1歳の猫のご飯の量ってどれくらい?愛猫の理想体重を維持してあげて

猫に与えるご飯の適正量ってどのくらいなのかしら?

目の前で美味しそうにご飯を食べている猫ちゃん。

食べ終わって「もっとちょうだい!」なんておねだりされると可愛さからついついあげたくなってしまいますが...。

ちょっと待ってください!

愛猫が可愛いからと言って、欲しがるだけご飯を与えていては逆に愛猫の健康を損ねてしまう事になりかねません。

人間もご飯の適正量が決まっているのと同じように、猫ちゃんだって年齢やライフステージ別にご飯の適正量があるんです。

可愛いからと言って適正量を超えて与えてしまうと、肥満になったり病気になってしまうんですよ。

そこでこの記事では、猫生の中で一番長い期間の入り口である、成猫期の1歳の猫のご飯の適正量を中心にお伝えしたいと思います。

この記事を読み終わるころには、愛猫のいじらしい「ご飯もっとちょうだい」攻撃を自信を持ってかわせるようになっていますよ。

さあ!愛猫との1日でも長く幸せな時間を過ごすために、一緒にお勉強しましょう。

 

1歳の猫ってどういう猫のこと?

まず、1歳の猫がどういう猫なのか分かりやすいように「人間の1歳児」をみてみましょう。

1歳児はだんだんと足腰の力が発達し、つかまり立ちや伝い歩きが出来るようになる時期です。

食事は離乳食から幼児食へ移り、食事回数も1日3回ほどになります。

幼児食とは、1歳半~5歳頃までの食事のことを指し、離乳食を卒業してから大人の食事に近付けていく準備期間の食事のことです。

では、1歳の猫はどうなのかと言いますと...。

猫は生後1ヶ月で人間の1歳児程度となり、1歳でほぼ成人と同じです。

猫の生後1歳は、人間でいうと17~20歳に相当します。

ですので、食事も成猫用フードに切り替えます。

食事回数も1日2回にしていきます。

こうして比べてみると、人間と猫とでは成長のスピードが格段に違いますね。

 

1歳の猫に与えるご飯の量

1歳になり、めでたく成人式を迎えたネコ美さん。

おめでとうございます^^

ありがとうニャ。健康第一で立派な猫になれるよう、頑張るニャ。

健康第一で立派な猫になるためには子猫の時から続けている、より良い食事の習慣を続けていかなければいけません。

ちなみにネコ美さんが子猫の時から食べている、お気に入りのキャットフードはこちらです。

>>ネコ美さんが子猫時代から食べているスーパーフード「モグニャン」

子猫の離乳食はこれがおすすめ!立派な猫に育つ離乳食教えます

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子猫の時から安全で健康的なご飯をちゃんと食べているからか、体の調子も毛ツヤもすこぶる良くてとってもモテるのよ♡

わが家の猫も子猫の時から食べている、モグニャン。

モグニャンを与えたきっかけは、初めての猫を猫白血病ウイルスで亡くしているのと、猫好きで飼い猫が自宅出産した子猫を見事に育て上げた友達から勧められたことです。

先代の猫を「猫白血病ウイルス」で亡くしているので、とにかく病気知らずで健康に育ってほしい気持ちがとても強かったから。

それと子猫を見事に育て上げた友達が大絶賛していて、自分で調べて安心安全で信頼性があるなと判断したからです。

そして、嬉しいことにその判断は間違いではありませんでした。

14歳になった今も毛ツヤが良く、年齢もとても若く見られます。

「まだ3歳くらい?」と言われた時にはさすがにびっくりしてしまいましたが(笑)

年に一度予防接種時に受けている、血液検査の結果も健康そのもので獣医さんからもいつも褒められます。

ネコ美さんだけでなく、本当に多くの猫ちゃんに一度は試していただきたい、おすすめのキャットフードです。

食事は、一生ものの体を作る上でとても大切ですからね。

そして、いつまでも健康でいるためには安全で健康的なキャットフードを食べるのはもちろんですが、食べすぎて肥満になったりしないようご飯の適正量を知ることも大切です。

ですので、ここからはネコ美さんの1日に必要なご飯の量をしっかりとお勉強していきましょう。

1日に必要なカロリーを計算する

一般的に成猫の場合は、体重1㎏に対して52~75kcalが1日に必要なカロリーと言われています。

ですがこれはあくまでも平均的な数値です。

猫の年齢や状況、生活環境によっても異なりますので、正確な数値を知るためには飼っている猫に合わせて計算するのが望ましいです。

電卓があれば簡単に計算できますので、さっそくやってみましょう。

1日に必要なカロリー計算式

30×体重+70=1日に必要なカロリー

例えば成人を迎えられたネコ美さん、体重4㎏の場合。

30×4+70=190

となり、1日に必要なカロリーはおよそ「190kcal」です。

ライフステージや猫の状況に合わせる

これは頭に?マークが浮かぶ方が多いのではないでしょうか。

当然ですが、猫はそれぞれ置かれている状況が違います。

年齢や肥満度、妊娠中、避妊手術後などです。

これらの猫の状態によって1日に必要なカロリーも違ってくるため、より正確なご飯の量を出すために猫の状況を数値化したもの(活動係数)を用いて計算します。

猫の状況を数値化したもの一覧表

猫の状況 数値
生後4ヶ月未満 3.0
生後4~6か月 2.5
生後7~12ヶ月 2.0
去勢、避妊していない成猫 1.4
去勢、避妊済みの成猫 1.2
高齢猫 1.1
活発 1.6
肥満傾向 1.0
妊娠中 2.0
授乳中 2.0~6.0

これを計算式にすると。

正確な必要なカロリーの計算式

1日に必要なカロリー×猫の状況の数値(活動係数)=正確な必要カロリー

これをネコ美さんの場合で計算してみます。

1日に必要なカロリー190kcal、去勢、避妊済み成猫のネコ美さんの場合。

190×1.2=228

となるので、正確な必要なカロリーは「228kcal」です。

グラムに直す

ここまで来たらもう少しです。頑張りましょう!

カロリーがわかったら、次はグラムに直していきます。

キャットフードによって100gあたりのカロリーは違うので、しっかりと計算しましょう。

1日に必要なご飯の量の計算式

正確なカロリー÷100gあたりのキャットフードのカロリー×100g=1日に必要なご飯の量

これをネコ美さん愛用の「モグニャン」の100gあたりのカロリーで計算してみます。

ネコ美さんご愛用「モグニャン」の成分表より

成分

タンパク質 27%以上
脂質 11%以上
粗繊維 5.25%以下
灰分 9.5%以下
水分 5%以下
NFE 41%
オメガ3脂肪酸 2.5%
オメガ6脂肪酸 1.3%
リン 1.1%
カルシウム 1.3%
エネルギー(100gあたり) 379kcal

正確な必要カロリー228kcal、100gあたりのカロリー379kcalの場合。

228÷379×100=60.158...

となります。

結論!体重4㎏の成猫でモグニャン愛用のネコ美さんの1日に必要なご飯の量は「約60g」となりますね。

さて。

これで1日に必要なご飯の量がわかったわけです。

でもさあ。計算するのは面倒くさくて大変...。

そうですよね。確かに面倒くさくて大変なので、そんなあなたに朗報です。

実は、キャットフードのパッケージの側面に給与量の目安が書いてあるんです!

なあんだ。せっかく計算したのにそんな良いものがあるのね。

ですが、せっかく計算した数値とパッケージに書いてある給与量が一致しない!となる場合があります。

というのも、各メーカーが定める給与量は、キャットフードの消化吸収率を考慮してそれぞれ設定されているからなんです。

え~!じゃあ、どうしたらいいの?

となりますよねえ~。

でも、大切なのは猫に必要なカロリー量を知っておくことです。

そのうえで、パッケージに記載の給与量もひとつの目安として、体重の変化を見ながら肥満にならないようにフード量を調整するようにしましょう。

つまり大事なのは、あまり神経質に考えすぎず、しっかりと体重をチェックして肥満に気を付けてあげることなんですね。

 

猫の理想体重

愛猫の1日のご飯の量は目安として考え、肥満にならないようにフードの量を調整してあげるとよいことはわかりました。

ですが。

肥満にならないようにっていうけど、肥満の猫ってどういう猫?

こんな疑問が浮かんできませんか?

猫の理想体重はボディコンディションスコア(BCS)を参考に求めることが出来ます。

ボディコンディションスコアとは、見た目と触れた状態から体型(特に脂肪の付き具合)を9または5段階で評価したものです。

季節や運動量によっても必要なエネルギー量は変わるため、定期的に体重をチェックして理想の体重をキープ出来るように食事に気を付けてあげましょう。

ボディコンディションスコア

肥満を防ぐには適度な運動と食事管理が必要です。

あなたの猫ちゃんは、おやつを食べていますか?

おやつやご褒美は、愛猫とのコミュニケーションのひとつです。

ですが、おやつは1日に必要なエネルギー量の20%以内を目安にして、おやつをあげたら与えた分だけご飯の量を減らすようにしましょう。

もしも本格的なダイエットが必要になってしまった場合は、獣医さんと相談しながら行ってください。

猫の平均体重はどれくらい?肥満対策や減量方法も徹底解説

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猫のご飯の与え方。どんな食事がいい?回数は?おやつは?

では、1歳の猫のご飯の適正量と理想の体重がわかったところで、どういうものをどんな風に与えればいいのか詳しく見ていきましょう。

ここまで分かれば、きっとネコ美さんは健康で丈夫に長生きの良い猫生が送れるはずです!

どんなキャットフードがいいの?

キャットフードは、目的別に総合栄養食、一般食、間食、療養食とあります。

この中で選んで欲しいのは「総合栄養食」です。

総合栄養食とは、猫に必要な栄養素が全てバランス良く含まれているペットフードのことで、総合栄養食のペットフードと水を与えるだけで必要な栄養が満たされます。

キャットフードだけでバランス良く猫に必要な栄養が摂れるの!?

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1日のご飯の回数は何回?

個体差や運動量によっても異なりますが、食事の回数は1日の給与量を2~4回に分けてあたえましょう。

食事の直後に吐き戻してしまう場合は、少量を頻回に分けて与えると吐き戻しを軽減出来ることがあります。

おやつはあげてもいい?量は?

おやつは、特に与えなくても大丈夫なものです。

ですが、おやつは心の栄養でもあるので、ご褒美やコミュニケーションのひとつとして上手に活用しましょう。

そしておやつを与える際には、、1日に必要なエネルギーの20%以内に抑えるようにしましょう。

例えば、体重4㎏の成猫の場合は、1日分のおやつの量は以下のような計算になります。

4㎏の猫の1日に与えられるおやつの量

1日に必要な摂取カロリー×おやつの割合=おやつの量

これにネコ美さんの数値を当てはめると...。

190×0.2(20%)=38

となり、ネコ美さんの食べてもいいおやつの量は38kcal分ということになりますね。

猫のご飯の量って計算できる?おやつは別腹?猫の食事情を解説

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そして、せっかくおやつを与えるのであれば、愛猫にとって良いものをあげたいですよね。

わが家の猫も食べている、猫に優しく美味しいおやつを載せておくのでぜひ、あなたの猫ちゃんにも幸せな時間を与えてあげてください。

>>わたしも愛猫も幸せな時間!モグリッチ

うちの子はおやつが大好きです。

私が椅子に座っていると、椅子のそばまで来て「ジ~ッ」と私が気付くまで見つめています。

その姿のいじらしく可愛いことと言ったら‼

本当になんでも言うことをきいてあげたくなっちゃいます。

本人(本猫?)もそれを知ってか知らずか...。

おやつが食べたくなると日に何度もこのポーズを取ります(笑)

ですが、そこは愛猫の健康のために心を鬼にして「さっき、おやつ食べたよね?」と笑いながら諭すのですが。

そして、このモグリッチは、猫のおやつで有名な「あれ」でよく問題視される塩分濃度がたったの0.08%とかなり低い!

さらに原材料がシンプルなので、どんなものを与えているのかが分かりやすいのが、飼い主としてはお気に入りポイントです。

大好きなおやつだからこそ、心配することなく食べてほしい飼い主さんをも幸せ気分にしてくれますよ。

ちゅーるには塩分が多いって本当⁉猫と塩分のためになるお話

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成猫期の適切な食事の与え方

成長過程で一番長い期間の成猫期には、バランスの良い食事を心がけるようにします。

個体差や運動量によっても必要な食事量は変わりますが、必要な栄養素がバランス良く配合された総合栄養食を中心に、おやつなども適量与えてあげましょう。

また、太りやすい時期でもあるため、カロリーに気を付けるほかにも十分な運動をさせてあげるといいですね。

 

1歳の猫のご飯の量ってどれくらい?猫の理想体重を維持してあげて:まとめ

人間だって「食べたい!」と思う気持ちを我慢するのは、かなり大変ですよね。

「よし!今日からダイエット‼」と決心しても食べ物の誘惑に勝つのは並大抵のことではありません。

そしていつも後悔の嵐...。

猫ちゃんだって食べたい気持ちは同じはずです。

ですが、猫に与えるご飯は適正量を守る事で、愛猫の元気で長生きを守ってあげることが出来るのです。

そしてそれを実行、実現してあげられるのは飼い主さんだけなんです。

さあ。今日から愛猫のいじらしいまでの「ご飯ちょうだい」攻撃をちゃんとかわせる飼い主になりましょう。

そして、愛猫もご飯の適正量を守るのだから、自分も愛猫と一緒に適正量を守ってダイエットに励みましょう!

愛猫と一緒なのだから頑張れるはず!

この記事が皆さんと皆さんの愛猫の健康の一助になれる事を願っています。

 

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