲みながら、あるいは母猫とじゃれ合いながらゴロゴロと喉から出すゴロゴロ音は中低音です。
子猫の世話をしている母猫のゴロゴロ音
母猫が子猫のお世話をする時に発するゴロゴロ音は、まだ目や耳が発達していない子猫に音だけでなく、振動によって自分の存在を知らせていると考えられています。
この時に母猫から発せられるゴロゴロ音は、子猫と似たような中低音です。
リラックスしている時のゴロゴロ音
飼い主に撫でられている時やご飯を食べている時。
幸せな気分で過ごしている時に出すゴロゴロ音は、中低音です。
多頭飼いしている場合は、他の猫同士でじゃれ合ったり、グルーミングし合ったりしている時にもこの中低音のゴロゴロ音を聞くことが出来ます。
グルーミングって何?
体に付着したゴミやホコリを取り除いたり、毛並みを整えるなどケア全般を指す言葉です。
一般的には猫の毛づくろいとして使われますが、本来は猫以外の動物にもこのような行動が見られます。
何か要求がある時や甘えたい時のゴロゴロ音
何かをしてほしい時や甘えたい時に出すゴロゴロ音は高音です。
このような時に出すゴロゴロ音は、人間の赤ちゃんが泣く声と非常に良く似ています。
そのため、この高音のゴロゴロ音を聞くと、飼い主も「何かしてほしいのかな?」と急かされているような気分になるのだそうです。
この高音のゴロゴロ音は、猫が人間と共存してきた歴史の中で学習し、遺伝的に身につけたものだと考えられています。
苦しい時、怯えている時のゴロゴロ音
猫の飼い主さんに特に気を付けてもらいたいゴロゴロ音が低音のゴロゴロ音です。
苦しみや怯え、痛みなどを感じている時に出すゴロゴロ音とされていて、出産時や死に際にも出す場合があります。
このため、低音のゴロゴロ音を愛猫が出している場合は、特に注意してあげてください。
猫は、体調不良でもギリギリの状態になるまで、自分が弱っている姿を見せない動物です。
そのため、寝そべって苦しそうに低音のゴロゴロ音を出している時は、かなり具合が悪い事が考えられるので、一刻も早く獣医師のもとに連れて行きましょう。
うちの子の最期もそうでした。
我が家に迎えた最初の猫は、拾ってきた白黒模様のミックスの女の子の子猫でした。
とりあえず近所のホームセンターで安いキャットフードを買い、猫のトイレも毎日なんて掃除もしてあげないで砂が汚れてきたなと思ったら交換してあげるという、なんともいい加減な飼い主でした。
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そんないい加減な飼い主の元、彼女は元気に成長してくれて私たち家族に癒しと子供達には「優しい心」を教えてくれました。
彼女との時間はずっと続くものだと思っていました。
そんな彼女も13歳になったある日のこと。
ご飯を全く食べず、水も飲んでくれません。
ただただ力なくグターッと横になり、呼んでも反応してくれません。
ゴロゴロと喉を鳴らしているので、何か欲しいのかと色々あげてみましたが見てもくれません。
とにかく急いで病院に連れて行き診てもらった結果は「猫白血病ウイルス」でした。
点滴の治療を受け、一旦帰宅。
しばらくして様子を見に行くと寝かしておいた所にいないのです!
慌てて家中を探すと、真夏の西日の当たるとても暑いお風呂場の浴槽の中で横たわっていました。
慌てて抱き上げると、力なくダランとした彼女の体重が両腕に重かったのを今でもはっきりと覚えています。
翌日、もう一度動物病院に連れて行くとそのまま入院。
その3日後、彼女は病院のケージの中で虹の橋を渡りました。
猫は、「自分の最期を悟ると身を隠す」と聞きますが、それって本当なんですね。
もしも、皆さんの愛猫がゴロゴロと低音で鳴いていたら、すぐに獣医さんに診せてあげてくださいね。
愛猫からのメッセージをくれぐれも見逃さないように。
ゴロゴロと言わない猫もいる
ゴロゴロと喉を鳴らすイメージのある猫ですが、ゴロゴロと言わない猫もいるのだそうです。
これには個体差があり、人慣れしていない猫や人にあまり甘えない猫などは、ゴロゴロ音を出すことが少ないようです。
一生ゴロゴロ音を出さない猫もいるようですが、このような個体差がなぜ生まれるのか詳しいことはまだ解明されていないのです。
ゴロゴロ音を出さない猫の場合は、スキンシップを多めにとって人に慣れさせてあげるなどその猫に合わせたスピードで焦ることなく、信頼関係を作っていきましょう。
猫のゴロゴロ音は人間にもメリットあり!
猫のゴロゴロ音には、実は人間を癒してくれるセラピー効果があるんですよ。
猫のゴロゴロ音の周波数は、人間の体の緊張をほぐす役割を果たすことの出来る、副交感神経の働きを優位にする効果を持っています。
副交感神経は、疲れた体を回復させる機能があります。
そのため、猫のゴロゴロ音を身近で聞くことでストレス発散の効果が期待できるのです。
さらに、猫のゴロゴロ音には「セロトニン」と呼ばれる多幸感をもたらす脳内物質の分泌を活性化する働きもあります。
なので、自律神経やホルモンバランスの調整にも効果が見込めるのです。
猫って見ているだけで良し、触って良し、撫でて良し、抱っこして良し!といろんな癒し方をしてくれるのに、ゴロゴロ音でも人間にメリットをもたらしてくれるなんてすごい生き物ですね。
猫がゴロゴロ言いながら寝るのはなぜ?ゴロゴロ音に潜む意外な真実!:まとめ
陽だまりでゴロゴロと気持ちよさそうに喉を鳴らしながら寝ている愛猫。
思わずクスッとしてしまう、幸せなひとコマです。
しかし、この幸せなひとコマも愛猫からのSOSのサインであることもあるのです。
猫は、痛いとか苦しいとか私たちに言葉で伝えることが出来ません。
ですから私たち飼い主がもっと猫の事を知って、愛猫からのメッセージをしっかりと受け取れるようにしなければ!と改めて思いました。
猫のゴロゴロ音にいろんな意味があるように、当たり前だと思っている愛猫の行動にもきっといろんな意味があるのでしょうね。
ですから一人でも多くの飼い主さんが、愛猫からのメッセージをちゃんと受け取れるようにこれからも皆さんの役に立つ情報をお届けしていきたい...。
愛猫から癒しをはじめいろんなものをもらっている分、しっかりと愛猫にも愛情でお返しをしていきましょう。
最後に...。愛猫にお返しが出来そうな、必ず役に立つ情報満載の記事を紹介しておきます。
愛猫からのSOSやメッセージを受け取った時にはぜひ、ご覧になってください。