高齢になると若い頃のような体力や見た目、食欲等様々な変化があります。
猫も同様に体力が落ち、毛並みや毛の質、見た目も変わります。
ここで重要なのは毎日食べているキャットフードです。
シニア向けのキャットフードを上手に選ぶことが健康で元気に生活するためにとても大切なことだと言えます。
家族同然の愛猫には1日でも多く健康で元気にいてもらいたいですよね。
ここではどのタイミングで成猫用のフードから高齢用のフードに変えればいいのか、与え方について解説していきます。
シニア猫・ハイシニア猫用のおすすめキャットフードを紹介させて頂きます。
ぜひ、参考にして見て下さい。
目次
何歳からシニア・ハイシニア期になるの?
一般的に猫のシニア期は10〜14歳、ハイシニア期は15歳以上と言われています。
離乳期→2〜3ヶ月
幼猫期→3ヶ月〜1歳6ヶ月
成猫期→1歳6ヶ月
中高齢期→7歳〜10歳
高齢期→10歳〜14歳(シニア期)
後期高齢期→15歳以上(ハイシニア期)
なんと!猫の20歳は人間でいうと96歳になります。
猫は1歳半で人間の20歳に当たります。
以降、1年を取るごとに4歳プラスして計算します。
最も長く生きた猫は38歳でアメリカのテキサス州で暮らした「クリームパフ」という猫でギネスにも認定されており人間の年齢に換算すると約170歳です。
キャットフードの切り替え時期っていつ?
猫は年齢によって必要な栄養素が変わります。
シニア猫・ハイシニア猫の健康を維持するためには適切な時期に成猫用のアダルトフードから高齢猫のシニアフードへの切り替えが必要です。
では、どのタイミングで切り替えるのがいいのでしょうか?
切り替えの目安は7歳以降
シニアフードに切り替える目安は7歳〜10歳頃と言われています。
このように感じる事が増えたら食事を見直す時期と言われてます。
猫の老化のスピードは人間と同じで個体差があり食事や生活環境により変わります。
実際にシニアフードを切り替えるタイミングは愛猫の健康状態や体重の変化を見ながら決めて下さい。
切り替えるタイミングや方法がわからない場合は獣医師に相談してみて下さい。
シニア・ハイシニア用のキャットフードの選び方って?
シニア・ハイシニア猫用のキャットフードってどうやって選べばいいのでしょうか。
- 高タンパク質が多い物は控えること
タンパク質は体を作る栄養素で猫に必要な栄養素と言われています。
しかし、シニア猫の場合は慢性腎不全になるリスクが高くなると言われています。
慢性腎不全の猫は高タンパク質を多く食べさせていると腎臓の糸球体が潰れてしまいます。
糸球体とは…?血液中の老廃物や不要物を濾過する役割を持つ組織です。
内臓が衰えてくるシニア猫は高タンパクな食事を続けることで慢性腎不全になりやすい傾向です。
シニア猫にはタンパク質の含有量が25〜30%程度のものがおすすめです。
- キャットフードは安全な品質の物を選ぶ事
毎日食べるキャットフードの品質が悪いと愛猫の健康にも害が出てしまうかもしれません。
原材料をしっかりチェックして品質の良いキャットフードを購入しましょう。
日本では2009年にペットフード安全法が施行されたばかりでまだまだ基準ができていません。
その点アメリカやヨーロッパはキャットフードの安全基準が明確にあり検査もしっかりされています。
アメリカ→AAFCO(アーフコ) 米国飼料検査官協会 FDA(食品医薬品局)
このような検査機関が安全なペットフードの基準を定めています。
アメリカなどの先進国の物が比較的安全と言われています。
- 猫の体調に合わせたキャットフードを選ぶ
キャットフードは配合されている栄養バランスにより違いがあります。
主に総合栄養食・一般食・食事療法食の3つに分かれています。
- 総合栄養食
猫の成長に必要な栄養基準を満たしてバランスよく配合されたキャットフードです。
新鮮な水と一緒に与えるだけで健康が維持できるように計算して作られています。
基本的に毎日の食事はこれだけで大丈夫と言われてます。
猫の年齢によって必要な栄養素は変わるため年齢に合わせた栄養素が取れるように調整されています。
シニア猫には「7歳から」「シニア猫用」などと表示されている商品がおすすめです。
後半おすすめの総合栄養食をご紹介します!
- 一般食
総合栄養食に混ぜて与えることが多く人間でいうおかずのようなものです。
必要な栄養をある程度満たしてはいます。
しかし、総合栄養食とは違ってこれだけでは猫の成長に必要な栄養を取れません。
1日1回のおやつやご褒美として与えるといった補助的な使い方がおすすめです。
食欲不振のシニア猫に少しでも食べてほしい時にドライフードと混ぜて使うのがいいでしょう。
健康缶は子猫と高齢猫の年齢に応じて必要な栄養素を配合しまぐろをベースに食べやすく仕立てています。
こちらのシニア猫用は腎臓の健康維持に配慮してリンとナトリウムを調整しています。
総合栄養食のドライフードと混ぜてあげてみて下さい。
- 食事療法食
食事の量やバランス、成分を調整することで病気の療養をしたり進行を遅らせる目的で作られたキャットフードです。
注意
基本的に猫の病気に合わせて動物病院などから処方されるものなので自己判断では絶対に与えないで下さい。
シニア期・ハイシニア期は様々な病気にかかりやすいため気になる症状があればまず獣医師に相談してみましょう。
シニア期とハイシニア期の違いって何?
シニア期とはだいたい10〜14歳まで老齢となるハイシニア期15歳以上とでは与えるキャットフードが変わってきます。
人間でいうと60歳代の食事と80歳以降の食事は基本的に変わります。
猫も一緒で年齢にあった食事を選んであげましょう。
シニア期→遊ぶ事に飽きやすくなったり動きがゆっくりになるなど見た目にも変化が出ます。
ただ、10〜14歳はまだ食欲が有る年齢と言われています。
成猫の時と同じ食事を与えていたら肥満になってしまいます。
筋力が落ちてきたり、消化吸収が低下して便秘になりやすくなります。
愛猫の様子を見ながらタンパク質が含まれた低カロリーなフードや食物繊維の豊富な物等高齢猫に配慮された物を選びましょう。
ハイシニア期→ハイシニアになると更に活動量が少なくなり顔や体が痩せていってしまいます。
活動量だけでなく食べる量も減ってしまうのでカロリーがしっかり摂れるフードを選んであげるといいでしょう。
ハイシニアの猫に適切なバランスで栄養が含まれた物を選びましょう。
老齢になると骨や関節、腎臓などの疾患リスクも更に高くなってきます。
関節サポート成分が配合されている健康な生活を補助してくれるフードを選んであげましょう。
シニア猫・ハイシニア猫のおすすめキャットフード10選!
キャットフードの切り替えを考える時におすすめのキャットフードをご紹介します。
シニア期おすすめ5選!
安全で高品質な白身魚を65%以上配合!全猫種、どの年代にもあげられる厳選された食材と栄養バランスにこだわり愛猫の一生に寄り添うことが出来るキャットフードです。
獣医師の93%が良い製品、100%の獣医師が良い栄養バランスを実現していると回答しています。
チキン60%以上配合!上質なチキンを使用した栄養満点のフードです。
動物性原材料約80%使用しておりグルメと言われる愛猫も大満足の美味しさと言われています。
人間も食べられる原材料を使用しており安心・安全の高品質フードです。
糖質23%以下で肥満予防にもいいと言われています。
高タンパク質✕低糖質なレシピでいつまでも健康にいられるようにと作られています。
獣医師共同開発の理想的な栄養バランスで健康的で愛猫も満足な美味しいご飯です。
筋肉やハリのある皮膚、美しい被毛を維持するため最適な栄養バランスで設計されています。
ハイシニア期おすすめ5選!
ヒルズ独自の抗酸化ブランドです。
健康に欠かせない成分であるタウリンを配合しカルシウム尿石に配慮されています。
長く健康でいてほしいシニア猫の健康的な加齢を維持するために最適な栄養バランスを実現したキャットフードです。
厳しい独自の検査基準を設けており材料の品質等厳格な検査を行っています。
シニア猫の心と体の健康を総合的にサポートしているキャットフードです。
子猫〜シニア猫用のバリエーションがあります。
チキン由来のグルコサミンの働きによりシニア期に負担のかかりやすい関節の健康維持をサポートします。
獣医師の知見に基づき開発されたキャットフードです。
愛猫の健康と長生きを支えるためには、タンパク質の品質が重要です。
嗜好性も高い新鮮な肉や魚を原材料に贅沢に使用してます。
愛猫のフードの切り替えを考えた際にはぜひ、参考にしてみて下さい。
フードを食べないときの対処法とは?
シニア期・ハイシニア期の猫は成猫期と比べて食欲が落ちてきます。
その際はキャットフードの与え方に工夫が必要になります。
では、どんな対処法があるのでしょうか。
- ぬるま湯でふかす
カリカリのフードを食べてくれない時は噛む力が衰えていると思われます。
食べづらそうにしている状態が見られた時は食べやすいようにふかしてあげましょう。
ふやかしたフードが残った時はすぐに捨てて下さい。
食べ残したフードは唾液の付着や水分量も多いことで雑菌繁殖しやすくなっています。
雑菌の増えたフードを食べてしまうと体調不良に繋がる場合もあります。
時間が経った食べ残しはすぐに捨てるようにして下さい。
- 粒を砕いて食感を変える
ドライフードの粒が大きいとシニア猫は食べづらいことがあります。
その場合は食べやすい大きさに砕いて噛みやすいように調節してあげましょう。
加齢と共に食欲は落ちますが、愛猫のために一手間かけるだけでフードを食べてくれることもあります。
愛猫が食べづらそうにしていないか観察してみて下さい。
- キャットフードを見直す
猫も人間と一緒で好き嫌いがあり、年齢と共に好みも変わってきます。
お肉が好きな猫、お魚が好きな猫と様々です。
まずは、少量で試してみて好みのフードかを試して見るのもいいでしょう。
そのために愛猫の味の好みを把握しておくことも重要です。
- 食器を見直す
成猫期にはちょうどいいものでもシニア期に高さが合わない等問題がある場合もあります。
食器が高すぎたり低すぎるとストレスになってしまうことも考えられます。
猫は食道がまっすぐで頭を低くすると食べ物が逆流して吐き戻しをしやすくなってしまうことがあります。
ごはんを食べている様子をしっかり観察して食べにくそうにしていたら新しい食器の検討を。
注意
食べない状況が続きどんなことを試してみても食欲が変わらない場合は体力が低下する前に動物病院へ相談してみて下さい。
その際は食欲だけでなく愛猫の様子や便の硬さなど状態を確認しておきましょう。
シニア・ハイシニア猫のフードはどれを選ぶ?おすすめフード10選まとめ
高齢用のキャットフードに切り替える時期はあくまでも目安です。
愛猫の様子を見ながら適切なタイミングでの切り替えを行って下さい。
私達も食事はいくつになっても楽しみです。
猫も一緒でいくつになっても楽しみなものです。
愛猫がいつまでも元気で健康で楽しく食事が出来るように支えてあげましょう。