これまできちんと排泄できていた猫が、初めてトイレ以外でうんちをしているのを見たら、突然のことに困惑してしまいますよね。
実は猫がトイレ以外でうんちをしちゃうことって珍しくないんですよ。
初めてのことに驚いてしまう人もいるでしょうが、原因と対応策を知っていることで冷静に捉えることができますよ。
後半では『猫がトイレ以外でうんちをしてしまって悩んでいる人』によくある質問にも回答しますので是非さいごまでご覧ください。
目次
猫が初めてトイレ以外でうんちをした!原因
猫が初めてトイレ以外でうんちをすると、慌ててしまいますよね。
まずは猫がトイレでうんちをする原因について解説します。
- ストレス
- 環境の変化
- 便失禁
- トイレが気に入らない
- 老化
これら5つが主な原因として考えられます。
それでは1つずつ見ていきましょう。
1.ストレス
猫はストレスや不安が極度に高まると、トイレ以外でうんちをしてしまうことがあります。
大猫、布団でうんちするサイクルに入ったかもしれん…今朝は無事トイレでしてくれた💦過去にも分離不安っぽい症状で布団うんちブームきたことある🤔🤔
— ぽよちゃま ꪔ̤̮ 1y(🎂9/2) (@z_hiyr) April 7, 2022
▲ネット上の意見にもあるように、飼い主への愛着が強い猫は飼い主との分離不安からストレスを感じてしまう場合があります。
そんなストレスが極限まで高まると『物を壊す・まとわりつく・激しく鳴く』などの異常行動の引き金に。
そんな行動の1つとして『トイレ以外でうんちをする』ことがあるのです。
2.環境の変化
生活環境が変わったのをきっかけに、トイレ以外でうんちをしてしまうことがあります。
猫の性格しだいですが、結婚や出産などで家族が増えたり、引越しで環境が大きく変わるなどで、ストレスを感じやすい子もいます。
また新しい猫や犬などの別のペットが増えた場合にもストレスを感じる原因となります。
こういった環境の変化をきっかけに、トイレ以外でうんちをしてしまうことがあるのです。
3.体の異変
猫の体に異変が起きていると、トイレに行く前にうんちを漏らしてしまうことがあります。
猫がうんちを漏らしてしまう体調の変化には以下の原因があげられます。
- 下痢
- 肛門括約筋の損傷
- 神経系の損傷
下痢
猫は感染やアレルギーの他にも毛玉や異物を飲み込むことが原因で下痢になることも。
肛門括約筋の損傷
『骨盤の損傷』や『椎間板ヘルニア』によって肛門の筋肉が傷つくと、溜まったうんちが我慢できずに漏れてしまうこともあります。
神経系の損傷
その他にも『猫ふんじゃった症候群』などにより神経系に損傷が起きている場合もうんちが漏れやすくなります。
猫ふんじゃった症候群
猫のしっぽを踏んだり、ひっぱったりすることで尾骨神経からつながる他の神経に影響がでること。
猫ふんじゃった症候群で『歩行障害、排便障害、排尿障害』になることもあるのです。
4.トイレに不満がある
猫はトイレに不満があると、そのトイレでうんちをできなくて他の場所でしてしまうことがあります。
猫はトイレに繊細なこだわりがある子が多く、ちょっとしたことがいつも使っているトイレを避ける原因になることも。
猫がトイレを嫌がるのには、次にあげる原因が考えられます。
- 大きさ
- 清潔じゃない
- トイレの場所
大きさ
トイレのサイズが猫の体の大きさに合っていないと、トイレを嫌がることがあります。
猫のトイレサイズは『猫の体調の1.5倍』がベストであると言われています。
トイレに入った時に位置や向きを変えることができると、猫も窮屈な思いをしないので嫌がらない傾向にあります。
メモ
子猫時にトイレを用意した人は、サイズが小さくなっている可能性が高いのでチェックしてみましょう。
清潔じゃない
トイレが片づけられていなく、汚かったりニオイが残っていると猫は嫌がってトイレに行けなくなることも。
排泄物の回収が遅れたり、トイレ自体を全く洗っていないと不衛生になりがちで、猫がトイレを嫌がる原因になります。
メモ
トイレが汚れがちになっていなかったか振り返ってみましょう。
トイレの場所
トイレの場所によっては、落ち着いてうんちができずに別の場所でしてしまうことがあります。
猫によっては次のような場所での排泄に抵抗がある性格の子もいます。
- 人通りが多い
- 他の猫がよく通る
- 洗濯機などの音がうるさい
メモ
一度、トイレが落ち着ける場所にあるかチェックしてみましょう。
5.老化
老化によりトイレでの排泄が難しくなり、トイレ以外でうんちをしてしまうことがあります。
猫も年をとれば足腰が弱くなったり、認知機能が衰えます。
このような老化が原因となりトイレに間に合わないことがわるのです。
メモ
猫の老化レベルに合わせた場所にトイレがあるか確認してみましょう。
対応策3つ|猫がトイレ以外でうんちをしたらどうすれば良い?
では実際に猫がトイレ以外でうんちをしてしまった時の対応策を解説します。
対応策は大きくわけて3つあります。
- トイレ環境を整える
- ストレスを改善する
- シニア猫の行動に合った環境に
では1つずつ解説します。
1.トイレ環境を整える
まずは猫のトイレ環境を見直して、必要があれば整えてあげましょう。
猫がトイレ以外でうんちをしてしまう原因にもあったように、猫にとってトイレは繊細な問題です。
そのため少しでも安心できない要素があると、トイレを使わなくなってしまうことが多いのです。
トイレ環境を整えるポイントは次の通り。
- 設置場所
- トイレの大きさ
- トイレの数
- 清潔を保つ
- 猫砂を変える
下記で詳しくお話します。
設置場所
猫のトイレは静かで落ち着ける場所がベストです。
- 静かなところ
- 食事場所から離れたところ
- 換気ができてニオイがこもらないところ
このような基準で設置場所を選ぶと良いでしょう。
反対に洗濯機の近くなどの突然大きな音がなるところや、人の往来や他の猫の目が気になる所は避けましょう。
ココがポイント
もし今ストレスを与えていそうな場所にトイレを置いていたら、場所を再検討してみましょう。
トイレの大きさ
トイレの大きさは猫の体の大きさの約1.5倍のサイズを選びましょう。
値段やデザインだけで購入すると、猫にとっては狭くて使い勝手が悪いことも。
猫がトイレに入った状態で方向転換できるくらいの大きさがベストです。
ココがポイント
トイレの大きさが小さい場合は、トイレの大きさを見直してみましょう。
トイレの数
トイレの数は猫の頭数+1個用意しましょう。
特に多頭飼いの場合はトイレから他の猫の排泄物のニオイがするのを嫌がったり、トイレ掃除が追い付かない可能もあります。
ココがポイント
トイレの数が飼育している猫の数に見合っているかどうか確認しましょう。
もしトイレの数が少ないようなら増やすことを検討してくださいね。
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清潔を保つ
猫のトイレはこまめに掃除しましょう。
固まる砂の場合は、最低でも朝・夕の1日2回はおしっこの固まった部分を処理することを目安としましょう。
うんちがトイレにしてあったら、なるべく早く掃除することで、清潔を保てます。
またトイレ自体は月に1度程度はキレイに洗ってあげるとようでしょう。
風通しを良くして、ニオイがこもらない対策も必要です。
ココがポイント
こまめな掃除と風通しを良くすることでニオイをこもらせずに清潔に保ちましょう。
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猫砂の種類を変える
猫が好む猫砂をトイレに敷いてあげましょう。
猫は猫砂の種類にもこだわりがあります。
猫のお迎え時は猫砂もペットショップなどで使っていたものを使用すると安心できると言われるほどなんですよ。
猫砂の種類は次の通り。
固まる
- 鉱物系
- 紙系
- 土系
- おから系
固まらない
- 鉱物系
- 紙系
- 木系
- シリカゲル系
私のおすすめの猫砂は『プーキャット』です。
引用:プーキャット公式
- 竹とハーブだけでできた猫の体に優しい猫砂
- 竹の繊維による消臭効果がばつぐん
- 使ったあとはトイレに猫砂ごと流せる
市販の鉱物性の猫砂は吸い込むと泌尿器科系の病気にかかりやすいと言われています。
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2.ストレスを改善する
猫のストレスを改善することで、トイレ以外でのうんちを予防しましょう。
猫は前述のとおり、気ままに見えてストレスがたまりやすく、そんなストレスが引き金となって問題行動をおこすことがあります。
- 飼い主の長期に渡る外出
- 新しい家族の仲間入り
- 引越しなどの環境の変化
上記のようなことで猫はストレスを感じることがあります。
ココがポイント
なるべく猫のそばにいるように心がけ一番にかわいがってあげることで、少しずつに落ち着きを取り戻すことも。
もし症状が落ち着かないようなら、動物病院を受診すると良いでしょう。
フェロモン様製剤を利用するなど、猫の気持ちが落ち着くような処方を検討してくれます。
3.シニア猫の行動に合った環境に
シニア猫になったら、老化レベルに合わせたトイレ環境に整えてあげましょう。
猫は7歳がシニアの入り口と言われ、それから少しずつ高齢化していきます。
人間と同じようにだんだん足腰も弱まるので、トイレに行くまでに時間がかかり、うんちが漏れてしまうこともあるでしょう。
そこでシニア猫になってきたら次の対策をとりましょう。
- 猫の行動範囲の中にトイレを移動
- 猫がよく排泄するタイミングでトイレに運んであげる
- よく漏らしてしまう場所があったらペットシートを敷いておく
このような対策をとることで、シニア猫の排泄問題にも対応できるでしょう。
よくある質問|初めて猫がトイレ以外でうんちをした
最後に『猫がトイレ以外でうんちをしている』飼い主さんによくある質問をまとめました。
飼い猫が初めてトイレ以外でうんちをしてしまったら、突然のことに驚きますよね。
そこで以下によくある質問について解説します。
Q.猫がトイレ以外でウンチするのって病気の可能性はある?
A.神経や筋肉の損傷の可能性、また不妊治療後におこることも
しっぽをひっぱったことによる猫の神経の損傷でうんちが不意に出てしまうことがあります。
また骨盤などの神経が傷つくと肛門の筋肉に影響を与え、うんちを我慢するのが難しくなることがあります。
不妊治療後にホルモンバランスの影響でうんちを漏らしてしまうようになる子もいるとか。
猫がトイレ以外でうんちをしたら、体に異変が無いか注意深く観察しましょう。
もし何か「おや?」と思う部分があったら、動物病院の受診をおすすめします。
Q.猫が布団でトイレをしてしまったら…?
A.ニオイをしっかりとって猫が布団の部屋にこない工夫を
猫が布団にうんちをすると、繊維にニオイが残ってしまううことがあります。
そんなニオイが残ると、トイレと認識してしまい繰り返し布団にうんちをしてしまうことがあります。
まずは重曹やクエン酸を使い布団のニオイをとりましょう。
また再発予防のために、布団のある部屋に入れない、防水シーツを布団にかけるなどの対策をするといいですよ。
Q.猫はトイレをわざと失敗することもあるの?
A.猫はストレスがあるとわざとトイレを失敗することも
気に食わないこと(例えば人間のご飯を食べようとして怒られるなど)があると、トイレ以外のところでうんちするんですけど、これどうやったら辞めさせられますか?普段はちゃんとトイレできるのにな。#猫のいる暮らし #猫#トイレトレーニング #躾 pic.twitter.com/YV01W7OroV
— ぼんど (@bond_116) May 24, 2021
猫はなにかしらストレスを感じているとわざとトイレ以外にうんちをすることがあります。
そんなときはどんなストレスを抱えているのか原因をさぐり、その原因を解消してあげることが一番です。
トイレの環境を整える、飼い主がたくさん遊んであげるなど、原因に対応した対策をとってあげましょう。
猫がトイレ以外でうんち!原因と初めてでも慌てない対応策3つ!:まとめ
猫がトイレ以外でうんちをしてしまう原因は『ストレスや環境の変化、トイレへの不満』があることがわかりました。
中にはシニア猫になったことや、病気が関連していることもあるので注意しましょう。
病気でない場合はストレスを改善したり、トイレ環境を整えることでトイレの失敗を減らす対応をとると良いですよ。
トイレ環境を整える一環として猫砂を変えることも有効な方法です。
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