もちろん知ってますよ。
なるほど。
料理や調味料を見て、何から作られてるかを当てるんですね。
うんうん、確かに。
ああ、それはもう難易度が高すぎますもんね。
お任せあれ。
しっかり解説いたしましょう。
さあ、ということで今回はこちらについてお届け。
- 「キャットフードって何から作られてるの?」
- 「使われている原材料の役割を知りたい!」
では早速まいりましょう。
キャットフードについて
では手始めに、こんな疑問からお答えします。
「そもそもキャットフードってどんなもので成り立っているの?」
ずばり、こちら。
基本の型
原材料6種+成分項目5つ
これだとざっくりし過ぎですね。
もう少し細かくしましょうか。
まずは成分5項目を分解してみます。
成分5項目
- 「タンパク質」
- 「脂質」
- 「線維」
- 「灰分」
- 「水分」
とこんな具合ですね。
次に原材料6種を分解。
原材料6種
- 「肉類」
- 「魚類」
- 「穀類」
- 「野菜」
- 「フルーツ」
- 「添加物」
ふむふむ、なんとなくわかってきたような。
でも、わからないような。
まあ、まだ入り口ですから。
ここから中身に入っていこうじゃありませんか。
さあ、どんどん次に進みましょう。
原材料6種
先ほど主な原材料6種をお伝えしましたね。
ここでは順番にご紹介していきますよ。
主原料1つ目
「肉類」
役割…エネルギー源
例…牛肉、馬肉、鶏肉など。
※加工物であるミートミールなども含まれる。
ちょっと待って!
Q,どうして主原料に必要なの?
A,動物性たんぱく質が豊富だから。
動物性たんぱく質とは筋肉・血液・皮膚など、猫の体を構成する重要な栄養素です。
猫は自分の体内で必要な栄養素を合成することが苦手。
そのため食事で摂取する必要があるというわけですね。
押さえておこう
動物性たんぱく質は必要不可欠な栄養素
どれくらい重要で必要かというとおにぎりのお米くらいですかね。
もしくはチョコレートのカカオくらい。
「それ無しでは成り立てない」
というイメージを持っていただければと思います。
主原料2つ目
「魚類」
役割…エネルギー源
例…カツオ、マグロ、サーモンなど。
※その他エビやカニ、ホタテ、サザエも使用されることも。
ちょっと待って!
Q,どうして主原料に必要なの?
A,「生きていくために不可欠!」
「健康維持のために重要!」
といった栄養素を多く含んでいるため
栄養素一覧
- たんぱく質
- 脂質
- ミネラル類
- ビタミン類など…。
なるほど、確かに一目瞭然ですね。
輝かしいポテンシャルに満ち満ちています。
こちらも同様に、動物性たんぱく質が豊富なので生育には必須です。
肉類も魚類も主原料に不可欠なのがうなずけますね。
「青信号はGO」
「赤信号はSTOP」
くらい当たり前のことでした。
主原料3つ目
「穀類」
役割…食物繊維による腸内環境の維持など
例…小麦、米、とうもろこしなど
ありがちな勘違いポイント
猫=食物繊維が消化できない ❌
猫=食物繊維を消化しにくい ○
上記は飼い主がよく陥りがちな認識。
正しくはこうです。
おさえておこう
穀猫にとって危険なのは生の穀物類。
加熱調理した適量の穀物は消化できる。
キャットフードに使用されているのは加熱処理済みの穀物類。
猫は栄養素の約4割程度なら、問題なく取り入れることができるとされています。
加熱処理された穀物が適量であれば、食べても問題なく体内で利用されるというわけ。
ココに注意
「穀物が合う、合わない」は愛猫の体質によります。
例えばこのように比較してみましょう。
穀物アレルギーの場合
→適さない
毛玉をよく吐いたりするなど腸内環境があまり良くない場合
→適している
ね?体質、状態にもよりますから、愛猫への観察を怠らないで。
体に変化が表れた場合は、必ず獣医に相談しましょう。
主原料3つ目
「野菜」
役割…エネルギー源
例…ジャガイモ、大豆、そら豆など
いも類は炭水化物が主成分。
つまり、糖質をエネルギー源として変換するわけです。
人間と同じですね。
メモ
芋類などは炭水化物担当。
豆類などは植物性たんぱく質を担当。
皆さんは野菜を効率よく、バランスよく摂取できていますか?
ぎくりと冷や汗が流れた方、いらっしゃるでしょう。
「栄養バランスなんて、ちょちょいのちょいよ」
と思われた方もいらっしゃいますね。
どうして分かるかって?
それは内緒。
さあ、愛猫と長く暮らすために、きちんと栄養管理を見直しましょう。
主原料5つ目
「フルーツ」
役割…天然の酸化防止剤
例…ブルーベリー、ラズベリー、クランベリーなど
酸化防止剤が大きな目的ですが、ちゃんと役割もありますよ。
例えばクランベリー。
これは尿路の健康維持を助ける成分が含まれています。
ラズベリーには、抗酸化作用や脂肪燃焼を助ける効果があったりします。
ただし先ほど申し上げた通り、主原料のメインはあくまで肉や魚。
フルーツは「+α」くらいの認識でいてくださいね。
主原料6つ目
「添加物」
役割…製造・加工、食感、着色、栄養成分など
例…酸化防止剤、香料、着色料など
様々な目的でいろんなものが使用されているので、一言では言えません。
ざっくり言うと、そうですね。
「品質を保つため」
といったところ。
さて、こちら簡単にまとめてみましたので、一緒にみていきましょう。
キャットフードに使用される主な添加物一覧
酸化防止剤
目的…酸化を防ぐ
例…BTA、BTHなど
甘味料
目的…食いつきをよくする
例…ソルビトールなど
着色料
目的…見た目をよくする
例…赤色3号、青色2号など
香料
目的…香りをつける
発色剤
目的…微生物の繁殖を防ぐ(主にウエットフード)
例…亜硝酸ナトリウム
増粘安定剤
目的…とろみをつける(ウエットフード)
例…加工でん粉など
保湿剤
目的…乾燥を防ぐ(ウエットフード)
例…プロピレングリコールなど
キャットフードに添加物が使用される理由は上記の通り。
添加物にはキャットフードの品質を保ち、安全性を守るといった役割が。
また、ビタミンなどの栄養バランスを整えるためのものも存在しています。
品質を保つとは?
具体例…酸化
酸化したキャットフードは品質が下がる。
嘔吐などの体調不良を引き起こすおそれも。
ちょっと待って!
Q,品質が下がったらどうなるの?
A,酸化すると、栄養素が本来の力を発揮できなくなってしまう。
「酸化」について詳しく知りたい方はこちらをチェック
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キャットフードは酸化する?防ぐためにはどんな方法があるの?
続きを見る
簡単に例えるなら、そうですね。
スマホを充電して100%にしても、数分後に5%になるイメージ。
つまりバッテリーそのものが劣化していたら意味がないよねという話です。
添加物のデメリット
発がん性があり、アレルギーの原因になる可能性がある。
添加物のメリット
品質を保つ役割を担い、栄養バランスを整える一面もある。
うーん。この辺りは判断のバランスが難しいです。
❌添加物=危険
これは間違い。
❌添加物=安全
これも間違い。
⭕️「安全を保つために、リスク(病気の原因になる可能性)が伴うよ」
といった感じですね。
一概にこうだと断定ができません。
覚えておこう
添加物は危険だと断定できない。
しかし安全ともいえない。
否定も肯定もできないというのは、難しいですよね。
「⭕️か❌、どちらかを選んで!」
と言われても▲を選ぶしかないみたいな感じです。
ココがポイント
愛猫の状態や体質によって判断しよう。
難しいけれど、あまり悲観しすぎないで。
「上を向いて歩こう」
と有名な歌詞がありますね。
下を向いてばかりではせっかくの愛猫の姿が目に焼き付けられなくなってしましますよ。
え?猫は自分よりも身長が低いから下を向かなきゃ見れないって?
いいえ。それは屁理屈といいます。
飼い主の体に乗っている時、キャットタワーに降臨している時。
見上げる機会なんていくらでもあるんですから。
ただし、見上げ過ぎて首を痛めないように注意です。
キャットフードの原材料ってどんなもの?くわしく知りたい!:まとめ
さて、盛り沢山でお送りしてきましたね。
では今回のおさらいに移りましょう。
キャットフードの主原料6つ
- 肉類…エネルギー源
- 魚類…エネルギー源
- 穀類…腸内環境をきれいに
- 野菜…エネルギー源
- フルーツ…酸化防止
- 添加物…品質保持
添加物のデメリット
ガンやアレルギーの原因になりかねない
添加物のメリット
品質を保ち、栄養バランスを整える
キャットフードの原材料と役割を覚えて、ぜひ愛猫ライフに役立てみてくださいね。
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