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という事を猫を飼っていると聞いた事があるのではないでしょうか?
私も実家で猫を飼っているので聞いた事があります。
でも何で塩分を摂りすぎてはいけないのかまでは知りません。
食べさせ過ぎてはダメ!とか食べてはいけない物がある。
と言ったようにあなたも何となくダメなんだな?ぐらいに思っていませんか?
では塩分の役割、塩分過多が原因で引き起こされる病気、猫に必要な1日の塩分量について見ていきましょう!
目次
塩分とは?
塩分とは食塩の事です。
夏場は汗をかくから塩分を補給しないといけないと聞きますね!
汗に含まれる塩分量はおおよそ0.3%ですので、1ℓの汗をかいた場合、約3gの塩分が失われることになります。
通常生活をしていれば多量になくなる事はあまりありません。
食事の中の塩分で足りているそうなので、水分をしっかり摂りましょう!
人間が汗をかくのは皮膚の上の汗、つまり水分が蒸発するときに、熱を奪うことで体にこもった熱を下げて体温を一定に保つためです。
それを人は「体温調節」と呼んでいます。
人間は全身に汗腺があり汗をかきますが、猫は体の表面に汗腺がないので汗をかかないそうです。
だからといって猫はまったく汗をかかないのかというと、汗はかきます。
部分とは「足の裏」にあり、人間みたいに体温調節のためではないそうですよ!
話がズレてしまいましたね。
食塩は、ナトリウムと塩化イオンが結合した塩化ナトリウム(NaCl)のことを指します。
食塩=ナトリウム(Na)+塩化イオン(Cl)
ナトリウム、塩化イオンともに、猫にとって必要なミネラルのひとつです。
NaにCl。
元素記号ですよ!
化学で習ったのを覚えていますか?
「水兵リーベ僕の船・・・」
覚え方の有名な語呂があります。
私も必死に覚えた記憶がありますね!
塩分の適正量、塩分の上限は特に決まっていませんがある程度の目安はあります。
理想の目安 一般的に、100gあたり0.2%~0.8%のナトリウム量
意外と目安があるだけで必ずこの量!と言うのはないんですよ。
塩分の役割とは?
上記で猫にとって必要なミネラルとありましたが、実際にどんな役割を果たしているのでしょう。
ナトリウム
肉食動物である猫の主食である肉などには、野菜などと比較すると多くナトリウムを含む塩分が含まれているため、あまり不足する事はないといわれています。
細胞の外液に多く含まれるナトリウムは、細胞の内液に多く含まれるカリウムと相互にバランスをとって様々な働きをしています。
主な働き
- 細胞内外の浸透圧を調節
- 体液のph値を調節
- 体内の水分量を調節
- 筋肉の収縮と弛緩を調節
- 神経の情報伝達
- 栄養が細胞に行き渡るよう調整
塩化イオン
主な働き
- 胃液の成分としてたんぱく質を消化を助ける
- 細菌に対して次亜塩素酸を出し殺菌
猫にとって塩分は様々な役割があり、すごく大事な栄養素だと分かりますね!
人間は塩分の過剰摂取により、血圧の上昇をまねくなど身体に良くない結果がみえています。
人間の1日の食塩摂取量の目標値を5g未満に設定されているって知ってましたか?
1日の食事を思い出してみて下さい。
外食やコンビニ弁当ばかりではありませんか?
いいえ!
毎日3食作り、塩分を一切入れていないわ!という方は素晴らしく健康に気を遣っていますね。
猫にとって大事なら、もっとたくさん摂取してもいいのではないでしょうか?と疑問に思います。
塩分の摂り過ぎで起こる病気は?
人間が塩分を過剰摂取すると病気になりやすくなるとお話しました。
猫にとってはどうでしょう?
結論から言いますと、塩分は猫にとって必要不可欠な成分と言えますが、過剰摂取してしまうと人間同様に猫の体にも影響を及ぼすと言われています。
高血圧
動脈硬化
腎臓病
心臓病
高血圧性眼底・高血圧性網膜症
尿路結石
骨粗鬆症
塩分をとりすぎて「塩辛いものを食べると喉がかわく」と聞いた事はありませんか?
これは血液中のナトリウム濃度が高くなった場合、濃度を下げるために水分をたくさん欲しくなるからです。
塩分を過剰摂取していると高血圧になる。
高血圧の状態が続くと、血管の内側の壁に強い圧力がかかり硬くなる動脈硬化を引き起こす。
猫の死亡原因として上位に挙げられる「腎臓病」。
腎臓病にかかる猫は犬よりも多く、7歳以上のシニア猫のうち3〜4割は腎臓病を患っていると言われています。
実家で飼っていた猫もシニア猫の22歳で腎臓病を患っていました。
腎臓には過剰に摂取したナトリウムを尿と一緒に排出する働きがありますが、摂り過ぎると腎臓に負担がかかり、腎臓は一度機能が失われると回復することはないです。
そして、慢性腎臓病を引き起こします。
慢性腎臓病がさらに進行すると、慢性腎不全に繋がります。
他に高血圧性眼底・高血圧性網膜症や尿路結石・骨粗鬆症とあり、どれも怖い病気ばかりですね。
大事な栄養素だからといって摂り過ぎて、病気に繋がり、健康を維持出来なくなってしまうのはよくないですよ。
塩分の摂り過ぎに注意するには?
塩分をとりすぎないようにする方法として、以下の3つに気をつけましょう。
注意
- 人間の食べ物(加工品、化学調味料)を与えない
- 猫用おやつを与えすぎない
- 塩分の多いキャットフードを避ける
人間の食べ物(加工品、化学調味料)を与えない
人間の食べ物は猫には塩分過多です。
特にかまぼこ、ハム、ソーセージなどの加工品や化学調味料などは塩分が多いので注意しましょう。
私たちが食べてるものが美味しそうに見えるのです。
可愛い顔して強請られるとついあげたくなっちゃいますよね!
心を鬼にして断りましょう。
猫用おやつを与えすぎない
猫用のおやつにも塩分が多いものがあるため、食べさせすぎには注意が必要。
注意!
人間用だけではなく猫用のおやつ、ジャーキーにも塩分が多量に含まれているものがありますよ。
ウェットタイプ(一般食)がおやつとして食べさせる事が多いと思います。
おやつ1本(14g)に含まれる塩分は0.4〜0.6gとなっていました。
決して多くはありませんが、腎臓病を患っている猫には多いかもしれませんね。
実家の猫ももう10歳のシニア猫です。
おやつを1日2本食べさせていますが、おやつは1日1本に。
急に減らしたら怒るだろうと思うので、少しずつ減らしていきます!
おやつの食べさせに注意しないといけませんよ。
おすすめのおやつとして
『モグリッチ』をご紹介します。
- 香料・着色料・人口調味料・保存料・穀物(グレイン)不使用
- すべての原材料がヒューマングレード
- タウリン、グルコサミン、コンドロイチンといった健康成分配合
- 塩分濃度がたったの0.08%と控えめ
「健康に配慮したおやつって美味しくなさそう」そう思われがち。
チキンささみとチキンレバーが、ネコちゃんの食欲をそそり、バツグンの食いつき。
「袋に歯型がついてしまうくらい食いついていました。」という口コミも!
塩分の多いキャットフードを避ける
キャットフードのなかにも塩分が多く含まれているものがあります。
キャットフードのパッケージの成分表にはナトリウムの含有量が記載されています。
ですが中には含有量の表記がないものや原材料に、ナトリウムや塩の表記があるものがあるのでしっかりパッケージを確認しましょうね!
猫に必要な1日の塩分量は?
猫に必要な1日の塩分量を正確に知りたい場合の計算式法
計算式
①ナトリウム量(mg)=3.1mg×1日に必要なカロリー(kcal)
②塩分量(g)=ナトリウム量(mg)×2.54÷1,000
①1日に必要なカロリーからナトリウム量を求める
②ナトリウム量を塩分量に換算する
■計算例として
1日に450kcal必要な猫の場合
3.1mg×450=1,395mg(ナトリウム量)
1,395×2.54÷1000=3.54g(塩分量)
1日に必要なカロリーの計算式はこちら
猫に塩分を与えすぎるのは良くない事はわかりました。
ですが塩分が全く必要ないというわけでなく、猫にとっても必要な栄養素だという事をお忘れなく!
AAFCOでは、キャットフードのナトリウムの最低基準を100gあたり0.2%以上を推奨しています。
足りなくてもいけないという事ですね。
※AAFCO・・・米国飼料検査官協会の略称。ペットフードの栄養基準ラベル表示などに関するガイドラインを設定。
しっかりと管理されたい人はぜひ上記の計算をしてみて下さい。
キャットフードの塩分濃度の調べ方は?
ドライタイプのフードはパッケージに記載されている成分表の「ナトリウム」という項目が塩分量に関係しているので、塩分が知りたい場合はそこを確認しましょう!
ウェットタイプのフードは塩分濃度計でも確認できます。
ポイント 缶詰やパウチなどの塩分を測定する時は一定になるように混ぜてから測るといいですよ!
ドライタイプのフードを測る事は出来ませんが、病寮食として毎食ウェットタイプを食べさせている人なら塩分濃度計を通販で2000円前後で販売されてるので、1つ購入してもいいかもしれませんね。
キャットフードの塩分について
たくさん塩分の過剰摂取についてお話しましたが、実はキャットフードの塩分量って、多くても問題ないんですよ。
塩分が多い=身体に悪いというイメージは、猫にはあてはまりません。
上記のように塩分が多いキャットフードを与えると危険なのは、心臓病や腎臓病を患っている猫の場合です。
総合栄養食のキャットフードにはそれだけで必要な栄養を含み、塩分も必要な分含まれています。
健康な猫であればそこまで塩分量を気にしなくても大丈夫!
理由は?
健康な猫であれば塩分を多く摂取しても身体には吸収されずに尿となって排出されるから!
気にされるのであれば、おやつに塩分控えめなものを選んであげるといいでしょう。
塩分を摂り過ぎてしまった場合は? 健康な猫であれば一時的に塩分をとりすぎてしまっても、しっかり水分を与えれば問題はありません。
そもそも健康な猫であれば、過剰な塩分は尿と一緒に排泄することができます。
やはり人間も猫も水分が大事だと実感しました。
病気にならないか心配!キャットフードに入ってる塩分は大丈夫?:まとめ
- 塩分とは食塩の事
- 100gあたり0.2%~0.8%のナトリウム量が理想
- 塩分は必要なミネラルで様々な働きをしてくれる
- 過剰摂取は色々な病気のもと
- 人間の食べ物は塩分が多いので食べさせない
- パッケージに記載されているナトリウム量を確認
- 塩分量の計算法
- あると便利!塩分濃度計
- 実は塩分量は健康な猫ならあまり気にしなくてもいい
猫にとって塩分がとても大事だとわかりました。
かといって摂り過ぎてしまうのも病気を引き起こしてしまいますね。
ですが、これらを気にするのはすでに心臓病・腎臓病に患っている猫に対してです。
7歳からシニア猫となる時期から長生きや健康のために塩分を気にしてみるのはいかがでしょうか。