このようなお悩みにお答えします。
近年の医療やフードの発達によって、猫は長生きする傾向にあると言われています。
それは猫飼いにとってとても嬉しいことですよね♪
しかし長生きするとは言っても、必ず訪れる老化。
猫は人間の数倍の早さで年を重ねていきます。
老化に気付けず若いときと同じように過ごしていると、愛猫にとっては負担になっているかもしれません。
そこで今回は、猫の高齢期は何歳から始まるのか、また老化が始まるサインとは何かをお話しします♪
猫は何歳から高齢期に入るのか
環境省が発表している猫の年齢による区分によると
子猫期 | 生後6カ月まで |
青少年期 | 生後7カ月~2歳 |
成猫期 | 3歳~6歳 |
中年期 | 7歳~10歳 |
高齢期 | 11歳~14歳 |
後期高齢期 | 15歳以上 |
猫にもよりますが、中年期後半から徐々に体力が落ち始め、11歳ごろから本格的に高齢期と言われるようになります。
この頃から少しずつ体のあちこちに高齢化に伴う変化が見られるようになってきますね。
人間の年齢と比べてみると分かりやすいかもしれません。
猫 | 人間 |
1歳 | 15歳 |
2歳 | 24歳 |
3歳 | 28歳 |
5歳 | 36歳 |
7歳 | 44歳 |
10歳 | 56歳 |
12歳 | 64歳 |
15歳 | 76歳 |
20歳 | 96歳 |
出典:環境省動物愛護管理室
猫の11歳から老化となると、人間でいう60歳ぐらいでしょうか。
医療が発達し、人間も60歳ではまだまだ現役で働く人もいますが、やはり体の衰えはしっかり始まりますよね。
高齢猫になると現れる変化
猫はあまり老化を感じさせないので、その変化にはなかなか気付きにくいです。
しかし見た目は若くても、年齢的に腎臓の機能の衰えや体力の低下が徐々に進んでいくのは避けられません。
老化が始まると言われている大体の年齢を目安に、愛猫が出す老化のサインを見逃さないようにしましょう!
老化のサイン
- 歯が黄ばんで口臭が出る
- 被毛にツヤがなくパサつく
- 白髪が増える
- 目ヤニが増える
- 爪が伸びる
- 筋肉にハリがない
- お腹がたるんでくる
- 痩せてくる
- 食欲の低下
- 毛繕いをしなくなる
- 睡眠時間が増える
- 粗相をするようになる
- 高いところに登れない
- 着地に失敗する
サインがたくさんありますが、どれかひとつでも気になれば、もしかして他も…と些細な変化に気付くきっかけになります。
特に歯は変化に気付きやすいので、毎日チェックしてあげるのもいいかもしれません。
また、高いところに登れなくなったり、着地に失敗したりする場面が増えたら筋肉の衰えを疑いましょう。
他にも、眠ってばかりいたり、トイレの粗相や夜鳴きなども老化のサインだと言われています。
うちの実家の猫は、寝る時間がめちゃくちゃ増えましたね。
私が実家に行くと、とりあえずのっそり起き上がって一瞬だけ愛想を振りまきにきてくれるんですが、すぐに寝に戻ってしまいます。
のんびりしてくれていいよと思いつつ、ちょっと寂しいです…。
老化が始まったら
老化が始まったら、若いままと同じ暮らしをしていると体の負担になってしまいます。
高齢期に入った愛猫が負担を感じることなく、少しでも快適に過ごせるように生活環境の見直しをしていきましょう。
フードを見直す
高齢期になるとだんだんと消化能力が低下していきます。
なので今まで以上に消化しやすく、栄養バランスの良いフードを選んであげましょう。
フードは年齢に合わせて作られているので、愛猫の年齢に合わせたものを与えてください。
必要な栄養素などが年齢にあったキャットフードにすることで、健康の維持につながります。
また、食べにくそうにしてる場合にはお湯でふやかしたり、ウェットフードを混ぜてあげましょう。
おすすめのキャットフード
子猫から高齢期にも与えられ、人間が食べられる材料を使ったヒューマングレードで栄養バランス抜群のキャットフード!
全年齢対象なので、高齢期に入ったからとフードを切り替える必要もなく、愛猫もずっと愛用していけます。
生活環境を見直す
高齢期になると、体力の低下に伴って今まで簡単に跳べていた高さに上がれなくなったり、着地に失敗したりして怪我をしてしまうことがあります。
また、足腰が弱くなった猫には段差や滑りやすい場所も危険なので、愛猫にとって快適で安全な部屋作りを再度見直してあげましょう♪
ポイント
高いところまで登れるキャットタワーやキャットウォークが危険な場所になることも。
階段前にはフェンスを置いて登れないようにしたり、滑りにくいマットを敷いたりする工夫を!
トイレの工夫
少しの段差が登れなくなり、粗相をすることが増えてきた場合、できるだけ段差のないトイレにしてあげましょう。
また、排泄時によろけたり立ち上がるのがしんどそうな場合は、寝床の近くにトイレを置いたりトイレの数を増やすのもおすすめです。
適度な運動
筋肉の張りや丈夫な骨・関節の維持、また肥満を防ぐためには適度な運動が必要です。
無理をしない程度にほんの少しでも体を動かせるような環境を作りましょう。
うちの実家の猫はこれがとても気になるので、たまに顔を出すときは必ず猫じゃらしで少し遊んでもらうようにしています。
足腰に疾患があったり、もう寝たきりとかならやるべきではありませんが、狩りをしているという本能をくすぐられると、猫は幸せを感じるんだそう♪
なので、少しでも興味をもってくれたら積極的に遊んであげましょう!
室内温度の管理
高齢期になると体温調節が難しくなるので、特に夏は熱中症、冬は乾燥に注意が必要です。
どちらも脱水症状を引き起こす可能性もあるので、いつでも新鮮な水が飲めるようにしておきましょう。
エアコンや暖房器具を使って、室内の温度・湿度管理をしてください。
猫が快適に過ごせる温度と湿度
- 温度:25度前後
- 湿度:50~60%
また、高齢猫は感覚が少し鈍くなってくるので、暖房器具でのヤケドにも注意が必要です。
オーラルケアをする
猫も歯のケアをしないと歯垢が歯石に変わり、歯周病になりやすくなります。
注意ポイント
13歳以上の猫の80%近くが発症する腎臓病ですが、歯周病があるとその発症が3年近く早くなる可能性があります。
毎日のオーラルケアでお口周りの健康を維持することがとても大切です。
ブラッシングする
高齢期になると関節の痛みや柔軟性の低下などから、あまり毛づくろいをしなくなることがあります。
被毛が毛玉になるのを予防したり、皮膚を刺激して血行をよくしたり、新陳代謝を促すためにもブラッシングをしてあげましょう。
ポイント
スキンシップという意味でも愛猫との大切な時間になりますよ♪
爪を切る
若い時はガリガリとやっていた爪研ぎも、高齢になってくるとあまりしなくなります。
また、運動量が減るということもあり爪が減らなくなるのです。
注意ポイント
爪が伸びやすくなっていて、最悪の場合巻き爪になることも。
爪とぎを使っていないなと気付いたら、こまめにチェックして切るように心がけましょう。
診察を受ける
高齢期になると腎臓病や甲状腺機能亢進症といった病気が多くなります。
人間もそうですが、高齢になれば表面の体の衰えと共に内臓にも衰えが出てきます。
何もなければそれで安心、何かあれば早期発見・早期治療に繋がりますよね?
病院は猫にとってストレスを感じやすいのであまり連れて行きたくない場所ではありますが、急に食欲が落ちたり、体重が減り続けたりする場合は、早い段階で必ず病院へ行き検査を受けるようにしましょう。
猫の高齢期って何歳から始まるの?現れる老化のサインと対処法:まとめ
- 11歳頃から高齢期に入る
- 老化に伴う体の変化を見逃さない
- 食べるものに気を付ける
- 生活環境の見直しをする
- 検査を受けて早期発見・早期治療を
猫たちは、言葉で体調の変化を訴えることができません。
その変化に気付き、対処してあげられるのは飼い主さんしかいないのです。
10歳頃から高齢期とは言われていますが、あくまで一般的な見解であって猫によってそれぞれ違ってきます。
愛猫の健康トラブルに早期対処してあげられるよう、色々なサインを見逃さないようにしましょう!
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