キャットフードのグレインフリーには、デメリットはあるの?

そうそう、グレインフリーってなんか良いって聞いたし、そっちに変えてみようかな

おや。ここに一人、怪しいサインを発している人が。

どうやらこれは、警鐘を鳴らさなければいけないようです。

そちらのお方、踏み出す道はそこではありません。

グレインフリーのデメリットを知っていますか?

メリットをきちんと理解していますか?

飼い主として、正しい知識を身に付けていますか?

今回はそんな「グレインフリーのデメリットとメリット」についてご紹介。

「なんとなく知っている」では済まされない愛猫への知識、一緒に学びましょう。

  • 「グレインフリーって一体、何者?」
  • 「デメリットってあるの?」
  • 「メリットも知りたい!」

そんな疑問にお応えできる内容になっています。

ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。

 

グレインフリーとは

 

「そもそもグレインフリーって、何?」

と、思われる方、いらっしゃいませんか?

まさにこの写真のように困っていらっしゃるかも。

「グレインフリー」とはですね、「穀物不使用」という意味です。

穀物(グレイン)を、使用していない(フリー)ということ。

次に、グレインフリーのキャットフードの特徴をお伝えしましょう。

と言っても、冒頭で述べた通りなんです。

  • 猫が消化しにくい「米」「小麦」「トウモロコシ」などの穀物が入っていない。
  • その代わりに、猫が消化しやすいお肉や魚がたくさん入っている。

そして、必ず覚えておいてください。

ポイント

「穀物が入っている=猫の体に悪い」ということではない。

もちろん、穀物アレルギーの場合は話が別です。

しかし腸内環境を整えてあげる必要が高い猫にとっては、あまり適しませんよね。

「グレインフリーについてもっと詳しく知りたい」

と思った方は、こちらと合わせてチェックしてみてくださいね。

 

メリット

さて、グレインフリーにはどんなメリットがあるのでしょうか。

その前に、重要なことをお伝えしておきます。

猫が穀物アレルギーの場合は、グレインフリーが最適。

なぜなら猫にとって危険なものが入っていないからです。

言い換えるとこうです。

穀物アレルギーでない場合は、特別大きな役割を果たすわけではない。

覚えましたか?

では、それを踏まえた上で、進んでいきましょう。

メリットとなる点を、2つにまとめてみました。

  • 消化に良い
  • 動物性タンパク質が豊富

「グレインフリーと聞くと、なんだか良い印象がある」

そんな方もいらっしゃるようです。

確かになんとなくヘルシーそう。

少なくともジャンクフードとは縁がなさそうな響きですものね。

この写真の赤子のように、純粋な眼差しで物事を見るのはとても素晴らしいこと。

いつまでもその気持ちを忘れないでください。

しかし疑問を持つことも同じくらい大切ですよ。

商品を買い物かごに入れる前に、自分の知識と相談してみてくださいね。

消化にいい

猫の消化器官は植物性の食物繊維などに適しておらず、うまく消化吸収できません。

となれば、穀物が入っていないグレインフリーは、消化がしやすいですよね。

そのため消化器官への負担を軽くすることができるのです。

注意点

消化が不得意なだけで、消化ができないわけではありません。

上記については、この記事の一番最後で詳しく触れています。

よかったら最後までチェックしてみてくださいね。

動物性タンパク質が豊富

穀物が入っていないことは、散々お伝えしてきました。

しかし「穀物」はキャットフードの主原料6種の一つ。

それが抜けるということは?

そうです。

穀物を使用しない分、肉や魚が多く使われるというわけですね。

必要な動物性たんぱく質が豊富に入っているんですもの。

食物繊維と比べて効率よく吸収できるし、何よりエネルギー源です。

猫の生育において大切な要素のオンパレード。

「なあんだ、良いこと尽くしじゃないの」

「デメリットなんて、ないじゃん」

と、思ってしまいます。

確かにそうなんです。良いことばかり。

しかし油断してはいけません。

ちゃんとあります、デメリットも。

では、ここからは知識として欠かせない、デメリットの部分に迫りましょう。

 

デメリット

とっても良いメリットを持っていたグレインフリー。

ここからは、その側面をご紹介していきたいと思います。

それはこちら。

  • 価格が高い
  • 下痢になりやすい
  • たんぱく質を制限する必要がある場合はNG

価格が高い

穀物類を使用しない代わりに、原価の高い食材を使うため高コストに。

原材料を厳選するため、やはり高額になってしまうということですね。

使用されている食材の品質が、体に適さないことも。

「価格」は避けては通れない道ですよね。

昔のように物物交換が主流の時代ではありませんから。

お財布の紐を緩めるのか、きつくしばるかは、飼い主さん次第です。

安心してください。どちらも間違ってないですよ。

「よりワンランク上の安全と安心を手に入れるためなら」

と思ったあなた。愛猫への深い思いやりが素敵です。

「生活的に、これ以上の価格はちょっと厳しい…。ごめんね…」

と思ったあなた。どうか責めないで。

自分の生活が金銭的に回らなくなってしまえば、飼えなくなってしまいますからね。

どちらも正しいです。

お財布の紐と、よく相談して決めましょう。

下痢になりやすい

グレインフリーは下痢になりやすいといわれています。

「どうして?」

の疑問を解決する前に、まず知っていただきたいことがあります。

それは「穀物類には不溶性食物繊維という繊維が多く含まれている」ということ。

「不溶性食物繊維」

うーん、やや複雑な漢字が羅列しています。

もっと簡単に言い換えましょう。

便を固める特徴を持った繊維

と言い換えればどうでしょう?イメージは掴めましたか?

グレインフリーは穀物が含まれないため、この不溶性食物繊維が不足してしまうのです。

ここまでくれば、もうお分かりいただけますね。そうです。

固めるものがないのだから、緩くなってしまうというわけなんです。

たんぱく質を制限する必要がある場合はNG

動物性たんぱく質(肉や魚など)が多いことはお伝えしました。

では「たんぱく質を制限しないといけない猫」とは一体どういう猫なのでしょうか?

それは腎臓や肝臓に病気を持っている猫」や「高齢の猫です。

  • 腎臓や肝臓に病気を持っている猫…必要以上にとると症状が悪化してしまう可能性が非常に高い。
  • 高齢の猫…内臓の負担になってしまう。

与えたい場合は独断せず、必ず獣医に相談してください。

 

穀物について

猫は肉食動物だから穀物の消化が不得意

というのは通説ですね。

しかし「不得意=不可能」ではないということを覚えておきましょう。

例えば私たち人間はそのままの米を食べることはできません。

ですが、水を加え圧力をかけて加熱するとどうでしょう。

食べることができるようになりますよね。

炭水化物は、加熱したり加工することによって消化性がアップするものです。

確かに、猫は穀物に含まれる炭水化物をそのままでは消化することができません。

ですが、穀猫にとって危険なのは生の穀物類。

加熱調理した適量の穀物は消化できます。

キャットフードに使用されているのは加熱処理済みの穀物類。

猫は栄養素の約4割程度なら、問題なく取り入れることができるとされています。

加熱処理された穀物が適量であれば、食べても問題なく体内で利用されるということですね。

覚えておこう

穀物が入っているからと言って猫の体に悪いという決めつけはやめましょう。

かと言って、穀物の過剰摂取は厳禁ですよ。

主原料が穀物のものを選ぶと、過剰摂取になる場合があります。

何事にも「程度」というものがあります。

多過ぎればいいというわけでも、少なければいいというわけでもありません。

愛猫の体質、体調やライフステージに適したものを選びましょう。

 

キャットフードのグレインフリーには、デメリットはあるの?:まとめ

盛り沢山でしたね。ですが、覚えておいて損はないと思います。

もう一度、よく目を通しておきましょう。

  • グレインフリーのメリット

消化に良い。
動物性タンパク質が豊富。

  • グレインフリーのデメリット

価格が高い。
下痢になりやすい。

  • たんぱく質を制限する必要がある場合はNG。
  • 猫は穀物の消化が不得意だが、加熱調理した適量の穀物は消化できる。

知識を身につけて、愛猫とのハッピーライフを楽しんでくださいね。

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