猫のご飯は適正量を守る事が大切。猫の健康を考えたご飯の与え方伝授

いつもの分量や内容で栄養は足りてるかなあ?
どれくらいの量を与えていいのかわからない...

こんな疑問を抱きながら、猫ちゃんにご飯をあげていませんか?

飼い主さんが不安な気持ちのままでは、猫ちゃんだって困ってしまいますよ。

おやつも欲しがるからあげるんだけど、おやつもあげてもいい量がわからない...。

愛猫にお腹いっぱいになって欲しい...。欲しがるだけ食べさせてあげたい...。と思うのは、親心ですよね。

でも、それでは愛猫の健康を損ねることになってしまい、愛猫を不幸にさせてしまうかもしれません。

人間も欲望のままに食べていれば肥満になったり、生活習慣病になったりしますよね?

猫ちゃんも同じなんですよ。

もしも愛猫が肥満になったり病気になったりしてしまうと、食べたいものを我慢させるだけではありません。

治療や薬の服用など愛猫にとって、嫌な事をやらなければならなくなってしまいます。

そんな可哀想なことにならないために、ここでしっかりと学んでおきましょう。

猫のご飯の適正量とは

どんな食事をどのように与えればいい?

そして何より、猫が肥満になってしまう怖さ

これらについて詳しくお話していきますね。

1日でも長く愛猫と幸せな時間を過ごすために。

愛猫が自慢できる、賢い飼い主になりましょう。

 

猫のご飯の適正量を知る

愛猫にとって毎日のご飯は、健康を維持するための要です。

人間だって欲望のままに好きなだけ食べたり飲んだりしていたら、やがては肥満になったり成人病になったりしてしまいます。

猫ちゃんも同じで、体重や年齢ごとの適正なご飯の量があります

そして、安心安全な体に良いキャットフードを適正量を守って与えることが愛猫の元気で長生きの秘訣なのです。

では、適正量の大切さがわかったところで、詳しく見ていきましょう。

猫の1日の食事量

一般に猫の1日の食事の量は、体重1㎏あたり70~80kcalが基本と言われています。

体重4㎏の猫ちゃんなら280~320kcalが適量ということになりますね。

この数値を基本とし、子猫や妊娠中、授乳中のメス猫は2倍~4倍のエネルギーが必要になって来るのでその分を加味して与えます。

逆に肥満気味の猫には、ご飯の量を少なめに調整する必要があります。

ですが、当然のことながら猫ちゃんによって年齢や置かれている環境などが違うのでこの数値が全ての猫ちゃんに当てはまるわけではありません。

ではどうすればいいのかと言うと、それぞれの猫ちゃんに合ったキャットフードの量を計算してあげるのです。

えっ⁉計算しないといけないの?面倒くさいなあ...。

と思ったそこのあなた!

可愛い愛猫のためにここはひとつ、頑張りましょう!

それに計算と言っても電卓があれば簡単に出来てしまいます。

ではさっそく始めましょう。

1日のご飯の量を求める計算式

猫に必要なご飯の量は、「何グラム」ではなく「何カロリー」で考えます。

そうすることで、カロリー量の違うキャットフードに移行する時でも簡単に適正量を調べられます。

前のキャットフードは60gだったから、今度も60gでいいよね
キャットフード60gってどれくらい? どうやってはかるの? 

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なんてことはしないで、キャットフードを変えた時にはちゃんと計算しなおしてあげてくださいね。

全年齢対応だから計算しなくても大丈夫!愛猫の健康も守ってくれる逸品

キャットフードは、年齢別やライフステージ別に様々な種類のものが売られています。

年齢やライフステージが変わるたびに、愛猫に合ったキャットフードを選んであげるのが理想ですよね。

でも、それって可愛い愛猫の為とは言ってもちょっと大変...。

そこで、わが家のとっておきのキャットフードを教えちゃいます♪

わが家の猫は子猫の時からこれ!

まず、全年齢対応だから年齢によってフードを変えることがありません。

親切なことにパッケージの側面に年齢と体重別の給与量が記載されています。

ライフステージが変わった時だけ計算すればいいんです。

安心安全は、世界屈指の動物愛護国であり、ペット先進国のイギリスで厳しい管理のもと製造されているから折り紙つき!

このキャットフードを子猫の時から食べているうちの子は、14歳になった今でも健康そのもの。

袋を開ける度に良い香りに食欲をそそられるのか、袋の中に顔を突っ込んでくるのが困ったものです。

その姿がまた、とても可愛いんですけど。

モグニャンキャットフードについて詳しく!口コミも知りたい!

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では、実際に愛猫のご飯の量を計算してみましょう。

こちらが1日に必要なカロリーを求める計算式です。

(30×体重+70)×猫のライフステージ=1日に必要なカロリー

この式の中で気になるのが、「猫のライフステージ」の文字ですよね。

猫のライフステージとは、子猫や成猫、去勢・避妊済み等の猫の一生(ライフ)における、さまざまな変化の段階(ステージ)のことを言います。

このライフステージを数値化したもの(活動係数)が次の表です。

ライフステージ別活動係数早見表

生後4ヶ月未満 3.0
生後4~6ヶ月 2.5
生後7~12ヶ月 2.0
去勢、避妊していない成猫 1.4
去勢、避妊済みの成猫 1.2
高齢猫 1.1
活発 1.6
肥満傾向 1.0
妊娠中 2.0
授乳中 2.0~6.0

では、これらを使って実際に計算してみます。

(例)

わが家の猫、体重4㎏、高齢猫、モグニャン愛用(モグニャンのエネルギー100gあたり379kcal)の場合。

(30×4.0kg+70)×1.1=197kcal

これをグラムに換算します。

グラムに直す計算式は次の通り。

1日に必要なカロリー÷キャットフードの100gあたりのカロリー×100g

197kcal÷379kcal×100g=51.978...

となるので、わが家の猫の1日のご飯の適正量は約52gとなりますね。

さあ。これで愛猫のご飯の適正量がわかりました。

しかし、これはあくまでも目安として下さい。

愛猫のご飯の適正量は、愛猫の様子を見てこの数値を基準に微調整してあげましょう。

微調整とは例えばこんな感じです。

ダイエットのために少し量を減らす。

瘦せてきたので少し増やす。

ご飯を残すことが増えたので、少し減らす。

愛猫の様子を見ながら、最適な量を探してあげてください。

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計算の仕方はわかったけど、やっぱり計算は苦手なんだよなあ...。

わかりました。

あります!とっても便利な必要事項を記入すると自動で計算してくれるサイトがあるんです。

カロリー計算サイト

これで計算が苦手なあなたでも愛猫に適正量のご飯を与えてあげられますね。

愛猫の肥満に気を付けて!

最近は猫を家の中だけで飼う事(迷い猫になったり、交通事故に遭ったりするのを防ぐ目的のため)が推奨されているので、家で猫を飼っていると肥満気味になってしまう猫が少なくありません。

また、体質によって太りやすい子もいます。

そして1度太ってしまうと瘦せにくい体質でもあるため、肥満を予防することはとても大切になってきます。

では、もしも愛猫が肥満になってしまったら...。

猫の肥満の事を知ると、猫のご飯の適正量を守ってあげることがいかに大切かが良くわかるので、しっかりと猫の肥満について理解しましょう。

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猫の肥満~デメリット~

人間が肥満になると脳梗塞や生活習慣病のリスクが高まるデメリットがあるように、猫の肥満もデメリットだらけです。

具体的なデメリットは以下の通りです。

病気の原因になってしまう⇒糖尿病、脂肪肝、心臓病、泌尿器の病気など。

筋肉や骨、関節に負担がかかってしまう⇒関節炎や関節痛を招くため、痛みからストレスを感じてしまう。機敏に動けなくなる。

皮膚病⇒毛づくろいが出来ず、毛のもつれやフケなどから、皮膚炎になりやすくなる。

免疫が下がってしまう⇒風邪やウイルスの病気にかかりやすくなる。

運動不足を招きやすい⇒体が重くなることや、骨・関節に痛みを生じることから運動不足になる。

手術の時に麻酔が効きにくくなってしまう⇒皮下脂肪が厚くなってしまうと、麻酔が脂肪組織に吸収されてしまい効きにくく醒めにくくまってしまう。

肥満になってしまうと、健康面でたくさんのリスクを負うことになってしまいます。

運動不足により、瘦せにくく太りやすい生活習慣になってしまうため、気を付けてあげないとますます肥満になってしまう悪循環も懸念されます。

愛猫の健康を守るためには、どんなに可愛い「もっとちょうだい」攻撃をされても適正量を守ってあげることが何よりも大切です。

うちの子、太ってる?

では、愛猫が太っているかどうかの判断はどのようにすればいいのでしょうか?

ペットの肥満アンケートによると、飼い主の90%がペットの太り気味に気づいていないのだそうです。

これはちょっと怖い話ですね。

では、あなたの猫ちゃんが太り気味かどうかチェックしてみましょう。

step
1
猫を抱っこする

抱っこしながら肋骨を感じてみましょう。

ヤバい!肋骨が感じられない‼となったらステップ2で再びチェック。

えっ⁉私、太ったのかニャ!

step
2
猫のボディコンディションスコアで見た目のチェックをする

猫が肥満になっているかどうかは、見た目からもある程度確認できます。

見た目から体型をチェックする際に必要なのは、背骨や肋骨が触れるかどうか、またお腹のお肉の付き方などです。

下の表でチェックしてみましょう。

ふ...太ってしまったニャ!ダイエットだニャ!

猫の理想的な体型を維持するために必要なのは、適度な運動と適正量のご飯を与えることが大切です。

もしも、本格的なダイエットが必要になった場合は、獣医さんと相談しながら進めるようにしてください。

 

猫の食事はどんなものをどのように与えればいいの?

ここまでで、猫のご飯の適正量の確認と愛猫の体型のチェックをしてきましたね。

では、どんなキャットフードをどのように与えればいいのかを見ていきましょう。

ここまで出来たら、愛猫の健康を守ってあげられる頼れる飼い主さんになれること間違いなし!です。

主食は「総合栄養食」を与えよう

ペットフードには、総合栄養食や一般食、副食、療養食などいろんな種類のものがあります。

ですが、猫のご飯は必ず「総合栄養食」を選んでください。

総合栄養食とは

そのフードと水だけで健康が維持できるよう栄養バランスが考慮されたフードのこと。

食事の回数・時間は?

食事の回数は、子猫は3回以上、6ヶ月齢以上~成猫であれば2回を目安に与えてください。

与える時間は、1日3回の時は朝昼晩。

1日2回ならば朝と夜がおすすめです。

うちの子の食事風景

わが家の猫は、小食なのか、猫特有の少量を回数を分けて食べると言う習性からか決まった時間に決まった量のご飯を食べるということが出来ません。

なのでわが家の場合は、1日の適正量を何回かに分けてお皿がカラになったら入れておくと言う「置きエサ」派です。

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食べ方も下手くそ(笑)です。

かみ砕いたエサが口の横の隙間からポロポロとこぼれ落ちていて、ちゃんとお腹の中に入っているのかな?と心配になってしまいます。

置きエサは衛生面の問題などからあまり良くないと聞きますが、猫ちゃんそれぞれの食べ方ってありますよね。

衛生面などは飼い主が気を付けてあげれば、食べ方は猫ちゃんの好きなように食べていいと思うんです。

そんなうちの子は、猫の健康を第一に考えて作られたお気に入りのキャットフードのモグニャンと、置きエサ法で高齢猫になった今でも健康で元気に彼女なりの猫生を楽しんでいるみたいです。

おやつはあたえても良い?

おやつが大好きな猫ちゃんは、多いのではないでしょうか。

うちの子も大好きです。

おやつが欲しくなると決まってするポーズがあるのですが、そのポーズの可愛さといったら!

思わず可愛さに負けて、おねだりされただけおやつをあげたくなってしまいます。

ですが。

おやつや間食によるカロリーは余剰カロリーとなるため、与えすぎてしまうと肥満の原因になります。

そして、市販のおやつは猫の大好物となるように作られているため、偏食にならないように注意する必要があります。

確かにこの商品が嫌いな猫はいない!と言われるほど、猫が夢中になってしまうおやつがありますよね。

うちの子も食欲がなくても、このおやつだけは食べます。(笑)

でも、おやつを食べると幸せな気持ちになれることも事実ですもんね。

だから、猫ちゃんにおやつを与える際には、以下の点に注意して下さい。

猫の1日の必要カロリーの20%以下に抑えること

おやつを摂取した分、食事を減らすなど食事のカロリーも踏まえてトータルで考えること

栄養の偏りに注意すること

ふだんからおやつを与えすぎていると、猫が言う事を聞かなくなってしまい、しつけにも影響を及ぼします。

そのため、喜ぶからと言ってどんどん与えるのではなく、慎重に対応する必要があります。

そして、ご飯同様おやつも猫の健康を考えて作られたものを与えてあげることが好ましいです。

猫に大人気のあのおやつにしても、古来からある鰹節や煮干しを与えるにしても塩分が気になるところです。

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なので、一生懸命探して見つけました!

うちの子のおやつはこれです。

低カロリーで塩分は驚きの0.08%

チキンとレバーのピューレが入っていて、開封すると人間もお腹がすくレベルのチキンのいい香りがします。

なので、やはりうちの子の食いつきっぷりはすごいです(笑)。

ですが、猫の体に良いものを与えているという安心感が飼い主である私の心も豊かにしてくれるのも嬉しいところです。

気になった方はぜひ、愛猫のおやつに選んであげてください。

このおやつは、関節炎の予防に期待される成分が入っているから、私みたいな高齢猫にも優しいおやつなんだニャン♡

 

猫のご飯は適正量を守る事が大切。猫の健康を考えたご飯の与え方伝授:まとめ

今日も目の前で「おやつちょうだい」ポーズを取っているわが家の愛猫。

その姿に癒されています。

でも、こんな愛くるしいポーズを取ってくれるのも元気でいてくれるからなんですよね。

1日でも1時間でも長く愛猫とこんな幸せな時間を過ごしていたい。

その為には健康の要である毎日のご飯を、猫の健康を考えて作られた安心安全な総合栄養食にすること。

それに加えて、適正量を守り愛猫を肥満にさせないことの重大さを知りました。

この記事を読んでくれた飼い主の皆さんの、愛猫のご飯の悩み事が少しでも解決してもらえたらとても嬉しいです。

愛猫が幸せそうにしている姿がずっと続きますように。

-ご飯, , 適正量