このような理由から複数の猫を飼育する『多頭飼い』をする人も多くいます。
でも何も考えないで新入り猫を迎え入れると、威嚇しあったりケンカして怪我をしょっちゅうするなど、猫も人もツライ未来につながることも。
今回は猫の多頭飼いをするときに役立つ
事前準備や顔合わせ4ステップ
多頭飼いを失敗しないコツ・どうしても慣れない場合の対処法
について解説します。
私も猫2匹を飼っていますが、今回紹介するコツを使って先住猫と新入り猫が仲良くなることができました。
猫2匹でじゃれあっている姿を見るとかなり癒されますよ。
「そもそも多頭飼いが自分にはできるのか」「多頭飼いに必要な物品や失敗事例も知りたい」などの疑問にも答える内容になっていますので是非最後までごらんください。
目次
猫の多頭飼いメリット・デメリット
一般社団法人ペットフード協会の『令和4年全国犬猫飼育実態調査』によると、猫の1軒あたりの飼育数は1.76匹と犬の1.25匹と比べて多い傾向にあることが分かっています。
猫の多頭飼いは「野良猫を保護することになった」「たくさんの猫に囲まれて暮らしたい」などの理由から増えてきているとの意見もあります。
そんな猫の多頭飼いですが、メリットだけでなくデメリットもあります。
「猫を多頭飼いしたい」と思っている人はメリット・デメリットを正しく把握して、本当に飼育可能かどうかを考えましょう。
猫を多頭飼いするメリット
猫を多頭飼いするメリットには以下のようなことがあげられます。
- 運動不足解消になる
- 子猫の場合は社会性が育つ
- 猫同士の性格の違いや関わりを楽しめる
多頭飼いに興味のある人の中には既にご存知の方もいるかと思いますが、おさらいしてそのメリットを今一度確認しましょう。
運動不足解消になる
仲良くなれば猫同士で遊べるので、運動不足が解消できます。
猫の運動不足による肥満の原因の1つは『1匹飼いであること』とも言われています。
飼い主が外出する時間が多い猫は、暇を紛らわすためにい昼寝をする子もいますが、日中ほどんど動かないことで運動不足になってしまうのです。
私も仕事で外出が多いのですが、先住猫が肥満気味になってきたのをきっかけに多頭飼いを考え始めました。
はじめは慣れずに苦労しましたが、しばらくすると仲が良くなりお互いに運動不足が解消できています。
猫の多頭飼いは、猫同士が仲良くなれば運動不足の解消や肥満の予防が期待できます。
子猫の場合は社会性が育つ
猫は小さいうちに他の猫と過ごすことで社会性が育つと言われています。
生後5か月くらいまでに他の猫とじゃれあったり、ケンカする中で関わり方を学んだり噛み癖をなおしたりするのです。
子猫の時に1匹で育つと、社会性が身につきづらく、自分以外の猫を警戒するようになることも。
子猫から飼いたい場合は、2匹目を迎えることで社会性が育つメリットがあります。
猫同士の性格の違いや関わりを楽しめる
人にもいろんな性格の人がいるように、猫もそれぞれ好みや行動が異なります。
多頭飼いすることで、そんな猫それぞれの違いを楽しめるというメリットがあります。
うちの猫2匹も仲良くなってからはお互いに遊ぶようになったので、そんな姿を見るとかなり癒されます。
こういった1匹では見ることができない、多頭飼いならではの猫の姿を見ることができるのもメリットの1つと言えますね。
猫を多頭飼いするデメリット
猫の多頭飼いにはメリットもありますが、デメリットももちろんあります。
デメリットをきちんと把握しておかないと「こんなはずじゃなかった」と後悔することになりかねません。
それどころか先住猫の幸せな生活を奪う可能性もあるので、デメリットもきちんと確認しておきましょう。
- 猫同士ストレスになることも
- 飼育費用がかかる
- 居住空間への影響
- 災害時の避難が大変になる
- 世話の手間が増え、健康管理が難しくなる
それでは1つずつ説明していきます。
猫同士ストレスになることも
猫同士の相性が良ければ仲良くなれて『運動不足解消』などのメリットもある多頭飼いですが、どうしても仲良くなれない場合もあります。
特に先住猫が神経質なタイプである場合、多頭飼いすることで大きなストレスになる可能性が高いのです。
そんな場合は部屋を分けるなどの住み分けが必要になるので、部屋数が猫の数より多いとベストです。
多頭飼いは猫同士が仲良く遊ぶイメージがあるのですが、このように猫がお互いにストレスになる可能性があることも覚えておきましょう。
飼育費用がかかる
飼育費用は『1匹の猫にかかる費用×猫の数』であると覚悟しておきましょう。
ペットフードや猫砂はまとめ買いすることで安く済ませることもできますが、初期物品の費用、医療費はそれぞれにかかってきます。
とくに医療費はシニア猫になるにつれてかさみがちになるので、長期的に見て飼育費用が捻出できるかを考える必要があります。
飼育費用や医療費が猫の数だけ捻出できるか長期的な視野で考えましょう。
居住空間への影響
猫が増えればそれだけ部屋の損傷が増えます。
オス猫の場合は去勢していないと特にケンカやスプレー行為も考えられます。
猫は縄張りを大事にするので猫それぞれにスペースを確保することで、こういった行為を予防する効果もあります。
理想の猫の数は部屋数ー1(2匹なら3部屋あるとベスト)ですが、どんなに多くても1つの部屋に2匹までが限界と言われています。
また賃貸住宅の場合は『ペット可』であっても『1匹まで』という規約があることも。
引越しの可能性がある場合は、賃貸物件が見つかりづらい可能性があることも覚えておきましょう。
猫の数だけ部屋の損傷が増えます。
猫の数だけスペースが必要です。
賃貸の場合は規約に合わなくなる可能性もあります。
災害時の避難が大変になる
災害時は猫も一緒に避難しますが、多頭飼いの場合は避難がスムーズにいかないこともあります。
猫は1匹ずつキャリーバックに入れて避難するので、人手が少ないと移動が困難になるのです。
災害時の避難のことも考えて、猫に対しての家族の人数は適切かも考える必要があります。
また災害時の脱走防止のためにハーネスにも慣らしておくと良いですよ。
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避難時の人手は猫の数に対して適切か確認しましょう。
世話の手間が増え、健康管理が難しくなる
猫砂の取り換えやご飯の管理など、猫の数が増えればそれだけやることが増えます。
また猫ごとの年齢や体調に合わせたキャットフードにしたいのに、他の猫のキャットフードを食べてしまうことも多いので、健康管理が難しくなることも。
成猫×子猫の場合、子猫のキャットフードは成猫にはカロリーが多すぎて肥満になることもあります。
逆に子猫がキャットフードにありつけないなんてことも。
多頭飼いする場合は、それぞれがきちんとキャットフードを食べられる環境を整える必要があります。
猫の多頭飼いの条件リスト
以上のメリット・デメリットから『猫の多頭飼いをするための条件』をまとめました。
万が一どうしても条件に合わない場合は、多頭飼いをあきらめることも必要です。
この条件に合うかを確認することで、多頭飼いで後悔する可能性を減らし、猫たちも安心して暮らすことができるので、一度はチェックしてみてくださいね。
- 先住猫の性格は神経質ではないか
- 猫それぞれの費用は捻出可能か
- 家の広さや部屋数は十分あるか
- 引越しの可能性は無いか
- 世話が可能な人員は十分か
猫を初めて多頭飼いするときの事前準備
猫の多頭飼いを決めたら、新入り猫をお迎えする前に環境を整えておくことで、スムーズに受け入れていくことが可能です。
猫の健康状態を万全にする
先住猫も新入り猫も、多頭飼いをスタートさせる前に健康状態を万全にしておきましょう。
猫の健康に関する以下3つの準備をしておくことで、感染などのトラブルを事前に防ぐことができます。
- 健康診断
- ワクチンの接種
- 去勢/不妊手術
1.健康診断
感染症や寄生虫は他の猫に移る可能性もあるのできちんと検査しておきましょう。
2.ワクチンの接種
新入りだけなく、先住猫のワクチンも済ませておくようにしましょう
3.去勢/不妊手術
望まない妊娠を避けるだけでなく、猫の問題行動も防げます。
オスの去勢メリット⇒縄張り意識が弱まりケンカやスプレー行為を減らせる
メスの去勢メリット⇒発情期鳴きを抑える
新入り猫用グッズを出して置く
猫の多頭飼いを始めるときは、新入り猫用のグッズを出して置き先住猫に慣れさせておくと良いでしょう。
猫は保守的なので、現状の変化に適応することが苦手です。
知らない猫がやってくるだけでなく、それに伴い新入り猫用品も来て環境が突然変わってしまうことに大きなストレスを感じてしまう子もいます。
すなわち新入り猫をお迎えする前に、グッズを出しておくことで先住猫のストレスを少しでも減らすことができるのです。
▼新入り猫用に最低限用意しておくと良いグッズをまとめました。
新入り猫用グッズのリスト
- ケージ
- トイレ
- 食器/水入れ
- キャリーバック
- キャットタワー
最低限これだけは用意しておきましょう。
また爪とぎや猫じゃらしなどのおもちゃも良いしておくと良いですよ。
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猫の多頭飼いで必要な『顔合わせ4step』
先述の通り猫は環境の変化を嫌がります。
そのため多頭飼いも最初の顔合わせが最も大事ですので慎重すぎるくらいに行っていきましょう。
ここでは『顔合わせ4step』を紹介します。
このステップに従い猫の反応を見ながら徐々に慣らしていくことで、ストレスなく多頭飼いスタートをきることができるでしょう。
step1 .はじめは先住猫のいない空間で過ごす
step2.お互いの猫のニオイに慣れさせる
step3.新入り猫がケージに入った状態で対面する
step4.ケージなしで対面する
うちの猫2匹もこのステップで顔合わせを成功させました。
最初は警戒していた2匹でしたが、今では仲良しですよ。
step1 .はじめは先住猫のいない空間で過ごす
新入り猫はお迎え初日~2週間は、別の部屋に置いたケージの中で過ごさせます。
いきなり先住猫に合わせると新入り猫も警戒します。
まずは新入り猫が新しい環境に慣れるように配慮してあげましょう。
健康診断やワクチンの接種が済んでいない場合は、別々に過ごすうちに行うようにしましょう。
step2.お互いの猫のニオイに慣れさせる
先住猫と新入り猫、お互いのニオイを交換して慣れさせてあげましょう。
猫にとって相手のニオイはとっても大事な情報源なんです。
あらかじめお互いのニオイを感じることで、実際に会うまでに心の準備を整えることができます。
- お互いのニオイのするタオルを交換する
- それぞれ撫でた後に、別の猫を撫でる
このようにすることで、相手の猫のニオイに慣れることができますよ。
step3.新入り猫がケージに入った状態で対面する
初めての顔合わせは必ずケージに入った状態でおこないましょう。
ケージに入っていることで、ケンカによる怪我を防ぐことができます。
- 新入り猫をケージに入れた状態で先住猫の部屋に連れていく
- 先住猫が自分から近づくのを待つ
最初は無理せず短時間から始めると良いでしょう。
またはじめは大きなタオルをかけて置くと猫同士のストレスが緩和されます。
step4.ケージなしで対面する
お互いに慣れてきて興味を持っているようだったら、新入り猫をケージから出してみましょう。
新入り猫をケージから出したら、猫たちの様子を見守ります。
もしどちらかが威嚇をするようでしたら、またケージに戻しましょう。
このような対面を繰り返していくうちに、徐々にお互いに慣れていきます。
お互いに慣れた後もケージは新入り猫にとって安心できるスペースなので残して置きましょう。
初めての猫の多頭飼い失敗しないコツ
『猫を迎えるための事前準備』と『顔合わせ4ステップ』と同時に実施してほしいことがあります。
それは以下で紹介する『6つの失敗しないコツ』です。
- 先住猫を優先にする
- 新入り猫のケア
- 猫それぞれの居場所を作る
- 猫がキャットフードや水を摂取できているかチェック
- 3匹目以降の注意点
- 猫同士の相性を考えて多頭飼いする
多頭飼いは猫にとっては繊細な問題です。
猫は環境の変化を嫌うので、新しい環境にかなりのストレスを感じるのです。
そこでこの『6つの失敗しないコツ』を実践し、少しでも猫のストレスを減らしてあげることで、お互いの存在を認めることにつながります。
1.先住猫を優先にする
何をするにも先住猫を優先するようにしましょう。
猫同士は本来は序列意識は少ないのですが、それでも先に縄張りをはった方が優位性があるようです。
後からやってきた新入り猫が優先されてしまうと、先住猫はいつまでも新入り猫を快く思うことができません。
また先住猫は新入りに譲ってしまうことが多く、ストレスになる可能性も高いのです。
すなわち先住猫を優先にすることで納得感を持ち、新入り猫に心を許すことができるのです。
- キャットフードをあげる順番
- 遊ぶ順番
- なでてあげる順番
まずは何でも先住猫を優先してあげることを徹底しましょう。
2.新入り猫のケア
先住猫だけでなく、新しい家に来ることは新入り猫にとっても大きな環境の変化です。
新入りの場合は先住猫に対してだけでなく、飼い主に対して威嚇することも。
とにかく心身共に疲れやすいので、新入り猫のペースに合わせてあげることが大事です。
遊んだり撫でたりや先住猫との顔合わせも短時間で切り上げるように配慮しましょう。
3.猫それぞれの居場所を作る
猫それぞれに、自分だけの居場所を作ってあげましょう。
猫はもともと群れで暮らすこともありますが縄張りを大事にする生き物です。
猫同士の仲が良くなった後も、猫それぞれの居場所を確保してあげることが大事です。
そんな場合はキャットタワーや押し入れを利用すると良いでしょう。
4.猫がキャットフードや水を摂取できているかチェック
ストレスや他の猫への遠慮でキャットフードや水を摂取できなくなることがあります。
また多頭飼いをすると、1匹の猫が他の猫のキャットフードまで食べてしまう事例もあるのです。
猫にとって大事な縄張りの範囲を決めるのにも食事が十分に確保されていることは重要です。
もしも多頭飼いの影響でキャットフードや水の摂取が十分にできていない場合は、飼い主が見守りながらキャリーバックやケージで与えてあげるようにしましょう。
また他の猫のキャットフードが目に触れない場所で与えるのも良いですよ。
5.3匹目以降の注意点
猫が2匹から3匹に増えると、これまでの関係はより複雑になることがあります。
これまで仲が良かったのに関係がこじれることも。
- 猫の数に応じたそれぞれの居場所を確保する
- 仲が悪いと感じた猫同士は生活スペースを別にする
- 相手のフードを取らないように工夫する
これらに特に注意するようにしましょう。
6.猫同士の相性を考えて多頭飼いする
猫同士の相性の良し悪しには特徴があります。
新入り猫をお迎えするときは、先住猫と相性の良い猫を選んであげることでお互いが平和に過ごすことができますよ。
相性の良さは、性格・性別・年齢が関係しています。
相性の良い組み合わせ
- 成猫オス×成猫メス(去勢避妊済)
- 子猫同士
- 兄弟姉妹猫
相性の悪い組み合わせ
- 子猫×シニア猫
- 成猫オス×成猫オス(特に未去勢の場合)
- 神経質な性格×猫好きな性格
それぞれ個性があるので一概には言えませんが、猫同士の相性はこういった特徴があります。
特に注意するのが猫の年齢差と性格です。
年齢差はあまり離れていない方が良く、離れていても5歳くらいになるようにとどめましょう。
あまりに離れすぎているとシニア猫が子猫の絡みに耐えきれずに体調が悪くなることもあり得ますので、年齢差が離れすぎていないか留意しましょう。
また性格ですが、先住猫が神経質で来客の度に隠れてしまようなタイプだったら多頭飼いには向いていない可能性があるので多頭飼いを見直すことも大事です。
うちの猫は先住猫オスが3歳の時にやってきた成猫オスでした。
2匹とも去勢をしていたからか、はじめは威嚇しあっていたものの2週間ほどで慣れて今では仲良しですよ。
オス同士は去勢をすると、子どもっぽさが残り無邪気に遊ぶこともあるそうです。
猫が多頭飼いに慣れるのはいつか
多頭飼いを初めて猫がお互いの存在に慣れるのは1週間~2週間と言われています。
猫同士の性格や相性もあるので、数か月かそれ以上かかる場合もあります。
猫の様子を見て無理せず徐々に慣らしていきましょう。
猫がどうしても多頭飼いに慣れない場合は
これまでに紹介してきた『顔合わせステップ』や『失敗しないコツ』を試してみても猫同士が慣れない場合は、フェロモン療法や別々の部屋に離して飼う手もあります。
神経質な猫だったり、どうしても性格が合わない場合は、こちらがどんなに頑張っても仲良くならないこともあります。
まずはこれまでに紹介してきた方法を意識してみましょう。
- 顔合わせのステップを1つずつ丁寧におこなう
- 先住猫を優先にする
- 新入り猫のケアをする
- 猫それぞれの居場所をつくる
- 猫がご飯や水を摂取できているか確認
- 3匹目以降は特に注意する
- 猫同士の相性を考える
これらの方法を試してみてもダメなら『フェリウェイ』というフェロモン療法もあります。
フェリウェイ®とは猫の頬から分泌されるフェロモンに注目して開発された製品です。
猫に安心感を与え、問題行動を抑える作用があります。
猫がフェロモンを認識→ストレスが減る→行動が変わる、という製品なので、効果が表れるまで2週間くらい様子をみてください
引用:家ねこ大全285 著:藤井康一
ただしフェロモン療法を行っても、どうしても猫同士が慣れない場合もあります。
以下のような症状が出ている場合はかなりストレスになっている可能性が高く心身に不調がでてしまうことも。
- 猫同士会うと威嚇が止まらない
- 毛をむしったり、なめすぎる
- キャットフードを食べない
- 飲水量が減った
- トイレを我慢する
こんな症状が出てきたら、ストレスがかなりたまっているサインです。
無理させずに一旦はそれぞれを離して目の触れない場所で生活させてあげましょう。
そんな時もお互いのニオイのするものをそれぞれ置いておくと、いずれ慣れる時が来ることもありますよ。
まずは猫の日ごろの様子をよく観察し、上記のような症状がないかチェックしてあげてください。
▼外出が多くて日中の様子がわかならない場合はcatlogという首輪がおすすめです。
愛猫をいつも近くに感じる次世代の首輪【Catlog】
引用:Catlog公式
食事・水飲み、運動、睡眠・休息、毛づくろいを24時間記録します。
Catlog_Boardも使えば、おしっこ回数・量、うんち回数・量、トイレ滞在時間、体重も自動記録してくれますよ。
アプリでどこでも猫の健康をチェックできるので、外出中に猫がきちんと食事をできているかなどの確認ができますよ。
\1週間首輪の試着可能/
Catlog 公式サイトはこちら
猫の多頭飼い初めてさんによくある疑問
つぎに猫の多頭飼いを初めてする人が疑問に思いやすい内容をまとめました。
トイレはいくつ用意したらよいか
トイレの数は猫の数+1個が基本です。
2匹なら3個、3匹なら4個トレイの数を用意しましょう。
猫にとってもトイレはとてもプライベートな問題で汚れていると排泄を我慢してしまうこともあるんです。
そのためトイレは多めに用意するのがベストです。
同居猫の目を気にする子もいるので、別々の場所にトイレを設置してあげるのも良いでしょう。
キャットフード用のお皿は何個用意するか
キャットフード用のお皿は猫の分だけ用意します。
1個のお皿で複数の猫にあげると、食べ過ぎたりまた十分に食べられなかったりするためです。
またお皿を分けてあげても、他の猫のお皿の中身が気になるようです。
いつの間にか気になる方のフードを食べてしまうことも。
猫の年齢や体調に応じたキャットフードをあげている場合は、飼い主が見守っている環境で与えたり、他の猫が見えないところで与えるなどの工夫をしましょう。
多頭飼いだとケンカが心配
猫は軽いケンカでコミュニケーションをとることもあるので基本は見守りましょう。
猫を多頭飼いすると、ケンカをして怪我でもするんじゃないかと心配になりますよね。
じゃれあっている姿が人間にはケンカに見えることがありますし、また軽いケンカをすることで猫同士のコミュニケーションをとることもあります
- 怪我をするほどでなければ、むやみに仲裁に入らずに見守る
- ケンカした時に逃げれる場所を用意しておく
- 爪を日ごろから切っておく
これらをすることで、ケンカからのひどい怪我を防ぐことができます。
またそもそもケンカにならないためには、トイレや食事、個々のスペースなどそれぞれの環境を整えることが大事です。
こういった猫の環境が整っていないと、縄張り意識が刺激されてケンカになることがあるのです。
猫の多頭飼い失敗例
猫の多頭飼いは成功すれば運動不足解消などのメリットもあるのですが、失敗したらそれぞれ別々のスペースで飼うことになる恐れがあることも覚えておきましょう。
環境省の多頭飼いに関するパンフレットには次のような事例も紹介されています。
仲の良いオス猫とメス猫を飼っていたBさん。
オス猫が亡くなり寂しいだろうと新たにオス猫をもうらいうけたところ、メス猫はストレスで痩せトイレを我慢したことで膀胱炎に。
半年たっても慣れることができず、別々の部屋で飼うことになりました。
一部引用:環境省『もっと飼いたい?』
良かれと思って多頭飼いを始める人が多いと思いますが、このように仲良くならずに気苦労だけが増えてしまう可能性があることも覚悟しておきましょう。
猫の多頭飼い初めてでも失敗しないコツや顔合わせ方法を紹介!:まとめ
猫の多頭飼いを初めてでも成功させるためには、住環境などが整っていること、順を追って顔合わせすること、失敗しないコツをおさえることが大事です。
猫の多頭飼いをすることで、猫同士のコミュニケーションにより運動不足の解消や猫同士の関わりを楽しむことができます。
ただし失敗すれば別々の部屋でそれぞれ飼う必要もあります。
今回紹介した『顔合わせのステップ』や『失敗しないコツ』を実践し、猫がお互いに存在を認めあえる関係をめざしましょう。