こんな悩みを抱えている飼い主さんは意外と多いのではないでしょうか。
ぽっちゃり猫って見た目は丸っこくてとても可愛いですよね。
確かにぽっちゃり猫は可愛い。見ていると自然に笑顔になってしまいます。
しかし、実は猫の肥満は時として命取りになることもあるんです!
🐾 獣医さんに「ぽっちゃり気味ですね」と言われてしまった。
🐾 最近、抱っこすると重くなった気がするんだけど...。
🐾 見た目が明らかに丸っこくなってきた。
このような状況に心当たりはありませんか?
もし、ひとつでも心当たりがあるのならこの記事を最後までご覧ください!
猫が太る原因や理由・対処法に始まり、ダイエット方法やダイエットフードの選び方など飼い主さんの知りたい!を詳しくお話していきます。
愛猫に健康で長生きしてもらいたいのなら必読ですよ。
さあ。愛猫にねだられたそのおやつを与える手を止めて一緒に見ていきましょう。
目次
飼い主の90%がペットの肥満に気付いていない
見出しの数字は、ペット肥満予防協会による「ペットの肥満アンケート」の結果です。
あとで詳しくお話ししますが、ペットの肥満は病気の発症をはじめ、様々なリスクが高くなるとても重要な事態なのです。
ですが、その重要事態にほとんどの飼い主さんが気付けていないという怖いお話なんです。
ペットに健康で長生きしてもらいたかったら、飼い主さんの知識と健康管理がとても大切です。
まずは、愛猫が肥満かどうかチェックしてみましょう。
猫が肥満かどうかの判断基準
猫の適正体重は、それぞれの個体の体型、骨量によってかなりの違いはありますが、適正体重の10~20%増加で過体重、20%以上で肥満と判断されます。
標準的なサイズの猫の体重は大体3~5kgですから、標準体重が3kgの猫は約3.3kg以上で過体重となり、3.6kg以上で肥満状態です。
また、5kgの猫ならば約5.5kg以上で過体重、6kg以上で肥満状態となります。
つまり、適正体重の猫とそうでない猫との体重差は数百gしかないんですね。
分かりやすいように人間に換算して考えてみます。
例えば、体重50kgの人だったら約55kgで過体重、約60kgで肥満状態ということになり、猫の500gの体重増加は人間だと7.5kgも増加したことになります。
このように猫の体重の数百gは飼い主にとっては僅かな差に思えても、猫にとっては重大な変化となるのです。
ではさっそく愛猫が肥満かどうかチェックしてみましょう。
まずは、愛猫の見た目から判断出来る方法をご紹介しますので、参考にしてみてください。
step
1猫を抱っこする
抱っこしながら肋骨を感じてみてください。
ん?ちょっとやばいかな?
肋骨が感じられない場合は次のステップにお進みください。
step
2ボディコンディションスコアで測定する
猫の理想体重はボディコンディションスコア(BCS)を参考に求めることが出来ます。
ボディコンディションスコアとは、見た目と触れた状態から体型(特に脂肪の付き具合)を9または5段階で評価したものです。
下記の表を参考にしてください。
猫を真上から見た時、猫の肩よりお腹のほうが出っ張っていて体がひょうたんのように見えている。
または、背骨を触ったときに背骨の上に脂肪を感じたり、あばら骨が脂肪の下でどこにあるかわからない...。
こんな体型はすぐにダイエットが必要な肥満体型です。
猫の肥満の原因
猫の肥満の原因には、食べすぎや運動不足、太りやすい体質、ストレスによる過食などいろんな原因が考えられます。
そして、当然のことながら消費カロリーよりも摂取カロリーが多いとエネルギー過多になり、だんだんと太ってきてしまいます。
もともと猫の先祖が獲物を狩るときは、エネルギー消費を極力抑えた「待ち伏せ型」だったと考えられています。
ペットとして人間と一緒に暮らしている今は、時代の変化により屋内飼いが推奨され、猫は更に省エネモードでの生活になっています。
そして飼い猫はご飯に困ることはありません。おやつが食べられることだってあります。
そんな僅かな与えすぎが積み重なって、肥満に繋がってしまうのです。
このように肥満の原因の多くは摂取エネルギーの過剰が原因と考えられます。
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ですから、愛猫にダイエットを始させようとなるとまずは食事量を減らしたり、低脂肪・低カロリーのキャットフードを与えようと思いますよね。
しかし、猫の肥満はそれだけではダメなんです。
こんなお悩みの原因は「糖質」です。
栄養素の中でカロリーになるものは「タンパク質・脂肪・糖質(炭水化物)」です。
愛猫に与えているキャットフードの原材料を見てみてください。
原材料の一番最初に書かれているものは何ですか?
穀物ではないですか?
この穀物(糖質)が多いキャットフードでは、なかなかダイエットは成功しないのです。
糖質で太るのはなぜ?
「美味しいものは脂肪と糖で出来ている」
こんなキャッチフレーズのCMがありましたよね。
カツ丼、ラーメン、パンケーキ...。
確かに美味しいものは脂肪と糖で出来ていますよね。
このキャッチフレーズの通り、脂肪と糖はどうしても過剰摂取になってしまいます。
そこで注意したいのは「糖質を摂りすぎると余った分はそのまま脂肪になる」ということです。
糖質を摂るとどうなるの?
糖質を摂取すると、血液内の糖質をコントロールするためにインスリンが分泌されます。
インスリンには脂肪を蓄積させたり、分解しにくくする働きがあります。
そこで、糖質をたくさん食べてインスリンの分泌が増えると脂肪が溜まりやすくなって、肥満になりやすくなります。
インスリンの働きをまとめると...。
- 血糖値のコントロール
- 脂肪を蓄積する
ここまでの身体の仕組みは猫も人間も同じです。
最近、炭水化物の摂取量を控えることが健康に良いと言われるのは、こういった理由も含まれています。
ですが、猫の糖質の摂りすぎは人間よりも更にヤバいんです!
詳しく見ていきましょう。
猫は人間よりも糖質で太りやすい
過剰摂取された糖質は、脂肪になる。
糖質を過剰摂取し、インスリンの分泌量が増えると太りやすくなる。
ここまでは人間も猫も同じなのですが、猫は人間よりも更に糖質で太りやすい性質を持っています。
猫はその代謝特性から、インスリン抵抗性に陥りやすく、肥満しやすい動物である。「猫の代謝特性と肥満」獣医学博士 岩永永治論文より引用
さらに詳しく
インスリン抵抗性とは、インスリン分泌が多いとインスリンと呼ばれるホルモンに体が反応せず、ブドウ糖をエネルギーに変換できない状態のこと。
インスリンに対する感受性が低下し、インスリンの作用が十分に発揮できない状態である。
更に簡単に説明すると、インスリン抵抗性とは、インスリンが効きにくい状態のこと。
これは、猫の本来の食性を考えると当たり前の事なんですね。
猫の主食となる栄養素は「タンパク質」です。
野生の猫が食べるのは、小動物などの生き物であり穀物や豆類を自ら食べることはありません。
穀物を摂取するとすれば、猫が食べた小動物の胃の中にある穀物くらいのものでしょう。
なので、糖質(炭水化物)をもともと多く摂取しない猫が糖質たっぷりの食事をすると、過剰分泌されたインスリン(肥満ホルモン)のせいで脂肪が増えて太りやすくなるというわけなのです。
インスリンが別名「肥満ホルモン」と言われる理由は、インスリンは血糖値を下げるためにブドウ糖を取り込み、取り込まれたブドウ糖はエネルギーとして使われる。⇒使いきれずに余ってしまったブドウ糖は中性脂肪に変換されて体に蓄積される。⇒故に糖質を摂りすぎると太る=インスリンが別名「肥満ホルモン」と言われる理由のひとつです。
もう少し詳しく見ていきますね。
猫が肥満になりやすい理由
肝臓に糖質(ブドウ糖)を取り込む能力が低い
インスリンシグナルの伝達能力が低い
血液中のアディポネクチン(やせホルモン)が少ない
つまり、猫が肥満になりやすい理由の全てがインスリン分泌に関わることで、インスリン分泌を増やすものだということです。
なので、インスリン分泌の原因となる糖質の摂取を控えることで猫の肥満を防げると言う事になりますね。
どういうダイエットフードを選べばいい?
前項でお話した通り、猫の肥満の原因になりやすいのが、炭水化物の過剰摂取です。
それでは皆さんが愛猫に与えているキャットフードのパッケージの側面や裏側の「原材料」の項目を見てください。
原材料は、その商品に含まれている含有量の多い順に記載されることになっています。
こんな感じですね。
このキャットフードの原材料で一番に書かれているものに注目してください。
「穀類」となっていますね。次いで「糖類」「肉類」と続きます。
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猫の場合は、タンパク質を主なエネルギー源としていますので炭水化物を積極的に摂取する必要はないのです。
しかし、コスト削減やかさ増しが出来ると言った理由から、穀物類などの炭水化物を多く含んでいる商品が出回っています。
そのため、安くて質の悪いキャットフードを食べ続けていると肥満になってしまう猫もいるのです。
以下にダイエットフードを選ぶ際のポイントをまとめたのでぜひ、参考にしてください。
ダイエットフード選びのポイント
- 総合栄養食である
- 動物性の原材料が多いもの
- 原材料表示が曖昧でない(○○類、○○ミールなど)もの
- グレインフリーのもの
- ライフステージに合っているもの
- 香料・着色料不使用のもの
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おすすめのダイエットフード
もちろん自信をもってお勧めできるダイエットフード、あります!
今から紹介するダイエットフードがおすすめの理由は、ズバリ!うちの子で立証済みだからです。
うちの子は交通事故に遭い、下半身不随です。
移動も前足のみで後ろ足を引きずって歩きます。
ですから健康な猫のように高いところにジャンプしたり、レーザーポインターの光を追いかけたり、猫じゃらしでじゃれて遊ぶ等の運動がほとんど出来ないのです。
そして、シニア猫でもあるので1日の大半は寝ています。
ですがお腹はしっかりと空くらしく(笑)ご飯もしっかりと規定量を食べますし、おやつも食べます。
運動不足で寝てばかり。でもしっかりと食べるものは食べる...。こんな生活していたらデブ猫一直線なのでは⁉と思うのですが。
年に一度の健康診断の結果は健康そのもの。
ボディコンディションスコアも血液検査の値も問題ありません。
獣医さん曰く、「ちゃんとしたキャットフードを正しく与えているのが大きいですね。」とのこと。
これはもう自信をもってお勧め出来ちゃいますよね。
オススメその❶カナガンキャットフードチキン
上質な鶏肉たっぷり60%以上
グレインフリー(穀物不使用)で体にやさしい
ヒューマングレードの高品質な食材を使用
子猫からシニア猫までオールステージOK!
もちろん、香料・着色料不使用
子猫の時はこちらを愛用していました。
お皿に顔を突っ込んで美味しそうにガツガツ食べていたのを思い出します。
オススメその❷モグニャン
ヒューマングレードの白身魚を65%使用
猫の体にやさしいグレインフリー(穀物不使用)
子猫からシニア猫までオールステージOK!
カリカリとした猫が好む食感で食いつきが違う
もちろん、香料・着色料不使用
10歳を過ぎたくらいから主原料がチキンのカナガンキャットフードチキンから、シニア猫に優しい白身魚が主原料のモグニャンに変えました。
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”猫に白身魚がおすすめな理由”体調管理にも良い事がたくさん!
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「愛猫の食いつきと健康を最大限に考えて作られた」だけあってフードの移行も何の苦労もせずに上手くいきました。
今はこのモグニャンを絶賛愛用中です。
猫が肥満になるとどんなリスクがある?
肥満は、猫に深刻かつ生涯にわたって健康や生活の質、身体機能に悪影響を及ぼします。
肥満の猫の身体は、摂取したエネルギーを全て消費するのではなく、脂肪として体内に蓄えます。
この脂肪が肝臓などの特定の臓器に浸潤したり、動脈に沈着する事で身体機能に影響を及ぼすのです。
適正体重を超えると猫の体内や関節に負担がかかり、数々の健康リスクにつながるのです。
では、具体的にどのようなリスクがあるのでしょうか。
糖尿病
肥満になると糖尿病のリスクが非常に高くなります。
肥満の猫の80~90%が糖尿病を患い、毎日のインスリン注射を必要としています。
ですが、多くの場合は余分な体重を落とすことによって、ブドウ糖を調整できなくなる直接の理由《肝臓に糖質(ブドウ糖)を取り込む能力が低い》蓄積脂肪がなくなるため、糖尿病を発症する前の状態に戻すことができます。
免疫力低下
肥満になると免疫力が低下し、感染を起こしやすくなります。
太り気味の猫は健康な猫に比べて活動量が少なく、飲水量と排尿量が少ないことから、尿路感染症や結石になる可能性が高くなります。
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肝不全
肥満の猫にとって深刻かつ命にかかわる恐れのある最大のリスクが肝不全です。
肝機能が低下してついには肝機能障害や肝不全を起こしてしまいます。
皮膚病・関節炎
体重が増えると毛づくろいをするのが難しくなり、皮膚病を引き起こすことがあります。
うちの子は交通事故により、下半身不随になってしまいました。
そのため、背骨の途中から骨が曲がっていて、その先の神経が麻痺してしまっています。
後ろ足もピーンと伸びたまま。
そのため、猫特有の丸くなるとか、柔らかい身体故に出来る事が出来ません。
毛づくろいも出来ないことのひとつで、自分で毛づくろいが出来ないところはブラッシングをしてあげないと皮膚病になってしまいます。
もう、何度お腹の下の方や股関節あたりの皮膚がズリ剥けて痛々しい姿になったことか...。
毛づくろいって、私たちが考えるよりも猫にとっては健康を維持するうえでとっても大切な行為なんですね。
また、体重が増えることにより関節に圧力がかかり関節炎を患う可能性もあります。
心血管系・呼吸器系
こちらも体重増加により、悪影響を受けてしまいます。
息切れや心臓の問題を引き起こす恐れがあります。
その他にも肥満の猫は、精神衛生上の問題を抱える危険性もあります。
太り気味の猫は、素早く反応することができないため本能に従うことが出来ず、それにより苦痛を感じてしまいます。
また、猫が肥満になると遊んだり動き回ったりすることが難しくなることの他にも、外科手術や検査が困難になるため生活の質がさがり、寿命が縮まってしまいます。
ここにあげた他にもいろんな病気のリスクが高くなる猫の肥満は、命にかかわることなので飼い主さんがちゃんと健康管理をしてあげたいですね。
猫のダイエット方法
愛猫の肥満は飼い主の責任ですからね。
今日から猫ちゃんと二人三脚で頑張りましょう!
猫ちゃんのダイエットも「食事と運動」が基本です。
では、猫ちゃんのダイエットを成功させるコツをお教えしますね。
猫のダイエットを成功させるポイント4選
ポイント❶食事管理
猫のダイエットで1番重要なのは「食事管理」です。
「おすすめのダイエットフード」の項でもお話させて頂いた通り、高タンパク質で栄養バランスの良いフードを選んで与えてあげてください。
また通常の場合のおやつは1日に必要なカロリーの20%程度とされていますが、ダイエット中は10%までくらいが理想です。
そして与えるおやつは、水分量のあるものの方がボリューム感があって満足度が高いです。
水分補給にもなるので、ウェットフードや猫に人気の液状タイプのおやつがオススメです。
また、おやつを与える場合はその分だけご飯の量を減らすのを忘れないで下さい。
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ポイント❷適正なフード量を計算して毎回きちんと量って与える
体の小さな猫にとっては、数グラムの差でも積み重なれば肥満の原因となります。
ですからご飯を与えるときはスプーンやカップで適量をいれるのではなく、キッチリと量って与えるようにしましょう。
1日に必要な給与量は、猫ちゃんの体型・生活環境によっても違うので計算式を使って算出するとより愛猫に合った量を与えることが出来ます。
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という方にはこちら!
数値を入力すると自動で計算してくれるサイトがあるので、ぜひ活用してみてください。
ポイント❸1日の食事回数を増やす
猫の食事回数は1日2回と言われることが多いですが、ダイエット中は食事の回数を増やし、小出しにしてあげるといいでしょう。
1度の食事量が多かったり、空腹の状態での食事は血糖値の上昇を招いてしまいます。
すると、インスリンが大量に分泌されて余分な糖が脂肪として蓄積されてしまいます。
この状態が続くと肥満になることは、「糖質で太るのはなぜ?」の項でも詳しくお話していますね。
また、1日の給与量が同じでも食事回数を増やすことで空腹の時間が短くなるため、猫のストレスの軽減や「もっとちょーだい」攻撃防止にもなります。
食事回数の理想は朝・昼・夕・夜食の4回です。
ダイエット中はなるべく空腹の時間を減らすようにしてあげましょう。
ポイント❹運動をさせる
猫のダイエットは食事管理が鍵を握ると言われています。
しかし、食事制限の負担を軽減するためにも、猫のストレス発散のためにも運動や遊びを積極的に取り入れていきましょう。
キャットタワーを使って上下運動をさせたり、ドライフードを入れられる知育玩具を使って遊ばせるのもおすすめです。
また、レーザーポインターで光を追いかけさせたり、猫じゃらしなども猫が喜ぶ遊びです。
猫が喜んで遊んでくれるオススメのおもちゃをいくつかご紹介しますね。
飼い主さんも自身の運動不足解消と愛猫とのコミュニケーションのために、たくさん遊んであげてください。
ダイエットを行う時の注意点
猫にダイエットを行う時には気を付けなければならないことがあります。
ダイエットは少なからず、猫ちゃんにとってもストレスになることなので、慎重に行いましょう。
では、どんな点に注意をしたらいいのか次の3点について見ていきます。
注意点❶フードの切り替えや食事習慣の切り替えはゆっくりと
猫は食べ慣れたご飯をいきなり変えると、消化が追い付かず下痢や嘔吐になってしまうことがあります。
また、猫によっては警戒してご飯を食べなくなってしまうこともあります。
猫の食事の切り替えは、1週間~10日くらいかけてゆっくりと行いましょう。
最初は全体の10%くらいを新しいフードにして、様子を見ながら少しずつ新しいご飯の割合を増やしていきましょう。
愛猫のペースに合わせて焦らずゆっくりと。
注意点❷急激に体重を減少させない
早く瘦せさせたい!
その気持ちはわかりますが、急激にご飯の量を減らしたり、絶食をさせたりしては絶対にいけません。
健康を害したり、ダイエットの失敗や中断につながる恐れがあります。
また、急激なダイエットで特に注意したいのが肝リピドーシス(脂肪肝)です。
肝リピドーシスは猫が十分な栄養を摂取できなくなることで体内の脂肪が分解され、急激に肝臓に脂肪を蓄積する事で起こるとされています。
肥満の猫は、肝リピドーシスのリスクが高いと言われています。
猫にとって理想の減量ペースは、ダイエット開始時の体重に対して1週間に0.5~2%と言われています。
半年~1年くらいかけてゆっくりと行っていきましょう。
注意点❸家族全員で協力を!
猫のダイエットで多い失敗が「猫が欲しがるから」とか「お腹が空いてたらかわいそう」と家族がこっそりとおやつやご飯をあげてしまっていた...。というのは案外多い事例です。
猫のダイエットは、家族の協力が必要不可欠です。
ダイエット中は愛猫がいつ・どのくらい・何を食べたかをしっかりと管理する必要性とこのままでは病気になってしまい、余計に可哀想な思いをしてしまうと言う事をしっかりと話して理解してもらいましょう。
猫のダイエットフードは高タンパク質・高品質な物を選ぶと成功します:まとめ
猫のダイエットが成功するか否かは「徹底した食事管理と適度な運動」です。
愛猫の体に合った品質のご飯を給与量をしっかりと量って与えること。そして、無理のない範囲で運動量をふやしてあげることが成功への道です。
猫の肥満は、命にかかわる病気のリスクが高くなるだけでなく、生活の質も低下させる原因となります。
愛猫には元気で1日でも長生きしてもらいたいですよね。
その為には愛猫と二人三脚で一緒に頑張りましょう。
また、猫のダイエットはれっきとした医療行為です。
まずは、ダイエットが必要かどうか獣医さんに相談してから行うことをおすすめします。
わが家の愛猫もこのままの体型をキープしてもらわなければいけませんね。
なのに、私の横でさっきから「おやつをちょーだい」攻撃をしている、わが家の愛猫。
なんとか愛猫の気を紛らわさなければ...。(笑)