そんな悩みを抱えていませんか?
猫の生育に欠かせないのがキャットフード。
成分表の見方を知っておけば、リスクを避け、より安全なものを選べるようになります。
ここではその方法をご紹介しています。
ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
目次
原材料と成分の重要性
キャットフードは、主に原材料6種と成分項目5つで成り立っています。
原材料
「肉類」「魚類」「穀類」「野菜」「フルーツ」「添加物」
成分項目
「タンパク質」「脂質」「線維」「灰分」「水分」
そのほかの成分については、必要に応じて記載されます。
今から詳しくご紹介していきますね。
原材料6種
主な原材料は、以下の通りです。
- 「肉類」→牛肉、馬肉、鶏肉など
- 「魚」→カツオ、マグロ、サーモンなど
- 「穀類」→小麦、米、とうもろこしなど
- 「野菜」→ジャガイモ、サツマイモ、大豆など
- 「フルーツ」→ラズベリー、クランベリーなど
- 「添加物」→酸化防止剤、香料、着色料など
成分5項目
1.タンパク質
肉や魚に含まれる動物性たんぱく質は効率的に摂取できるので猫の体に適しています。
一方、穀物などの植物性たんぱく質は猫にとってあまり好ましくないと言えるでしょう。
なぜなら猫は穀物などの消化吸収が得意でないからです。
注意点
パッケージに表示されているのは動物性タンパク質と植物性タンパク質の合計です。
そのため主原料が肉類になっていても、数値すべてが動物性のたんぱく質とは限りません。
人間にとっても欠かせないタンパク質。
皆さんは人間に必要な1日のタンパク質の量を摂取できていますか?
簡単そうに見えて、意外と1日の摂取量をクリアできませんよね。
私もなるべくクリアできるよう心がけていますが、正直大変です。
猫も人間も、豊富で良質なタンパク質を摂取することが望ましいですね。
2.脂質(脂肪)
活動に欠かせないエネルギー源です。
体温調節、血液の生成なども行っています。
注意点
過剰摂取は厳禁です。
運動量が少ない場合、肥満の原因になってしまいます。
脂肪=肥満と直結しがちですよね。
私はそんなイメージがありました。
でも、適切な量とルールさえ守ればきちんと役割を果たしてくれますよ。
3.繊維
胃腸の状態を良くしたり、 一時的な満腹感を与えてくれます。
注意点
基本的に猫の腸は、食物繊維をうまく消化できる構造になっていません。
しかし毛玉を吐きやすい猫などは、食物繊維が適量入っていた方が良い場合もあります。
猫にあった繊維量のフードを選びましょう。
上記でも触れた通り、飼い猫によって必要な繊維量が違います。
私の飼っている猫はそれほど繊維量は必要ではありませんでした。
一方で、友人の猫は通常より多く含まれているものを選んでいます。
よく観察して購入を決めましょう。
どんな生き物でも、腸内環境は大事ですからね。
4.灰分
カルシウムなどのミネラル成分のことを指します。
ミネラルは100種類以上ありますが、以下の5種類が代表例。
- カルシウム
- ナトリウム
- リン
- カリウム
- マグネシウム
注意点
必要不可欠な成分ばかりですが、過剰な摂取には気をつけましょう。
例えば、マグネシウムは尿路結石を引き起こす原因のひとつです。
バランスよくとることを意識してください。
みなさんは「灰分」と聞いてすぐに上記のことだとわかりましたか?
分かった方はすごいです。知識が豊富。
わからなかった方、大丈夫です。
今日から知識が一つ、増えましたね。
ちなみに、私は分かりませんでした。
5.水分
キャットフードに含まれる水分量は、フードの種類によって異なります。
おおよその割合は以下の通りです。
- ドライフード・・・約10%
- ウェットフード・・・約80%
飼い猫があまり水を飲まない場合は、ウェットフードや水分を多めに含んでいるドライフードを選んであげるといいでしょう。
注意点
逆に水分量が過剰だと、カビや腐敗のリスクが高まるので慎重に判断をしてください。
水分量に、こんなにも差があるなんて驚きですよね。
私は普段ドライフードを選んでいますが、状況によってウェットフードも買っています。
原材料と成分表の見方
ではここから、具体的にどこを見るべきかお伝えしていきますね。
原材料で見るポイント
- 主原料が肉や魚(動物性タンパク質)がメインか
- 使用した原材料は安心できるものか
- 添加物の有無
成分表示で見るポイント
・タンパク質と脂質がAAFCO最低基準を満たしているか
主原料が肉や魚(動物性タンパク質)がメインか
肉や魚は良質な動物性タンパク質を豊富に含んでいます。
そのため、主原料が肉や魚のものを積極的に選ぶことをおすすめします。
ここは猫の好みに大きく左右される箇所ではないでしょうか。
私の猫は主原料が魚の方が好きみたいです。
使用した原材料は安心できるものか
肉類、ミートミールなどの表記のものは、廃棄用の肉や骨・足・くちばしなどが使用されている可能性が高い傾向にあります。
また、穀物はアレルギーを引き起こしてしまう場合もあるので気をつけましょう。
私も肉類やミートミールの表記があるものは基本選ばないようにしています。
添加物の有無
以下の添加物は発がん性があり、アレルギーを引き起こす可能性があります。
- 酸化防止剤…BHT BHA エキトキシンなど
- 人工添加物…合成着色料、香料など
タンパク質と脂質がAAFCO最低基準を満たしているか
AAFCO基準について
「AAFCOの基準を満たしています」というフレーズを見たことがありませんか?
AAFCO(正式名称:米国飼料検査官協会)とは、栄養基準などを定める団体のこと。
彼らが定めた最低基準の摂取目安は以下の通りです。
・タンパク質の摂取目安
子猫:30.0%以上
成猫:26.0%以上
・脂肪の摂取目安
子猫:9.0%以上
成猫:9.0%以上
注意点
この基準を満たしているからと言って安全だと判断するのはやめましょう。
声を大にして言いたいのですが、これはあくまで目安です。
一番大事なのは、ご自身の猫をよく観察して判断すること。
誰一人として同じ人間はいません。
それは猫も一緒です。
大切な命ですからね。しっかりと向き合っていきましょう。
キャットフードの成分表と原材料の見方!押さえるべきポイントは?:まとめ
では、今回の内容を振り返っていきましょう。
- 主原料は肉や魚(動物性タンパク質)がメインか?
- 使用した原材料は安心できるものか?
- 添加物の有無は?
- タンパク質と脂肪の含有量は十分か?
- 「AAFCOの基準を満たしている=安全」ではない。
猫の成長や体質によって、必要な栄養は異なります。
与える食事が危険なものか、成長をサポートするものか見極めましょう。