味醂干しも美味しいですよね。 そんな焼き魚を狙うハンター!?(愛猫)
私たちが食べていると、「美味しいの?食べたい!」と愛猫が寄ってくる事はありませんか?
可愛い目で見つめられるとつい食べさせてあげたいと思ってしまいますね。
私もよくあります!
でも焼き魚を食べさせてもいいのか。
注意する事があるのか。
猫は肉食動物だから魚はダメなの?
でも「猫=魚」ってイメージあるし…
知らずに食べさせて愛猫が体調不良や病気になっては悲しいですよね。
ではどうしたらいいのか一緒に見ていきましょう。
目次
肉食動物だけど猫=魚の理由は?
日本では猫=魚のイメージが定着しています。
しかし、本来猫は肉食動物で魚を食べる事はありません。
ではなぜ食べさせるようになったのでしょうか。
それは日本の食文化が大きく関わっています。
猫が日本にやってきたのは、奈良時代から平安時代の1200〜1300年前とされています。
主に中国から船で運ばれてくる仏教の経典などの重要な書物をネズミによる被害から守るために、その退治役として一緒に乗せられて日本へやって来たと伝えられています。
ネズミ退治役だったんですね!
某海外アニメみたいな光景だったでしょうか。
そんな前から猫が日本にいた痕跡が残っているそうですよ。
仏教が主流であった江戸時代までの日本では、基本的に獣肉は食べず、魚を主なタンパク源としていました。
そのため人間にかわいがられた猫は、必然的に肉よりも人間の食べた魚のおこぼれをもらって食べることが多くなり、「猫=魚」というイメージがついたと言われています。
焼き魚と刺身ならどっちを食べさせてもいいの?
魚を食べる理由もわかったけど、結局焼き魚を食べさせてもいいのか。
結論から言うと、焼き魚を食べさせても大丈夫です。
ただし、人間が食べている焼き魚をそのまま食べさせるのはNGですよ。
食べさせてもいい魚の種類にも注意しましょう!
タイやタラなどの白身魚、マグロやカツオの赤身魚を少量なら問題ありません。
与えない方がいい魚がある事をここでしっかり覚えておきましょう。
それは「青魚」です。
青魚には、DHAやEPAといった不飽和脂肪酸が多く含まれています。
よく、サプリメントなどでもDHAやEPA配合!とCMで聞いたことありませんか?
そのぐらいDHAやEPAは健康によい成分だという事はわかりますよね。
ですが、猫が不飽和脂肪酸を過剰に摂取すると、「黄色脂肪症」(イエローファット)という、猫に特徴的な病気の原因となります。
黄色脂肪症とは?
皮下脂肪や内臓脂肪が変質して、その部分に硬いしこりや炎症、壊死が生じる病気
炎症を起こした脂肪が黄色く変色することからこの名前が付けられました。
食べられる種類がわかりましたが、生の魚(刺身)はどうでしょうか。
生の魚で一番気をつけたいことは、寄生虫や細菌による食中毒です。
特に青魚に寄生しやすく、よく知られている回虫の幼虫が「アニサキス」です。
アニサキス症になると?
激しい痛みや嘔吐といった症状が現れたり、内臓疾患を誘発したりする可能性がある
ポイント
十分に加熱(60℃以上で1分以上)した魚を与えましょう。
人間も生の魚でアニサキスによる食中毒の話はたくさんありますね。
人間でも聞くアニサキス食中毒。
どんな経緯でなってしまったのかもお話しておきましょう。
事例1
シロザケの刺身を食べて、腹痛およびおう吐するようになり病院へ。
アニサキスを検出。
事例2
しめさばを食べて、腹痛および吐き気。
病院へ受診し、アニサキスを検出。
販売店ではアニサキスを認識していなかったり、認識していても除去したが完全に除去しきれず発症してしまった事例が多かったです。
お酢でしめると大丈夫だという話もありますが、通常の料理で用いる程度のお酢では死滅しません。
同様に、通常の料理で用いる程度のワサビ、しょう油などでは死滅しませんのでかなり注意しなければいけません。
1匹でも体内に入ると、激しい腹痛やおう吐があるので怖いですね。
他にも魚は、牛肉に次いでアレルギーの原因となりやすい食材なのでアレルギーを発症する事があります。
ごく少量にして、下痢や嘔吐、痒み、目や耳が赤くなっていないかなど、猫の様子を注意深く観察しましょう。
魚自体は猫のからだにとってよい栄養をたくさん含んでいます。
なので調理の仕方や与え方に気を付けるのであれば、与えても問題ありません。
少しでも気になる事があれば、早めに獣医さんの診断を受けてくださいね。
焼き魚・刺身どちらも少量ずつなら食べさせても大丈夫です。
ポイント
1回に刺身1切れの半分程度にとどめておいてください。
実家の猫たちは焼き魚よりお刺身派です。
魚にもアレルギーの原因になるとは!
気にせず食べさせていました…
今のところアレルギーなどの症状が出ていないので、大丈夫だと思いますがこれからは少量にするようにしないといけませんね。
続きを見る
猫が食べていい魚ってどんな魚? 何に気をつけたらいいの?
焼き魚を食べさせる時に注意する事は?
焼き魚を食べさせる時は白身魚やカツオ、カンパチなどがおすすめです。
白身魚は鯛やタラ、鮭がよくスーパーなどでも見かけますね。
少量をたまに食べさせる程度にし、「主食」にはしてはいけません。
味付きの焼き魚を食べさせない事
人間が食べる焼き魚は塩焼きや醤油のついた大根おろしと合わせたものなどを食べさせてはいけません。
注意ポイント
スーパーやコンビニなどで購入した焼き魚は、既に味付けされていることが多いのです
塩分の摂りすぎは腎臓病などの原因となる恐れがあります。
人間にとっても猫にとっても必要な栄養素ではありますが、摂りすぎに注意が必要ですよ。
ポイント
あなたが食べる焼き魚の一部を分けてあげたい時は、まず味付けをせずに魚を焼き、猫に与える分だけを取り分けた後、あなた用に味付けをするようにしましょう。
干物は、茹でて塩分を抜いてから食べさせるといいですよ!
新鮮な魚を使用する事
青魚では「ヒスタミン食中毒」の恐れがあるため、新鮮なうちに焼いて与えましょう。
ヒスタミンはアレルギーの原因物質であり、下痢、嘔吐、じんましんと言った食物アレルギー症状を引き起こします。
注意ポイント
ヒスタミンは、煮たり焼いたりしても分解されない!!
ポイント
常温で放置せず、すぐに調理しましょう!
骨は取り除く事
猫はご飯を丸飲みしてしまうので、よく噛んで食べてくれません。
なので誤って猫が食べると、喉に刺さって大怪我になる場合があるのでしっかり骨がない事を確認しましょう。
ポイント
小骨に気づかずに与える危険があるので、指で小骨のないことを確認してから食べさせてあげてくださいね!
どうしても狙ってくる時の対策は?
愛猫が食卓の焼き魚を狙ってくる時には、どう対処すればよいでしょうか?
ごはんの時間を工夫する
まず愛猫にごはんをあげてから、飼い主さんの食事時間にするとよいでしょう。
満腹感があるので、狙ってくる事は少ないでしょう。
ごはんの時間はケージに入ってもらう
飼い主さんが食事をする間はケージに入ってもらう、別の部屋にいてもらうなど、居場所を分けるようにするとよいでしょう。
魚味のフードやおやつで満足してもらう
魚が原料のキャットフードや魚風味のおやつなどを与えるのもおすすめです。
飼い主さんの食事時間に合わせて、魚味のおやつやフードを一緒に食べさせると、「一緒に食べている」感じがあり、猫の気分もいいのではないでしょうか!
上記3つを実家の猫でも試してみました!
先にご飯食べさせてみましたが、常にご飯を置いてある自由給餌型なのであまり効果がありませんでした。
他、家の中を自由に行き来します。
ケージもなく部屋も扉をしてみましたが、かなり怒ってしまい逆効果でした。
魚味のおやつを横で食べさせて、食事をしました。
愛猫が大好きな母の手からおやつを食べさせてもらっていたからか、焼き魚を狙う事はありませんでした!
1番効果的でしたね。
愛猫に合った対策を試してみてはいかがでしょうか。
魚味のキャットフードとおやつの紹介
モグニャンキャットフード
白身を65%以上配合し、高タンパク・低脂肪なので消化吸収もいいですよ!
モグリッチ
心置きなくおやつタイムをお楽しみいただけるよう、
厳しい目で安心・安全の原材料を選び抜いたとろ〜りタイプのネコちゃん用おやつです。
- 香料・着色料・人口調味料・保存料・穀物(グレイン)不使用
- すべての原材料がヒューマングレード
- タウリン、グルコサミン、コンドロイチンといった健康成分配合
- 塩分濃度がたったの0.08%と控えめ
愛猫が食卓にある焼き魚を狙ってる!?焼き魚を食べさせても大丈夫?:まとめ
- 人間用の焼き魚は食べさせてはいけない
- 焼き魚も刺身も少量ずつをたまになら食べてもいい
- 主食にしてはいけない
- 食べてもいい魚と食べてはいけない魚があるので注意
- 特に注意が必要な黄色脂肪症と食中毒がある
- 人間用の焼き魚を狙う愛猫対策
猫が焼き魚を食べてもいいのか。
詳しく見ていきましたね!
人間用は絶対に食べさせてはいけません。
猫にとってかなりリスクがあるという事です。
でも少量なら猫の体にいい事もわかりましたので、愛猫があなたの焼き魚を狙ってくるなら対策を試してもいいでしょう。
-
猫が食べちゃダメな魚があるって本当?知らないと愛猫が危険です!
続きを見る