家に帰ってきて突然目に飛び込んできたこの光景...。
パニックになりそうな自分を落ち着かせようと必死になってしまいますよね。
分かります!もう頭の中は最悪な事を思い浮かべたり、その辺にあるのではないかと必死に探し回って...。
でも、当の本人は吞気に毛づくろいなんかしていたりするのです(笑)
ですが、猫の誤飲って本当はとても怖いものなんです。
誤飲したものによっては命にかかわることもあるんですよ!
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🐾 猫はなぜ誤飲してしまうの?
🐾 猫が誤飲しやすいものってなに?
🐾 誤飲したものがうんちとして出てくるのはいつ?
🐾 愛猫が誤飲しちゃった!どうすればいい?
🐾 愛猫が誤飲した時にこれだけは絶対にやらないで!
🐾 愛猫が誤飲しないために
こんな猫の誤飲に関するいろいろな困った!や知りたい!を皆さんと一緒に見ていきたいと思います。
猫は好奇心旺盛な生き物ですから、私たちが想像もしないような思わぬ行動をしてくるものです。
いざ!と言う時にすぐに愛猫に適切な対応が出来るように最後までぜひ、ご覧ください。
目次
なんで食べ物以外のものを食べちゃうの?
そもそも、猫はなぜ食べ物以外のものを食べるのでしょうか?
猫は「酸味」と「苦味」を嫌うそうです。
これは腐敗の特徴である「酸味」と「苦味」は本能的に毒だと捉えるからだそうです。
猫は食べ物を「美味しい」ではなく、「安全面」で判断しているようですね。
そして、猫は「味」ではなく、「香り」で食事を楽しみます。
これらのことから猫の誤飲は、食べ物という認識ではなく、好奇心や狩猟本能が原因のひとつだと考えられます。
猫の誤飲の原因
猫が誤飲してしまい、食べたものがお腹に詰まると、入院や手術なんて大変なことになることもあります。
猫の誤飲を防ぐために、まずは猫の誤飲の原因を探ってみましょう。
誤飲とは⇒食物以外のものを誤って口から摂取すること。
猫の誤飲の原因は主に次にあげる3つが考えられます。
誤飲の原因その❶子猫は遊びで興奮してしまうため
子猫がおもちゃで遊んでいるうちに興奮してしまい、ついにはおもちゃを食いちぎってしまいそのまま飲み込んでしまう。
誤飲の原因その❷若い猫は食欲旺盛で食べ物のニオイに誘われやすいため
成長期が終わっても食欲旺盛で食べ物に興味津々の若い猫は、ゴミ箱の食品ゴミをあさっているうちに食べてしまうこともあります。
誤飲の原因その❸猫が口にしやすいものを飼い主が知らない
長い紐など狩猟本能を刺激する物は、猫にはとても魅力的で本能的に口にしたがります。
そのような猫特有の口にしやすいものを出しっぱなしにして猫の好奇心を刺激してしまい、誤飲を招くことがあります。
猫が誤飲しやすいもの
では実際に猫が誤飲しやすいものを見ていきましょう。
猫が興味を持ったものを口にしているうちにザラザラした舌によって、異物が喉の奥のほうに行ってしまうので要注意です。
猫は、好奇心旺盛な動物なので「えっ⁉こんなものまで?」と私たちが思いもしなかったような意外な物まで誤飲してしまいます。
こんなものに注意!
猫が誤飲しやすいもの
- 靴ひも・洋服についた紐(ビニールひもにも注意)
- カーテン・毛布・敷物などの布製品
- ペットシーツ
- スポンジ・バスマット
- 猫用おもちゃ
- ヘアゴム
- 画びょう・ホチキスの針
- ティッシュペーパー・ウェットティッシュ
- 小さなアクセサリー・ストラップなど
- ビニール袋・お菓子や食品のビニールパッケージ、ラップ
- 毛糸・糸・針(ソーイング)
- 釣り用の糸や針
- 保冷剤
画びょうやホチキスの針まで誤飲してしまうなんてかなり驚きですよね。
もしもこんなものを誤飲してしまったら...。考えるだけでも鳥肌が立ってしまいますね。
もしかして...誤飲した?
外出から帰ってきて部屋の中に入ったら...。
ん?部屋の様子がいつもと違うぞ?
こんな時はもしかしたら誤飲している可能性があります。
猫が誤飲したかもしれないと思った時には、まずはこれをして!
まず時計を見る。⇒動物病院で診断するとき、その時間によって吐き出させるか、あるいは薬で強制的に排出させるかの判断が出来ます。
食べたらしい物を出来るだけメモをする。⇒動物病院に電話連絡をいれてください。場合によっては優先的に診てもらえます。
そして、次に挙げるような状況に気付いたら、愛猫の様子に注意してください。
猫が誤飲した形跡があるか?お部屋チェックリスト
ゴミ箱の周辺やキッチンなどが乱雑な状態になっている
猫がいつも遊んでいるおもちゃが見当たらない、又は損傷している
飼い主さんのヘアゴムやパーカーなどの服の紐が見当たらない
飼い主さんのアクセサリーがなくなっている、又は壊れている
飼い主さんの服から糸が出ている、又は噛んだ跡がある
クッションやカーテン、毛布など布製品がボロボロになっている
毛糸や糸など裁縫道具を猫がいたずらした形跡がある
保冷材の中身が出ている
ペットシーツがボロボロになっている
もし、愛猫が誤飲してしまった可能性がある場合、まずは冷静に状況を確認しましょう。
まずは、何をおいても愛猫の様子をチェックしてください。
吐こうとしていたり、嘔吐したりしていないか?食欲はあるか?
その他「おかしい」「いつもと違う」そのような感じはないか?
下記に誤飲をすると見られる症状の代表例を挙げておきます。
もしも下記のような症状が見られたり、いつもと違う様子が見られたらすぐに動物病院を受診しましょう。
まさか誤飲しちゃった⁉症状チェックリスト
出来るだけうずくまった姿勢から全く変化がなくなる
吐こうとしている、もしくは吐けない
嘔吐する
食欲がない
口を開けたり閉じたりを繰り返す
呼吸がしづらそうに見える、または苦しそう
じっとしている、ぐったりしている
舌、口の中の粘膜、歯茎が青紫色になる(チアノーゼ)
ケイレン
呼吸困難
猫が誤飲したら命にかかわる特に危険なもの
これから挙げるものは、猫がたとえ一口でも口にしてしまうと重篤な症状を引き起こすものです。
毒性の強い薬剤などを口にして中毒を起こすと、動きが鈍くなりふらつく、けいれんや震えを起こす、苦しそうに暴れる、泡を吹く、息づかいが荒い、意識不明になるなどの症状が見られます。
絶対に猫が口にしたらいけない!危険なもの
人用のダイエット用サプリメント
人用の鎮痛剤・解熱剤
ユリ(花・葉・球根・花瓶の水等全て含む)
ゴキブリ駆除剤
冷却剤
湿布のジェル状の面
-
猫の食べ物でキャットフード以外にあげてもいい食べ物ってあるの?
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誤飲したものは何日か後にうんちとして出てくる?
人間の赤ちゃんが何か(命に関わるもの意外)を誤って飲み込んでしまった時に「うんちに出てくるよ」と言ってしばらく様子を見たりしますよね。
猫の場合もうんちとして出てくれるのでしょうか?
猫が異物を誤飲してしまうと便秘になりやすい傾向があります。
そのため、3日目に出たうんちの中に誤飲したものがあった!ということも多くあります。
誤飲した場合、異物が吐かれずに胃を通り、腸で詰まると腸閉塞になります。
もしかしたら、腸閉塞かも?
3日以上うんちが出ない
元気がない
食欲不振
このような症状が見られたら誤飲による腸閉塞の可能性が高いので、すぐに動物病院へ連れていってください。
うんちに出るまで30時間!
私の友達に3匹の猫を飼っている、とても猫好きな友達がいます。
ある日、一番やんちゃな末っ子が遊んでいた、猫じゃらしの紐がないことに気付いたのです。
友達は青ざめて急いで動物病院に連れて行きました。
病院で腹部レントゲンを撮ってもらった結果は「異常なし」とのことで、力が抜けるくらい安堵したそうです。
もし、少しでも変わったことがあったらすぐに来院してねと言われ帰宅。
うんちが出てくれるのを今か今かと祈りながら、猫がトイレに入るたびに一緒に行き、確認したそうです。
そして約30時間後、ついに「紐入りのうんち」が出たのです!
「この時のうんちほど嬉しかったうんちはない。自分が3日ぶりにお通じが出た時より全然嬉しかった!」
と大真面目な顔で言った友達の顔が今でも思い出されます。
ちなみに、誤飲治療の費用が気になったので友達に聞いてみました。
あくまでも友達の猫の場合であり、友達の猫のかかりつけの動物病院の場合の費用です。
もしも、誤飲治療をした場合のひとつの目安として参考にしてください。
誤飲治療費用の一例
- 診察
- 腹部エコー検査
合計¥16,300
だったそうです。
愛猫の命には代えられないのでこれは妥当な金額だと思いますが、やはり痛い出費です。
もし、入院・手術なんてことになったらどれくらいかかるのだろうと調べてみました。
治療内容や動物病院によって費用は変わりますが、概ね13万円~20万円くらいかかるそうです。
猫ちゃんも辛い思いをするけど、飼い主の懐も痛い思いをしてしまいます。
猫ちゃんも自分の懐も痛い思いをしないために、猫の誤飲に関する知識を十分に持って猫の誤飲を防ぎたいですね。
何日くらいなら様子を見てもいい?
一緒に遊んでいる時や誤飲する現場を見た時には飼い主さんがすぐに対応できるので、こちらは心配ないですよね。
ですが、問題は目を離した隙に誤飲してしまった可能性がある時です。
こんな時や
帰ってくるとレースのカーテンがボロボロに...。
なんてことになっていて、ちぎれたカーテンの切れ端が転がっている...。というような時です。
結論から言いますと、誤飲をしたかどうかわからない場合でも様子を見るのはお勧めしません。
猫は基本的に嚙まずに丸吞みしてしまう生き物です。
喉や食堂をすんなり通り抜けられる異物を誤飲してしまった場合は、飲み込んだ直後に何かしらの症状が出ることはほとんどありません。
なぜなら消化も吸収もされない異物の場合、異物がまだ胃にとどまっている間や、特に詰まることもなく消化管内を移動して通過している間は、特に目立った症状は現れないからです。
消化も吸収もされない異物の一例
猫用のおもちゃ・ボタンやイヤホンなどの小さなプラスチック製品・ビニール袋・布類など
ですから、愛猫の様子を見ると普段と変わらなく、食欲もあるしうんちも出ているから様子を見てもいいよね?となってしまいがちなのですが。
しかし、その異物が消化管に詰まってしまうと、突然の頻回の嘔吐や下痢・及び、渋りなどの強い消化器症状を引き起こします。
渋りとは⇒便意は催すが、少量出るだけで排便の終わる感じがしない状態のこと。渋り腹とも言う。
この場合は、速やかに適切な処置をしなければ命に関わります。
また、猫の場合、舌の構造の特徴から、細い糸やひも状の長い異物を誤飲してしまう事故がとても多いです。
こういったひも状の異物は詰まるだけでなく、消化管の断裂など更に深刻な症状を起こすリスクが高くなるので注意が必要です。
「誤飲したかも?」と思ったら自分で判断しないで、電話でもよいので獣医さんの指示を仰ぎましょう。
猫が誤飲した時の対処法
猫が誤飲したものによっては無理に吐かせることでかえって危険な場合があります。
かと言って、しばらく様子を見ていると手遅れになることも!
愛猫の誤飲に気付いた時や、誤飲が疑われる症状が現れたら動物病院に連絡して獣医さんの指示を仰ぎましょう。
猫が飲み込もうとしていたら
すぐ猫の頭を押さえて体を反転させて腹ばいにさせます。
猫の後頭部からアゴを親指と人差し指などで抑えて口を強制的に開けさせて、そこに誤飲したものがある場合は取り出してください。
猫が押さえられたことで反対に飲み込んでしまうこともあります。
十分に注意してください。
誤飲が疑われる物の残骸がある場合
すぐに症状が出るとは限りません.
ですが、猫が元気そうにしていても動物病院を受診しましょう。
その際、誤飲が疑われる物の残骸を持参してください。
また、誤飲しただいたいの時間帯も伝えましょう。
残骸はないが、猫の様子が異常な場合
吐く回数が多い時は迷わず受診してください。
また、吐く仕草をする、何も食べないなどの異変が見られた場合も動物病院を受診してください。
うんちや嘔吐したものに異物が混じっている場合
異物が全て出てしまっているとは限らないので、動物病院に連絡して指示を仰ぎましょう。
受診の際は、うんちや嘔吐したものを持参すると診断の手掛かりになります。
絶対にやってはいけない!猫が誤飲した際の飼い主さんのNG行動
愛猫が誤飲しちゃった‼
頭の中は真っ白になり、パニックになってしまう気持ち良くわかります。
私だってうちの子が誤飲した!とわかったら冷静でいられる自信なんてありません。
でも、ここはまず深呼吸をして飼い主さんが落ち着きましょう。
そして次のような行動は絶対にしないでください。
NG行動その❶自己判断で様子を見る
何も症状が出ていないから大丈夫だろうと様子を見ていては大変なことになってしまう恐れがあります。
- 症状が出ていないからと様子を見ているうちに、胃で吸収されて中毒症状が強く出てしまう。
- 胃にあるうちに対応していれば、腸に進んでしまって開腹手術なんてことにはならずに済んだ。
このような事例は多々あります。
どんなものであっても、愛猫が誤飲してしまったら自己判断をせず獣医さんに状況を説明して指示を仰ぐようにしましょう。
NG行動その❷無理に吐かせようとする
誤飲したものを無理やり吐かせようとすると、万が一先の尖っているものや金属などで臓器を傷つけたりと二次的な炎症を起こさせる危険性があります。
また薬品などを誤飲していた場合は、無理に吐かせた事で消化管に科学やけどが起こる場合があります。
どのようなものを誤飲した可能性があるのか確認して、愛猫に症状が出ていなくても動物病院を至急受診してください。
NG行動その❸無理に引っ張り出す
猫が誤飲したものが口の中やうんちの出る肛門から見えていたとしても、無理に引っ張り出してはいけません。
なぜなら、体の中のどの部分まで入っているかが外から見ただけでは全くわからないからです。
例えば、長い紐や糸を食べて腸管などに引っかかっている場合があります。
その紐や糸の端が口や肛門から出ている場合に、その紐や糸を引っ張ってしまう事で腸管が切れてしまう可能性があります。
万が一腸管が切れてしまったら、亡くなってしまうこともあるんです。
猫が誤飲したものが見えている場合には、どのような大きさなのか、長いか短いか、尖っているのか柔らかいものなのかなどを確認したらすぐに動物病院を受診してください。
NG行動その❹ご飯を食べさせる
猫が誤飲してしまった後に、愛猫がお腹を空かせていても、いつもの食べ物や飲み物であっても与えてはダメです。
必ず動物病院を受診して指示に従ってください。
食べてしまった物が分かる場合は、「何を・いつ・どれくらいの量」などの情報を獣医さんに伝えてから「食事や水を与えても良いか」を確認してください。
愛猫が誤飲しないために飼い主さんができること
愛猫が誤飲しないためには、「片付ける」ことが一番の予防法です。
猫が口にしやすいものは、蓋つきなどのケース等にしまう。
食べ物のゴミは蓋つきのゴミ箱に捨てる。
扉などを開けられない工夫をする。
猫のおもちゃは、遊ばせた後は必ず開かない引き出しの中や扉にしまう。
過度な装飾の猫じゃらしやおもちゃは避ける。
衣服やカーテンなどの布製品のほつれはこまめにチェックして、見つけたら切ったり処分したりする。
紐や糸、ゴムなどは必ず猫の手の届かない場所にしまう。
とにかく物を出しておかないのが猫の誤飲を防ぐ一番の予防です。
また、退屈やストレスからビニールや布などを嚙んだりする猫もいます。
環境を見直して、ストレスが溜まっていないか確認することも大切です。
構いすぎていないか、逆に一緒に遊ぶ時間が減っていないか、トイレは汚れていないかなどもチェックしましょう。
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しかし、時に猫は人間には考えられないような突拍子もないことをしてくれたりします。
どんなに気を付けていても100%誤飲を防ぐことは無理かもしれません。
ですから、猫の誤飲の予防対策をすると同時に、私たち飼い主も万が一愛猫が誤飲してしまった時の正しい対処法を知っておかなければいけませんね。
猫の誤飲!うんちに出るまでどれくらい?待つな!すぐに動物病院へ‼:まとめ
猫が誤飲してしまった場合、まず飼い主さんが落ち着いて行動できるか?がポイントです。
取り乱して騒いだり、「どうしよう、どうしよう?」とあたふたしている間にも愛猫の容体は変わっていくのです。
ですが、「誤飲したからと言って、その場で急死することは滅多にない」と覚えておいてください。
そして、いざ!と言う時に思い出して「大丈夫!急死することはない!」と自身を落ち着かせましょう。
落ち着いて、やるべき事、チェックすべきことをやれば大丈夫です。
しかし、対処が遅れると命にかかわるものが身の回りにはたくさんあります。
ですが、「起こるかもしれない」と言う考えが常にあり、何をしてはいけないのかが分かっていれば万が一の時も慌てずにより良い選択が出来ると思います。
愛猫に万が一の事が起きて可哀想な体験をさせないためにも、予防策などを頑張っていきたいですね。
はっ!うちの子が引き出しを開けようとしてる~(≧◇≦)
わが家の予防策も考えなければ!