「猫を飼ったことない、けど飼ってみたい」という方は大勢いらっしゃるのではないでしょうか。
最近ではInstagramやTikTokなどでかわいい猫の癒され動画や猫と飼い主の日常ストーリーなど毎日のように流れてきますよね。
可愛い猫との幸せ溢れる生活を見ると憧れてしまうという気持ち、わかります。
しかし猫との生活はSNSで見るような楽しいものばかりではありません。
猫という新しい家族が増えることで負担や制限されるものも増えます。
さらに猫は犬より気まぐれでツンデレなのでしつけしにくいのも事実です。
「猫を飼い始めたけど想像と違ったな…。」と思って後悔しては手遅れになってしまいます。
そんなことにならないためには自分の生活スタイルや環境、猫とどう暮らしたいかで相性の合う猫や猫を飼う心構えなどをしっかり知っておくことです。
この記事を読み終わる頃には猫との生活が以前に比べてよりくっきりと想像できるでしょう。
>>うちの猫にあったキャットフードを知りたい方はこちら
※専門家が目的別に徹底解説しています。
目次
初めての人に飼いやすい猫の見極めポイント
猫は種類や血統によって見た目も性格も全然違います。
猫ちゃんの魅力は十人…いや、十猫十色ですが、飼いやすい猫には共通点があるんです。
そちらをご紹介します。
猫ちゃん選びの予備知識として見ておくと役に立つこと間違いなしです。
①抜け毛が少ない
猫は短毛種から長毛種まで様々な毛の長さの猫がいます。
そして毛の抜け具合も種類によって違います。
猫を撫でたり抱っこをしたり、また猫がすり寄ってくるだけですぐに毛が服についてしまいます。
うちの子はワンちゃんですが、猫ちゃんと同様に少し抱っこをするだけで毛がくっついてしまうんです。
出かける前はコロコロで毛がついてないかチェックしてコロコロで毛をとりましょう。
短毛種と長毛種では抜け毛問題やブラッシングの頻度を考えると圧倒的に短毛種の方が楽です。
初心者さんには短毛種で毛の抜けにくい種類の猫がおすすめです。
②身体の大きさ
猫は犬に比べて小さく華奢なイメージがありますよね。
しかし、大型の猫ちゃんとなるとキャットグッズのサイズも大きいものが必要ですし、足音や着地音も響くことがあります。
身体が大きく丈夫で筋肉質な猫は病気になりにくいという長所がありますが、集合住宅やマンションに住んでいる方には不向きな面もあります。
子猫を飼う予定のひとは成長してどのくらいの大きさになるのかを確認する事がポイントです。
これから十数年一緒に暮らす中でお互いにストレスになることはないか、スペースは十分かなどあらかじめ調べておきましょう。
③おとなしい性格
身体的特徴とは別に猫の性格も猫の数だけあります。
猫は犬ほどかまってちゃんではなく、忠誠心もそこまでないのが世間のイメージですよね。
むしろマイペースでツンデレなところが猫ちゃんの大きな魅力といえるのではないでしょうか。
そんな猫はなかなかしつけにくいともいわれています。
猫の気まぐれな性格は初心者さんの不安の種になるかもしれません。
しかし、温厚でおとなしく自立できている猫であれば鳴き声もうるさくなくいたずらも少ないうえ、お留守番も任せられます。
また運動するよりお昼寝が好きな猫ちゃんもお世話が比較的楽でしょう。
初心者さんでも飼いやすい猫7選
では実際、どんな種類の猫が初心者さんにピッタリなのでしょうか。
ここからは初心者さんにおすすめの猫ちゃんを7種にしぼって特徴と長所、飼い方のポイントをご紹介しますよ。
自分にピッタリの猫ちゃんがみつかるかも...。
スコティッシュフォールド
この投稿をInstagramで見る
スコティッシュフォールドはまん丸の目とペタっと折れた耳を持つ猫です。
愛らしいフォルムに「スコ座り」と呼ばれる呼ばれる腰を抜かしたような座り方が目をひきますね。
実は短毛種と長毛種の2種類がいますが、先述したように短毛種の方がブラッシングのお手入れが簡単です。
長毛種でも他の猫に比べて抜け毛は少ないタイプです。
性格はとても温厚で人懐っこく、家庭向きです。
あまり鳴かない上に運動量も少ないので一人暮らしにもピッタリです。
フレンドリーで甘えん坊な一面も持っており、遊んでほしい時は飼い主に遊んでアピールをするキュートな姿が見れちゃうことも、、。
またスコティッシュフォールドはおもちゃを使って家族と遊ぶことが大好きです。
初めて猫を飼う子供のいる家庭にもおすすめです。
イタズラも少なく環境の変化にもあまり動じないので留守番も平気な猫です。
基本的にお利口な猫ですが、留守番から帰ってきた後や猫が甘えてきたときは沢山遊んだり寄り添ったりと甘やかしてあげましょう。
ペルシャ猫
この投稿をInstagramで見る
ペルシャ猫はペチャっと潰れた鼻とふさふさで豊かな長毛が特徴的な猫です。
その美しい被毛を保つには毎日のブラッシングが欠かせません。
ブラッシングが苦にならない、むしろブラッシングをしたいという人に向いています。
足が短く中型タイプで筋肉質な身体をしています。
標準的な体重は3.0㎏~5.5㎏とされています。
「猫の王様」とも呼ばれていることで有名なペルシャの性格は一言でいうなら「上品」です。
穏やかで落ち着いており、人との距離を上手に取ります。
飼い主の膝の上で撫でられながらゆったり過ごすことが大好きです。
けっして極端に甘えたがりでもなく、孤独な時間が得意なため留守番も得意ですが、しっかり家族のことは認識しています。
足が短いため高いところにのぼることはあまりありませんし、大きな声で鳴くこともありません。
基本ゆったりすることが好きであまり興奮することもないペルシャは騒がしい環境が苦手です。
そのため多頭飼いや子供の多い家庭にはあまり向いていません。
一人暮らしや外から騒がしい音がしないような家がピッタリでしょう。
ラグドール
この投稿をInstagramで見る
ラグドールはふわふわの被毛に青い瞳がチャームポイントの猫です。
身体は平均よりも大きくなるうえ、成長しきるのに数年かかります。
子猫から飼い始めた方は成長した姿を見て「こんなに大きくなるとは思わなかった…(汗)」とならないように気をつけましょう。
またふわふわの長毛は絡みにくく毛玉もできにくいのですが、美しい被毛を保つにはこまめにブラッシングすることが大切になります。
英語で「ぬいぐるみ」を意味するラグドールは性格もぬいぐるみのように穏やかです。
鳴き声が小さく狩りにもあまり執着しないので壁や床がボロボロなんてことにもなりにくいです。
温厚でイタズラも少ないラグドールは留守番も得意です。
そして他の動物とも上手に接することが出来るので一緒に住んでも仲良く暮らせます。
そんなラグドールは猫にしては珍しく抱っこが大好きです。
猫を抱っこしてゆったりと触れ合いたいという方に特におすすめします。
飼い主が大好きでとても従順でしつけやすい猫です。
体長や長毛が気にならない初心者さんにはピッタリの種類ですよ。
ロシアンブルー
この投稿をInstagramで見る
ロシアンブルーはすらっとした身体にエメラルドグリーンの瞳ととがった耳が印象的な猫です。
「ロシアンスマイル」と呼ばれる口角が上がって微笑んでいるように見える口元がミステリアスで思わずドキドキとしてしまいますね。
モデルのようにすらっとした足でスレンダーなイメージを持てますが、筋肉質で丈夫な体を持っています。
短毛種で抜け毛がすくないためブラッシングはそこまで手間ではありません。
ロシアンブルーは「ボイスレスキャット」と呼ばれるほど鳴くことがないため一人暮らしのマンションやアパートでも飼いやすいです。
性格はマイペースで自立しており、あまりベタベタ甘えるタイプではありません。
飼い主に従順で家族にも愛情深いですが、基本的に1対1の信頼関係を築きたがります。
遊びたいときにさりげなくアピールをしたり飼い主の近くに居座ったりと愛情表現をしてくれます。
そのため他のペットがいない家庭や一人暮らしの方と相性が合います。
とても飼いやすい猫ですが、繊細な一面も持っているロシアンブルーにとって道路沿いや線路沿いなど騒音のする部屋はストレスになってしまいます。
この種類の猫を飼う前には適した環境であるかよく確認しましょう。
エキゾチックショートヘア
この投稿をInstagramで見る
くしゃっとした顔が愛嬌のあるエキゾチックショートヘアはその顔立ちと丸いボディが人気の猫です。
元々はペルシャとアメリカンショートヘアの混合種であり、顔はペルシャとそっくりですが毛の手入れはあまり必要ないという利点があります。
あまり鳴くことはなく鳴き声も小さいです。
性格はのんびり屋さんで飼い主に対して愛情深く、平和主義で落ち着いています。
家の中で活発に遊ぶこともありますが、基本的に飼い主とゆっくりしたりお昼寝をしたりする方が大好きです。
騒がしい環境が苦手で多頭飼いより単頭飼いのほうがおすすめです。
メインクーン
この投稿をInstagramで見る
メインクーンは世界一大きな猫といわれる猫です。
体重が10㎏をこえる猫もいます。
長毛でふさふさのしっぽと耳の先の飾り毛の「リンクスティップ」がとても可愛らしいですよね。
身体は大きいですが性格はとても温厚でおとなしいためはじめての方でも飼いやすい猫といえます。
人懐っこく飼い主さんに引っ付きたがります。
人との生活にも上手に順応できます。
とても賢いのでしつけもしやすいです。
子供のいる家庭でも飼いやすいでしょう。
そんなメインクーンは身体が成長しきるまで5年ほどかかります。
日頃の適度な運動と高タンパク質な食事で健康維持をしましょう。
またキャットグッズも大型を用意しなければなりません。
トイレやごはんスペース、運動スペースが十分にとれる家のほうがお互いに快適に過ごせます。
マンチカン
この投稿をInstagramで見る
マンチカンは体重2~4㎏と身体が小さい猫です。
バリエーション豊かな毛色とダックスフンドのような短い足が特徴の猫です。
性格は社交的で好奇心旺盛、甘えん坊で短い足で家を走り回る姿はとても可愛らしいです。
その一方で穏やかで優しい一面もあるので小さい子供がいる家庭や多頭飼いにも向いています。
自立心もあるため留守番をさせても大丈夫です。
帰ってきたら沢山遊んで甘やかしてあげましょう。
初めて猫を飼う人はコレに注意して
楽しい猫ちゃんとの生活を思い描くと思わずニヤニヤしてしまいますよね。
しかしこれから十数年はずっとともに生活していくのです。
つまりあなたの生活は猫中心の生活へとガラッと変わります。
飼い始めてから「こんなはずじゃなかった」と後悔しないように猫ちゃんを飼う前の覚悟ができているか一緒に確認しましょう。
猫に時間を縛られます
猫と暮らすと毎日猫のお世話をしなければいけなくなります。
猫に使う時間
- ごはんの用意
- トイレの処理
- ブラッシング、ときどきシャンプー
- 部屋の掃除
- 爪切り
ほかにも遊んであげたり、病院に連れて行ったり、ときには美容室に連れて行ったりとやることいっぱいです。
これらはしたくないからお世話しないでは通用しません。
家族が一人増えることと同じなんです。
十数年間をともに過ごすので、猫のために自分の時間をささげる覚悟を持って飼うようにしましょう。
お金がかかります
時間と一緒に出ていくのはお金です。
猫が生きるためにはお金がいりますし、快適に過ごすためにはもっとお金が必要になります。
必要なものとかかる費用
餌代 | 500円~4000円 |
トイレ代 | 1000円 |
病院代(ワクチン代) | 5000円~7000円 |
ケージ | 6000円 |
おもちゃ | 1000円~10000円 |
爪とぎ | 2000円~3000円 |
これらは最低限かかる費用です。
エサにこだわったり、猫の運動スペースや寝具を充実させようとしたりすればさらに費用がかさみます。
可愛い愛猫のためなら高くても体にいいものを与えたくなったり猫が喜ぶように沢山おもちゃやおやつを買ってしまったりと親バカになってしまうひとも中にはいます(笑)
まあこれは極端でしたが、実際に猫との生活を充実させるにはお金も必要になります。
猫ちゃんに貢いでも苦ではないよ〜となれると精神的にも楽でしょうね。
お金の負担を感じるとキツくなってしまいます。
もし「猫は飼いたいけどそんなにお金に余裕ないかも…。」と迷っている人がいるのでしたら焦って猫を飼うことはおすすめしません。
生活環境がかわります
人間の住む場所に猫を迎えるには猫が一匹でゆっくりとできるスペースとトイレ、ごはんなどのスペースを固定してつくる必要があります。
また床にはモノを置かない、猫に触られて困るものは手の届かない場所に保管する、猫が変なものを食べないように常に綺麗にしておくなど沢山心がけることがあります。
断言しますが、飼い始めるといつの間にか常に頭のどこかで猫のことを考えて生活することになるでしょう。
しかし慣れてくると段々自然に猫を思いやりながら行動できるようになります。
人間も猫もストレスなく生活できるように快適な生活環境を意識することができると猫にとっていい飼い主になれますよ。
イタズラされても仕方ありません
今回はいたずらが少なく飼いやすい猫を紹介しましたが、猫の習性上、時には人間を困らせてしまうこともあります。
家具の端や壁で爪とぎをしてしまった、高いところにのぼって遊ぶことをやめないなど困ってしまいますよね。
しかしこれらは仕方のないことで、しつけようとしてもなおることはありません。
爪とぎや狩りの習性は生まれつきのものなんです。
なので猫のイタズラはその場で叱るか、困った行動をしないように対策を練るかしかありません。
周りに迷惑をかけないようにしましょう
一人暮らしの方は特に騒音問題など気になってしまいますよね。
猫OKのところでも猫の鳴き声やバタバタした音が響いてご近所さんとトラブルなんてことは避けたいですよね。
猫を飼う以上、騒音対策をする、必ずワクチンを打って他の家庭のペットに病気をうつさないようにするなど周りの人に迷惑をかけないように気をつけましょう。
また周囲に猫が苦手という方や猫アレルギーの方がいる可能性は大いにあります。
外出する際は周りへの配慮を心がけましょう。
準備が肝心おすすめキャットグッズ
近年は猫の人気が急激に高まり、便利なキャットグッズも沢山売り出されています。
そこで猫との暮らしを充実させるおすすめアイテムをご紹介していきます。
絶対準備しようキャットグッズ
キャットフード
猫ちゃんも生きる上でご飯は欠かせません。
キャットフードは安いものでは500円から買えるものもありますが、猫ちゃんは肉食動物なので穀物の消化が不得意なんです。
そのため穀物不使用のものがおすすめです。
そのほかに添加物不使用なものや、チキンベースやおさかなベースのキャットフードなど様々なキャットフードがあります。
また、子猫用、成猫用、老猫用、そして全年齢対象のフードまであります。
その時の猫ちゃんの成長具合にピッタリのフードを選びましょう。
猫砂
猫砂は猫のトイレ本体に敷き詰めて使います。
綺麗好きな猫は排泄物の後始末にも厳しいんですよ〜。
常に清潔にするために消臭効果がある猫砂を選ぶことをおすすめします。
爪とぎ
爪を研ぐことは猫の習性なのでやめさせることはできません。
爪とぎが出来ないとかえって猫のストレスになってしまうことも…。
壁や家具がボロボロにされる前に爪とぎを用意して対策をしましょう。
余裕があれば買うべし便利グッズ
自動給餌器
「留守の時に時間になったら勝手に猫にエサをあげてくれるなんて都合のいい道具なんてないよね…。」
実はあるんです。
一人暮らしで留守の時猫にご飯をあげれないという悩みを一気に解決する便利グッズをご紹介します。
猫の首輪
たしかにわざわざ首輪なんていらないかもしれません。
でもこの首輪、ただの首輪じゃないんです。
猫ちゃんの様子を記録・管理する上、専用アプリで飼い主に様子を逐一教えてくれる画期的なアイテムなんです。
これらの便利グッズをうまく活用して猫ちゃんとの暮らしを豊かにしていきましょう。
猫を初めて飼う人にピッタリな猫の種類とは?特徴と飼育法をご紹介!:まとめ
今回のまとめ
- 初心者さんが飼いやすい猫の特徴は抜け毛が少なく、性格がおとなしい猫
- 身体が小さい猫が飼いやすいが、体が大きい猫ほど温厚である
- 猫を飼うときに重要なのは環境づくりと時間とお金をかける覚悟
初心者さん向けの猫を7種にしぼってご紹介しましたが、どんな猫でもしっかり向き合ってお世話すれば必ず良好な関係を築くことはできます。
猫ちゃんによって様々な魅力があります。
焦らずにじっくり考えて決断することを忘れないでくださいね。
猫と人が快適に暮らせるように工夫をしながらすてきな猫との暮らしを楽しんでください。
-
一人暮らしの人必見です!飼いやすい猫おすすめ8種をご紹介!!
続きを見る
-
猫の爪とぎ、しつけ術を伝授。この方法でバッチリ防止!
続きを見る
-
猫の食事の頻度はどのくらい?一日に何回あげるか一発で解決します!
続きを見る