キャットフードは酸化する?防ぐためにはどんな方法があるの?

え!酸化って、食品にも起きることなの?

実はそうなんです。意外ですよね。

皆さんは「酸化」と聞くと、まず何を想像しますか?

私は学校や近所の公園にある鉄棒ですね。

逆上がりができなくて、当時は手にマメができるまで練習をしていました。

今となっては、逆上がりができていた記憶なんて、地平線の彼方。

足腰の頑丈さはもちろんのこと、重力という圧倒的な壁に屈してしまいます。

子供ながらに、手のひらいっぱいに付着したものは何なのだろうと不思議でした。

まさに、これが今回お伝えしていく「酸化」ですね。

ところで酸化は、食品にも起こると知っていましたか?

キャットフードもその例外ではありません。

そこで今回は、以下のような疑問ついて解説していきます。

  • 酸化がもたらす影響って、どんなものがあるの?
  • 酸化って危険?
  • 防ぐ方法はない?
  • 安全のためにはどうしたらいいの?

ぜひ、最後までチェックしてみてくださいね。

 

酸化について

そもそも酸化とは、どのようなことを指すのでしょう。

ここで簡単におさらいです。

酸化…空気中に含まれる酸素と、物質が結びついて変質すること。

うーん、これだとちょっと表現が硬くて、イメージし辛いですね。

例えば、使い古した自転車に鍵をさした時なんてどうでしょう。

「あれ、鍵がまわらない!どうして?」

なんてこと、ありませんか?

あるいはサドルの下のバネの部分です。

覗き込めばきっと、サドルの功績として酸化の爪痕が残っているはず。

触ると赤茶色のような細かい粉が指につきますよね。

一見すると、食品とは無関係に見える酸化。

しかし実は、食品だって例外ではありません。

特に脂肪分が酸化を起こしやすいと言われています。

覚えておこう

一度酸化してしまえば、元に戻すことは不可能。

「ちょっと待って!キャットフードにも脂肪は含まれてるよね?」

と思った方、ご明察です。まさにその通り。

「え?そうだったっけ…」

と思った方、大丈夫です。実は私もそうでした。

ではキャットフードが酸化するとどうなるのでしょうか?

 

酸化が及ぼす影響

酸化が及ぼす影響として考えられていることは、以下の3つです。

  • 体調を崩す原因になる。
  • 猫にとって不快な匂いへと変化する。
  • 品質の低下。

ではここから、具体的に説明していきますね。

体調を崩す原因になる

消化不良により、嘔吐、下痢などの不調が起こります。

また、発疹ができることも。

猫の不調は、飼い主の悩みのタネですよね。

いつまでも、元気にいてもらいたい。

自由気ままに、己の道を歩んで欲しい。

私は切実にそう思っています。

それはきっと、我々飼い主みんなの願いではないでしょうか。

猫にとって不快な匂いへと変化する

わかりやすく食欲が減少します。

私たち人間も、不快な匂いのする食べ物は口にしたくないですよね。

猫は嗅覚が強いので尚更です。

ポイント

食いつきが悪くなったと感じたら開封日を確認してみましょう。

酸化が食欲に影響している可能性もあります。

「なんて美味しそうな香り…」

と思った食べ物の方が、間違いなく美味しいというもの。

「なんだこの匂いは…鼻がもげてしまう…」

と思ったものは、口に含むのをためらいますよね。

「いいや。私は食べたことがある猛者だよ」

という方がいらっしゃいましたら、ぜひそのエピソードをお教えください。

思わず「猛者だ!」と叫びたくなるエピソード、お待ちしております。

品質の低下

酸化は、品質の劣化を促しますよね。

これにより、猫への栄養が不足してしまいます。

猫の生育に欠かせない成分が、きちんと吸収できなくなってしまうのです。

これは非常にもったいないこと。

本来であれば力を発揮して、猫の健康につなげてくれるはずの成分たち。

それが存分に発揮できないなんて、嘆かわしすぎます。

これはダイヤモンドの原石を磨かずに、ほっぽり投げるようなものですよ。

原石を磨いてキラキラの指輪にするように、栄養だって輝かせたいですよね。

 

酸化のリスク

では、酸化したキャットフードを摂取し続けると、どうなるのでしょう。

以下、3つのことが考えられます。

  • がんの発症リスクを高める。
  • アレルギー症状を引き起こしやすくなる。
  • 動脈硬化の原因になる。

なんということでしょう。

何ひとつ良いことはないです。

「じゃあ酸化防止剤が入っているものを選べばいいのかな?」

と思われる方もいらっしゃるかも。

しかし、ストップです。ちょっと待ってください。

酸化が防げるからと言って、酸化防止剤に期待を求めてはいけません。

発がん性があり、アレルギーを引き起こす可能性を秘めているからです。

安全面に着目するのであれば、あまり期待を寄せない方がいいでしょう。

注意点

酸化防止剤などの添加物を使用していない無添加のキャットフードは、酸化が早いです。

食べ切れる量かどうか、よく考えてから購入に踏み出しましょう。

 

安全のために配慮したいこと

酸化を防ぐためにはどんなことをすれば良いのでしょうか?

また、どんなことに気をつける必要があるのでしょう。

重要なポイントは、以下3つです。

  • 食べ切れる量を購入する。
  • 保存方法の工夫。
  • 餌を食べる様子を観察する。

では具体的な手段をご紹介していきますね。

・食べ切れる量を購入する

開封して食べきれる量を購入しましょう。

ドライフードとウェットフードでは、目安が違います。

食べ切る目安は、以下を参考にしてみてくださいね。

  • ドライフード…1ヶ月
  • ウェットフード…1日

ところで、なぜ種類によって違いがあるのでしょうか?

それは含まれる水分量に差があるからです。

キャットフードに含まれる水分量の割合はこちらをご覧ください。

  • ドライフード…約10%
  • ウェットフード…約80%

最近では、販売されているサイズも様々。

いつの間にか知らない便利な新商品が出ていた、なんてことはざらにあります。

必要に応じて考えてみてはいかがでしょうか。

ちなみに私は、使い切りのタイプを使用していますよ。

・保存方法の工夫

多くの方が困るのは、開封後の保管方法ですよね。

おすすめは密閉容器や真空保存を利用して保管することです。

酸化は空気に触れることで起こるので、なるべく密閉や真空状態を保ちましょう。

注意点

梅雨の時期は特に酸化が進みます。

また、次のようなことにも気をつけてください。

  • 日当たりの良い場所での長時間の放置。
  • 高温多湿の場所での保管。

上記の場合、開封前から酸化する可能性があります。

開封前から酸化が始まるとは、想像しただけで恐ろしいですね。

せめて開封までは待ってほしいところ。

保管場所にも、しっかりと気を配りましょう。

・餌を食べる様子を観察する

餌を与えるときに気をつけることは、食事中の姿をじっくり観察することです。

「以前よりも食いつきが悪くなった」

「餌を嗅ぐ時間が増えた」

「食べ残しを長時間放置している」…など。

こういった場合は、酸化して品質が劣化している可能性があります。

早急に処分して、新鮮なものを与えるようにしましょう。

覚えておこう

酸化は空気に触れると起こるため、完全な防止は不可能です。

上記の通り、どれだけ頑張ったとしても、開封後は空気に触れてしまいます。

だからと言って、空気を責めるのはいけません。

空気がないと地球上のほとんどの生物が困りますからね。

保管方法を工夫して、新鮮な食事を提供できるように心がけましょう。

 

キャトフードは酸化する?防ぐためにはどんな方法があるの?:まとめ

今回ご紹介した方法で保管すれば、通常よりも酸化の進行を緩めることができます。

ただし完全に防ぐことは不可能ですので、ご自身でしっかりと判断してくださいね。

最後にもう一度おさらいです。

  • 酸化したキャットフードは、猫にとって悪影響。
  • 食べ切れる量のものを選ぶ。
  • 保管は真空や密閉がベスト。
  • 猫の様子をよく観察する。

猫も人も、なるべく安全で美味しいものを食べたいのは同じです。

お互いにとって良い暮らしができるよう、ぜひ上記のことを心がけてみてください。

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