1番の成長期でもある子猫時代。
健やかに成長するには遊びや睡眠はもちろん、
ご飯も大切ですよね。
どのくらいが適正量なのか、1日の給餌量はどのくらいなのか。
一言で「子猫」といっても、月齢により成長度合いは大きく異なってきます。
月齢ごとにみていきましょう。
目次
1日の給餌量は?
1日にどのくらいのキャットフードを与えればよいかは猫の年齢や体重、体の状態、飼育環境によって異なってきます。
キャットフードのパッケージに記載されている量はあくまで体重からの目安にすぎません。
BCSを重要視した方が良いでしょう。
BCS(ボディコンディションスコア)とは?
動物の脂肪の蓄積具合を数値化して示したもの
動物の栄養状態を把握することができる
犬や猫だけでなく、牛や豚のような家畜動物まで様々な動物の体型に対して用いられる
引用:日本ヒルズ・コルゲート株式会社
画像を見てわかるように、上から見た体型をもとにしています。
見た目だけでの判断になってしまいますね!
体型を見たら次に、愛猫の1日に必要なカロリーを知る必要もあります。
あなたはどのようにして食事のカロリーを計算していますか?
人間はBMIで計算して適正体重を割り出しますね!
BMI(Body Mass Index)
ボディマス指数と呼ばれ、体重と身長から算出される肥満度を表す体格指数
計算式 BMI = 体重kg ÷ (身長m)2 適正体重 = (身長m)2 ×22
さらに、摂取カロリーを自分の生活基準に近い数字で調べる事が出来ます。
ですが、猫たちは調べても人間のように簡単には出てきません。
そこで!
猫の1日に必要なカロリーを計算する方法がありますので、計算してみましょう。
1日の必要なカロリー
30×体重+70=1日に必要なカロリー
これだけですよ!
わかりにくいと思うので、実家の猫(6kg)で計算してみますね。
30×6+70=250
という事は、
1日に必要なカロリーは250kcalとなります。
子猫期
生後30日頃までは子猫用のミルクを与え、歯が生え始める頃に離乳食を始めます。
生後2ヶ月くらいになったら徐々に離乳食からキャットフードに切り替えていきます。
成長期の子猫は成猫に比べてたくさんのカロリーを必要とするため、体重の変化を見ながら、成長とともに給餌量を増やしていきましょう。
子猫は人間の赤ちゃんより15倍も速く成長し、成猫になる1歳までに、体重が20〜40倍にまで大きくなります。
かなりの速さですね!
子猫が1ヶ月で人間でいうと4歳に。
12ヶ月は、18歳になります。
立派な大人ですよ!
成猫期
多くの猫は生後1年で成猫になります。
子猫期に比べると1日に必要なカロリーが少なくなるため、子猫期に比べると給餌量は減ります。
また去勢・避妊手術の有無、運動量、体型、妊娠・授乳中など猫の状態によっても1日に必要なカロリーは異なるため、給餌量も変える必要があります。
高齢猫期
7歳を超えて高齢期に入ると、運動量が減り内臓機能も衰えてくるため、必要なカロリーも減ります。
成猫の頃と同じ量を与えていると肥満になる可能性がありますので注意が必要ですよ。
猫の7歳は、人間で言うと44歳。
胃腸や消化器官などの衰えを感じ始める頃でしょうか。
1日に必要なカロリーがわかりました。
次にカロリーから1日の給餌量(g)に直し、計算する事が出来ますので一度愛猫の正確な給餌量を調べてみるといいですね!
さらに詳しくはこちら
1日の給餌回数は?
1日の給餌回数は、猫の年齢、食べ方などによって異なります。
年齢に応じた給餌回数の目安は以下の通りです。
- 子猫期(1~2ヶ月)・・・3~5回
- 子猫期(2~6ヶ月)・・・2~4回
- 子猫期(6~12ヶ月)~成猫期・・・2~3回
- 高齢猫期・・・1~4回
子猫期
1〜2ヶ月と月齢の低いうちは消化器官も未熟なので、1度に多くの量を食べることはできません。
ポイント
1日の給餌回数を多めにして小分けに与えましょう。
成猫期
成猫になると消化器官が発達し、1度に食べられる量も増えるため給餌回数が少し減ります。
給餌回数の目安は1日2~3回ですが、猫の食べ方や体重の変化を見ながら調整しましょうね。
避妊や去勢しているかなどの生活環境によってもかなり変わってきますよ。
高齢期
高齢期に入ると消化器官の機能や噛む力が衰えることから、食べムラが激しくなる猫も多くなります。
そのため、いつも決まった時間にキャットフードを与えるのではなく、いつでも食べられるようにしておくといいでしょう!
おすすめの給餌方は?
「完全自由摂取方式」です!
キャットフードをまとめてお皿に用意しておき、猫が好きなときに好きなぶんだけ食べられる状態にしておく方法
成猫期の猫ではかえって食べ過ぎてしまい、肥満に繋がります。
ですがストレスも少なく、食べれる量の減った高齢期の猫にいいですよ。
実家の猫たちはすでに高齢期のため、自由に食べられるようにしています。
食が細くなったのか特に食べ過ぎてしまい、肥満になってしまった!という事はありません。
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主食としてたべさせるものは?
総合栄養食のキャットフードが主です。
水と一緒に与えるだけで猫に必要な栄養をとることができますよ!
月齢ごとにみていきましょう。
離乳期(生後約30日~2ヶ月)
離乳食と母乳もしくはミルクを併用。
子猫用の離乳ペーストや、動物病院で処方される高栄養食などの缶詰を利用しましょう。
幼猫期(生後2ヶ月~6ヶ月)
良質なたんぱく質が豊富に含まれ、消化器官に負担の少ない「総合栄養食」のドライフードを与えましょう。
生後3ヶ月~12ヶ月頃の猫の様子
この時期は、身体が大きくなり、骨や内臓などが発達する成長期になります。
食に対する好みは幼い時期の食生活で形成されるといわれているので、偏食なく栄養バランスの良い食事ができるようにするといいでしょう。
子猫期(生後6ヶ月~1歳)
1歳までは体をつくる大切な成長期なので、無理にカロリーを抑えたキャットフードに変える必要はありません。
一般的な総合栄養食のキャットフードで大丈夫です。
9〜10ヶ月の猫の様子
9〜10ヶ月は人間でいうと何歳か。
15〜16歳ぐらいです。
人間でいうとちょうど高校生になるかならないかぐらいですね。
生後6ヶ月性成熟し、つまり初めての発情期を迎える前に去勢・避妊手術を行う事が望ましいとされています。
生後9か月の猫で、まだ避妊、去勢手術を受けていない場合は、本格的に避妊、去勢手術について考える必要があります。
まだ発情期を迎えていないという場合、愛猫の品種や体質、生まれ月などによっておおよその発情期の時期を予測することもできますので、かかりつけの獣医師にしっかりと相談しましょう。
成猫期(1~6歳)
多くの猫は生後1年くらいたつと成長が止まります。
生後10ヶ月頃から徐々に成猫用キャットフードに切り替えていきましょう。
1~6才頃の猫の様子
太りやすい時期でもあるため、カロリーに気をつけるほか、十分な運動をさせてあげるよう心がけましょう。
高齢猫期(7歳~)
運動量が減り内臓の機能が低下し始めるため、7歳を目安に高齢猫用フードへの切り替えを進めていきましょう。
7歳からの猫の様子
運動量も減り、基礎代謝が低下してきます。
筋肉量や免疫機能の維持のためにも適度なたんぱく質の摂取が必要となってきます。
注意ポイント
過度なたんぱく質は腎臓への負荷があるため推奨されませんので、気をつけましょう!
年齢に合わせた食事の切り替え時は?
年齢別のキャットフードは、必要なカロリーや栄養素を考えて作られています。
例えば、高齢猫用のキャットフードは成猫用よりもカロリーが少なめに作られていたり、高齢猫に必要な栄養素を強化するなど機能に特化しています。
ポイント 全年齢対応のキャットフードであれば、年齢に応じた切り替えの必要はありません。
そしてキャットフードを切り替える際は、徐々に慣らしていくことが大切!
従来のフードに新しいキャットフードを少しずつ混ぜていき、徐々に新しいキャットフードの割合を増やしていきましょう。
注意ポイント 急に新しいキャットフードを100%切り替えてしまうと、下痢や軟便などの体調不良を引き起こすこともあります。
10ヶ月の猫の食事ってどうしたらいいの?月齢別にみてみよう!:まとめ
- 猫に必要なカロリーは人間のように数字でカロリーなどの計算が簡単にできない
- 生活環境や体重などによって1日に必要なカロリーが変わってくる
- 主食は総合栄養食のキャットフードと水だけで必要な栄養が賄える
- 年齢ごとにキャットフードを切り替える時は徐々に慣らしていく
猫にとっての生後から1年は人間でいうと18年。
あっという間ですね。
だからこそ、1年の食事や環境を整えてあげる事が大切ですよ!
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