猫を飼っていると、だんだん汚れやニオイが気になってきますよね。
肉球のニオイや肛門あたりの毛の汚れをすっきりさせたいと感じている人も多いのではないでしょうか。
しかし猫自身はと言うとお風呂を嫌がる子が大半なのです。
なかには嫌すぎて暴れてしまう猫も……
そんな時に暴れる猫を押さえつけてお風呂にいれると、よりお風呂嫌いになってしまう可能性があるのです。
今回は『猫が暴れないでお風呂に入るためのポイントや手順』をしっかり伝授いたします。
その他にも猫のお風呂に関して気になる以下のポイントも解説。
- 猫はなんでお風呂で暴れるの?
- そもそも猫ってお風呂に入れた方が良いの?
- どうしても暴れた時のお風呂の代わりになる方法は?
お風呂に入れる大変さを少しでも減らして、猫をきれいにする方法が分かる内容です。
フワフワな毛になった猫と一緒に、より幸せな猫ライフを楽しみましょう。
目次
猫がお風呂で暴れる理由
猫がお風呂で暴れる理由を解説します。
猫のなかには子猫の時からお風呂に慣れている子や、成猫になってからのお風呂デビューだったけど好きになった子もいます。
しかしお風呂が嫌いで暴れてしまう猫は多いのです。
猫がお風呂で暴れる理由は以下の3つが考えられます。
- シャワーやドライヤーの音が怖い
- 水にぬれるのが苦手
- お風呂に入る意味がわからない
それでは1つずつ見ていきましょう。
1.シャワーやドライヤーの音が怖い
シャワーやドライヤーの音が怖く感じ、身の危険から逃れるために暴れることがあります。
猫は人間よりも聴覚が優れています。
そのため私たちにとっては大したことの無いシャワーやドライヤーの音がかなりの騒音になるのです。
そんな猫の気持ちを分かってあげることが大事ですね。
2.水にぬれるのが苦手
水にぬれるのが苦手で暴れることがあります。
猫の先祖であるリビアヤマネコは砂漠地帯で暮らしていて、水に慣れていなかったことからぬれるのを嫌いました。
猫が水にぬれるのが苦手なのは、そんな遺伝子が引き継がれているからだと言われているのです。
ただし猫は水が嫌いというわけでは無いという意見もあります。
猫は水が嫌いなわけではなく、いきなりワケもわからずびしょ濡れにされて自尊心が傷つくのがつらいのです。
引用:猫のための家庭の医学[著:野澤延行]
上記のように猫がお風呂で暴れる理由として、突然水をかけられたことで動揺してしまうことも理由の1つとなるでしょう。
3.なぜお風呂に入れられるのか分かってない
なぜお風呂に入れられるのか分からず、これから何がおこるのかも理解できないため恐怖を感じ暴れる子もいます。
人間は猫を清潔な状態を保つためにお風呂に入れようとしますが、猫にとっては未知の体験なのです。
恐怖を感じている時に無理やり乱暴に洗われると、嫌な記憶が定着してお風呂自体が嫌いになってしまう可能性もあります。
そもそも猫ってお風呂に入れた方が良いの?
実は猫は一生洗わなくても被毛や皮膚をキレイに保つことができると言われています。
猫は毛づくろいや換毛により毛の清潔さを保つことができる動物なのです。
そうは言っても、人間と一緒に部屋で暮らす以上、清潔を保ちたいですよね。
猫をお風呂に入れた方が良いのは次のような時です。
- 長毛種の猫の場合
- 散歩などで汚れがひどい時
- 被毛をより美しく見せたい時
人間と一緒の生活でお互いに過ごしやすくなるために、主に人間の都合でお風呂に入れることが多いんです。
次に紹介する『猫のお風呂メリットとデメリット』から、本当にお風呂に入れるべきかどうか慎重に判断しましょう。
猫をお風呂に入れるメリット
猫をお風呂に入れるメリットには次があげられます。
- 抜け毛・毛玉対策になる
- 体臭を軽減させる
- 汚れがとれる
抜け毛・毛玉対策になる
特に長毛種の場合は換毛期の抜け毛が酷い時にお風呂に入れることで、抜け毛対策となります。
また換毛期には毛玉症になる可能性が高まります。
毛玉症とは
毛をなめた時に毛が消化器官に入り込み、溜まりすぎて排便や吐き戻しで排出できなくなった状態のことです。
毛玉症になると食欲不振や便秘になる可能性も。
そんな抜け毛や毛玉対策としてブラッシングやお風呂に入れると良いと言われているのです。
体臭を軽減させる
猫の体臭を軽減させることができます。
基本的に猫は換毛や自分で毛をなめることで毛と皮膚が清潔に保てるようになっています。
そのため体臭も少なく一生お風呂に入らなくても良いとも言われています。
ただし部屋の中で一緒に暮らしていると、猫のニオイが気になる人もいるんじゃないでしょうか。
猫のニオイが発生する皮脂腺のある『肛門周り、肉球、耳など』のお手入れをすることで体臭を防げます。
汚れがとれる
猫をお風呂に入れることで猫の汚れをとることができます。
特に長毛種の猫の場合はお尻周りなどに排便時の汚れが付着していることも。
また散歩をする猫はより汚れやすくなります。
お風呂に入ることで、猫の汚れを落とし部屋を清潔に保つことができるのです。
猫をお風呂に入れるデメリット
猫をお風呂に入れるデメリットには次があげられます。
- いれすぎると必要な皮脂まで奪われる
- お風呂後に元気がなくなることも
いれすぎると必要な皮脂まで奪われる
猫をお風呂にいれることで、猫のニオイや皮脂が一時的に少なくなります。
たまにになら問題ないのですが、あまりに頻繁にお風呂に入れすぎると必要な皮脂までうばってしまうことも。
猫を毎日お風呂に入れていたために、逆に被毛のツヤ感が無くなり、かさつきが目立ってしまった猫も存在するのです。
お風呂後に元気がなくなることもある
お風呂の後からしばらく猫が元気のない様子を見せることがあります。
なかには「お風呂の後に飼い猫が2週間ほど元気が無い様子」と悩んでいる人もいました。
これは自分のニオイが体からなくなり不快に感じているためである可能性が高いと言われています。
ココに注意
猫がお風呂で暴れないためのポイント
猫が暴れないために押さえておくべきポイントを紹介します。
一番大事なことは『猫を怖がらせないこと』です。
猫を怖がらせないために必要なポイントは次の4つ。
- 時間をかけない
- シャワーの水圧を下げる
- ドライヤーの風量は弱にする
- 暴れそうだったらオヤツで気をそらす
1つずつ解説していきます。
1.時間をかけない
猫がお風呂で暴れないためには、時間をかけすぎずに手早く終わらせることが大事です。
ついここもあそこもと気になってしまいますが、手早く洗えるように『洗う手順』を事前に決めておくと良いでしょう。
時間がかかりすぎると、猫にとっても負担になり、次回以降のお風呂を警戒する要因ともなります。
2.シャワーの水圧を下げる
シャワーの水圧が下がれば、シャワーの音量も下がるので猫も必要以上に怖がらなくてすみます。
猫がお風呂時に暴れる原因の1つにシャワーの音が怖いという理由があります。
ココがポイント
洗いはペット用のバスタブに浸して行い、すすぎのみシャワーにすることでシャワーの量を減らせるので良いですよ。
3.ドライヤーの風量は弱にする
ドライヤーの風量を弱にすることで音量が抑えられ、猫の恐怖心も薄れるでしょう。
ドライヤーの音は聴覚の優れた猫にとってはかなりの騒音です。
そんなドライヤーの音になれていない猫にとって、いきなり強で乾かされたら怖くて暴れてしまうことも。
ココがポイント
日頃からドライヤーを使っているところを見せるなどして、ドライヤーの音に慣れさせるのも良いでしょう。
4.暴れそうだったらオヤツで気をそらす
もし猫が暴れそうになったら、オヤツやおもちゃで気をひくと良いでしょう。
お風呂中に猫が暴れると、つい抑え込んでなんとか終わらせようとしてしまいます。
ですが抑え込んで現れると、猫にとってお風呂が嫌なものになってしまう可能性が高いのです。
ココがポイント
猫が暴れそうになった時のためにオヤツやおもちゃを用意しておくと、いざという時に使えて便利ですよ。
実践|猫を暴れさせないでお風呂に入れる方法
猫を暴れさせないでお風呂に入れるために『必要な物品』と『手順』を説明します。
猫のお風呂で準備するもの
まずは事前準備をしましょう。
猫を暴れさせないでお風呂に入れるために『必要な物』は次の通り。
- 猫用シャンプー
- ペット用バスタブ
- タオル
- ドライヤー
- ブラシ
- オヤツやおもちゃ(暴れ対策)
1.猫用シャンプー
シャンプーは必ず猫用を選びましょう。
人間と猫はpHバランスが違うので、人間用シャンプーを使うと猫には刺激が強すぎるのです。
また猫用シャンプーはリンス機能がある物がおすすめです。
短時間でリンスまで済ませることができるので猫の負担が減ります。
2.ペット用バスタブ
自宅にある大きめの洗面器で大丈夫です。
猫をつけて洗ってあげるのに使います。
専用のバスタブを使えば、排水もできて楽ですよ。
3.タオル
猫の全身を覆えるくらいのタオルを用意してあげましょう。
また耳や顔などの細かい部分を拭くための小さめのタオルも用意してあげると良いですよ。
4.ドライヤー
タオルドライした後に、ドライヤーをすることでしっかりと乾かすことができます。
乾き残しが無くなることで雑菌の繁殖を防ぐことができます。
5.ブラシ
お風呂前と後にブラシをすることで毛の絡まりや毛玉の発生を防ぎます。
6.おやつやおもちゃ
猫が暴れてしまったときに、おやつやおもちゃで気を引くことで押さえつけずに洗えることができることも。
念のために用意しておくと安心でしょう。
猫をお風呂に入れる手順
つぎに実際猫を洗う時の手順を紹介します。
猫が暴れなくてもすむように、順を追って優しく洗ってあげましょう。
step
1ブラッシング
猫をお風呂に入れる前にブラッシングをしましょう。
毛が絡まったままの状態でお風呂に入れると毛玉になってしまいます。
step
2バスタブにぬるま湯を用意する
ペット用に用意したバスタブにぬるま湯を入れ、猫用シャンプーを溶かします。
ぬるま湯の温度はおよそ30~35℃が良いでしょう。
ココがポイント
実際に触って確かめると安心ですよ。
お湯の量も多すぎると怖がってしまいます。
猫が立った時に胴体までつからないくらいの量のお湯が良いでしょう。
step
3お湯につけて優しく洗う
ゆっくりと猫をお湯に入れましょう。
猫の様子を見ながらシャンプーを溶かしたお湯で洗っていきます。
肛門や肉球の部分は汚れが付きやすくニオイもたまりがちなので念入りに洗いましょう。
ココに注意
顔にかかると水が肺に行ってしまう可能性があるので注意。
メモ
猫をお湯にいれずに、体をぬらしてスポンジで洗う方法もあります。
どの方法が安心するかは猫の個性ににもよりますので、いくつか試して猫が落ち着く方法を見つけてあげましょう。
-
初めての人もできる!猫のシャンプーの方法まるわかりガイド!!
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step
4顔の洗浄
顔の洗浄はタオルで丁寧に拭いながら洗うと安心ですね。
特に口周りや耳周りは汚れやすいので優しくしつつも念入りに拭ってあげましょう。
step
5泡をすすぐ
最後に丁寧にすすいであげましょう。
シャワーですすぐ場合は、少量にして大きな音が出ないように工夫すると良いですよ。
シャンプー成分が残るとフケやかゆみが発生する可能性もあるので、すすぎ残しの無いように気をつけましょう。
step
6タオルとドライヤーでしっかり乾かす
しっかりと泡がすすげたら、まずはタオルで押さえ拭きをします。
耳や顔などの部分は優しく拭いてあげましょう。
タオルで押さえ拭きができたら、最後はドライヤーを使って乾かします。
猫の毛は水分を含みやすく、毛が乾燥しにくいのでタオルだけで乾燥するのは難しいのです。
ただし猫は大きな音が苦手なので、風量は弱にして体から離し気味にあててあげると良いでしょう。
乾いたらブラシで毛並みを整えます。
もし猫が暴れすぎたらお風呂の代わりにコレをしよう
お風呂の代わりとなる『猫の被毛や皮膚をきれいにする方法』も試してみましょう。
なかには「どうしても猫が暴れてしまってお風呂にいれられない!」そんな人もいるのではないでしょうか。
無理に入れては猫も人間もストレスがたまり、お互いにつらいですよね。
そんな時はつぎの方法を試してみましょう。
- タオルでふく
- ブラシをかける
- ドライシャンプーを試す
タオルでふく
肛門や肉球、耳など汚れやすい部分をタオルやコットンで拭うだけでもニオイを減少させる効果があります。
全体的に汚れている場合も、軽度であればタオル拭きで十分なことも。
ココがポイント
中にはタオルなどで拭くだけでも暴れる猫もいますが、大暴れされないためには押さえつけないことが大事です。
ブラシをかける
ブラシをかけるだけでも抜け毛や汚れ対策に効果があります。
3日に1度は丁寧にブラッシングをすると良いでしょう。
ドライシャンプーを試す
体を濡らさずに毛や皮膚をきれいにする方法としてドライシャンプーも有効です。
お風呂に入れようとすると暴れる猫だけでなく、毛づくろいしなくなったシニア猫が使っても良いでしょう。
ドライシャンプーは「猫がなめても安全な成分でできているか?」で選ぶのがポイントです。
ドライシャンプーの種類は大きく分けて3種類あります。
- 液体タイプ
- 泡タイプ
- パウダータイプ
液体タイプ
- 液体を被毛になじませて汚れやにおいを浮かせて落とす
- スプレーになっているタイプが多い
- 濡れた部分はタオルドライで乾く
泡タイプ
- 泡を被毛に揉みこんで汚れやにおいを浮かせます
- 泡だと皮膚近くまで届きやすいので、奥まで汚れが取れやすいメリットも
- 水洗いしなくて良くタオルでふき取るだけなので手軽にしっかり洗浄できる
パウダータイプ
- パウダーを被毛にすりこみブラッシングして使用
- 毛を1本ずつコーティングしてくれるから汚れを防ぐ
- 絶対毛を濡らしたくないタイプの猫におすすめ
大きく分けると以上3種類の猫用ドライシャンプーがありますが、実際は商品数も多く、どれを選べば良いか迷っちゃいますよね。
そこで私がおすすめの猫用ドライシャンプー『mofuwaグルーミングスプレー』を紹介します。
安全な成分で手軽にキレイにできるし、楽天市場でも人気なので安心して使えるのもおすすめなんです。
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猫がお風呂で暴れない方法は?手順とポイントをチェック!!:まとめ
猫をお風呂に入れる時に暴れない方法について解説しました。
猫が暴れるそぶりを見せたからと言って、押さえつけてお風呂に入れてしまうと次回以降のお風呂の難易度が上がる可能性も。
猫によってはお風呂が好きになる子もいますが、嫌がる場合は無理強いするのは控えましょう。
キレイにしたいけど暴れて洗えない時は、タオルでふく・ブラシをかける・ドライシャンプーを試す方法もあります。
ドライシャンプーは『mofuwaグルーミングスプレー』が安全に使えて人気ですよ。
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