キャットフードも魚が使われているものは避けた方がいいのでしょうか?
たしかに”猫は魚が好き”、魚を食べる”というイメージが強いですよね。
ですが”魚を食べさせるのは良くない”という事も聞くようになりました。
それには理由があるんです。
でも安心してください。
絶対にダメということではないので「なぜ魚がダメと言われるのか」ということをこの記事で解説していきますので、愛猫ちゃんのご飯選びの参考にしてください。
目次
どうして猫に魚がダメと言われるのか? 理由①骨
まずはどうして猫に魚がダメと言われるのかなんですが…
いいえ、大丈夫です。
心配になりますよね、でもそんなことはないので安心してください。
うちの猫も主に魚ベースのご飯でした。
先ほども言いましたが絶対にダメではありません。
栄養もありますし、猫も魚が好きで食べる子もたくさんいますよね。
ダメな魚もいるという事です。
骨に注意
猫に魚はよくないという理由の1つに「骨が喉や胃に刺さる」という事があります。
これは手作りでご飯を食べさせている時に出てくる問題ですね。
骨が刺さった時の症状
- 嘔吐
- よだれがずっと出ている
- 口の周りを気にする」
- 口を閉じることができない
このような状態が見られたら骨がどこかに刺さっている可能性があります。
注意ポイント
すぐに対処しなければ重篤な症状を引き起こすことがあります。
できるだけ早く獣医さんに診てもらいましょう。
もしできるなら!骨が刺さったかもしれない時の応急処置
自然に取れる場合もありますが、まずはのどに骨が刺さっていないか確認します。
①動かないように足を全部おさえて仰向けにする。
②頭をおさえながら口を開ける
これで目視できたらピンセットで骨を真っすぐ引き抜きましょう。
※これはできれば、おさえる係と骨を抜く係の2人がかりで行うのがベストです。
そして取れたら動物病院に行きましょう。
といってもやるのにはけっこう勇気がいりますよね。
怖々やっていては暴れる猫ちゃんも飼い主さんもケガをしてしまうこともあるので、
これはできたらで大丈夫。
1番はすぐに病院に連れていくことが大事です。
注意ポイント
骨が刺さったままでご飯を食べさせないでください。
どうして猫に魚がダメと言われるのか? 理由②アレルギー
猫に魚がダメといわれるのには”アレルギーを引き起こす原因となる魚もあるから”という事もあります。
アレルギーの原因となるものは魚だけではないですが、知っておけば食べさせるをの避けることができます。
アレルギーになった時の症状
- 嘔吐
- 下痢
- 皮膚炎
- お腹の張り
- 膿が溜まる
- 外耳炎
など
同じ魚でもアレルギーになる子、ならない子と個体差はありますので、初めて食べさせる魚は少量づつあげるなど気を付けながらあげてみてください。
メモ
嘔吐や下痢は比較的、早い段階で症状がわかります。
ですが外耳炎や脱毛だと食物アレルギーだと気が付くのに遅れることも多いです。
なので、何かしら症状が現れた場合は「フードを変えてから異変が見られる」など分かるように新しいフードをあげる時は注意して体調を観察しておきましょう。
どうして猫に魚がダメなのか? 理由3栄養が偏る
魚にも栄養はちゃんとあるのですが、魚が好きだからといって魚ばかり食べさせていると栄養不足になってしまう事も。
私もここまで考えがいたらず、魚を食べさせていれば安心だと思っていた時がありました。
でもこれは人間の偏った考えなんですよね。
そしてどうやら「猫=魚」というのは日本だけの考えで、ほとんどの国では「猫は肉食」という認識でキャットフードもお肉ベースが多いんだそうです。
栄養面でいえば猫が元々食べていた肉〈小動物のネズミや鳥など〉と魚では違いがあるからなのかもしれません。
今でも野良猫は狩りをして食事していますもんね。
猫ちゃんが魚を好きな場合はどのようにして栄養面に気を付けたらいいのでしょうか。
手作りのフードは特に注意
手作りでご飯をあげていて、魚ばかりあげていては栄養が不足してしまいます。
これは当たり前のことのようですが手作りご飯でペットの栄養管理をするのって結構大変なんです。
なのでやはり「総合栄養食」のキャットフードが1番安心ではあります。
猫=魚は日本特有の考え
先ほども話しましたが「猫=魚」は日本特有の考えです。
人と生活する前、イエネコの祖先は小動物を食べていました。
猫は水が苦手ですよね。
どうやって魚を食べてたのか?と考えると分かるかもしれません。
そうです、人があげ始めてからなんです。
猫豆知識
昔、日本では肉より魚がメインの食事だったので猫にも余った魚をあげていた。
その為に日本では「猫=魚」というイメージに。
猫に食べさせてはいけない魚一覧
猫に食べさせてはいけない魚も存在します。
人間には良くても猫にはダメ。
美味しいとあげたくなっちゃうんですけどね~、ダメな魚も知っておきましょう。
注意する魚一覧
簡単な説明と一緒に一覧にしておきますのでご覧ください。
マグロ
えぇ~、マグロだめなの!?って思いますよね。
脂肪分の多い部分はNG
マグロを食べさせるなら赤身の部分なら少しはいいのですが、たくさん食べさせると「黄色脂肪症」になってしまうことも。
生のマグロを放置しているとヒスタミンが増殖。
ヒスタミンは加熱しても減りません。
ヒスタミン中毒の恐れがあります。
ポイント
黄色脂肪症を発症すると発熱し、皮下にしこりができる。
青魚
青魚は不飽和脂肪酸がたくさん含まれています。
不飽和脂肪酸が体内の脂肪を酸化させるのでそれによって「黄色脂肪症」を引き起こす可能性が。
不飽和脂肪酸を分解するために猫ちゃんの体内で大量のビタミンEが消費されて、ビタミンE不足のせいで免疫系に影響が出たり筋力の低下、生殖障害などを引き起こすこともあるので気を付けてください。
ブリ
ブリは好物な人多いですよね。
食卓に並ぶ機会も多いかと思いますが、猫ちゃんが欲しがったからってあげちゃだめなんです。
特に天然もののブリは寄生虫「アニキサス」の食中毒になるリスクが高めです。
脂肪が多いものを食べると消化不良を起こしやすいので気を付けましょう。
カツオ
カツオは猫がたくさん食べすぎると「尿路結石」になりやすくなってしまいます。
猫の病気でもなりやすい病気で有名ですよね。
そしてこれも生のカツオは食中毒の原因となる寄生虫アニキサスがついている可能性が高いんです。
注意ポイント
市販のカツオにはネギやニンニクが添えられている事が多いです。
ねぎやニンニクも猫には良くありません。
取り除いても成分が付着していることがあるので注意しましょう。
さらに魚以外にも
魚以外にも注意しなくてはいけない食材があります。
甲殻類
猫の健康を保つ上で必須な栄養素のビタミンB1というものがあります。
生のエビやカニにはそのビタミンB1を破壊する酵素「チアノーゼ」が含まれているんです。
甲殻類の殻は消化不良を起こしやすいので殻にも要注意です。
貝
あさり、シジミ、ハマグリは「ビタミンB1欠乏症」を発症する可能性大。
さらにサザエ、アワビ、トコブシ、トリガイなどは気をつけてください。
これらの貝に含まれる毒性分のせいで「光線過敏症」を発症するリスクが高まります。
日光に対して敏感に反応して、体内の細胞を破壊して腫れやかゆみなどの炎症を引き起こします。
軟体類イカやタコなど
猫は例えば犬と比べても顎の力が弱く、嚙み切ることができないこともあります。
また、イカやタコにも「ビタミン欠乏症」になる恐れのある成分が含まれています。
猫に魚はダメな理由を解説”健康被害の恐れがある魚”一覧 まとめ
これまでの内容をまとめます。
・全ての魚がダメではない。
・猫は祖先の時から魚ではなくお肉(小動物)を食べていたので本来の食事としてお肉が良いのではないかということ。
・「猫=魚」は日本特有の考え。
・食べさせるには注意が必要で健康被害が出てしまう可能性がある魚がある。
あとは祖先の頃から猫が食べていた”本来の食事”を食べさせた方が良いとの話があります。
なのでそういう意味から本来食べていたものではない為に魚はダメとの話が出ている所もあるのでしょう。
それにしてもイカやタコ、甲殻類は別としても魚に食べさせてはいけない種類があるなんて知りませんでしたよね。
手作りもいいのですが、総合栄養食のキャットフードが手軽で充分な栄養を与えられるものとして良いのかもしれませんね。
最後におすすめのキャットフードを紹介します。