猫の二匹飼いは猫好きにとっては憧れの存在でもありますよね。
兄弟姉妹で育ってきた猫を迎えれば、相性の良し悪しを心配しなくてもいいし、トイレなどの必要な物品も少なくてすむからラクだと思っていませんか。
確かに兄弟姉妹の猫をお迎えすると猫同士仲良く生活できることが多いのは事実です。
ですが兄弟猫であってもトイレなどの必要物品はそれぞれに揃えてあげましょう。
▼今回の記事を読むことで、猫二匹飼いについての以下の疑問を解消することができます。
猫二匹飼うときに必要な物品と注意するべきことを知りたい
猫のオス同士は仲良くなれるか
知らないで猫二匹を迎えて後悔しないためにも、是非最後までご覧ください。
目次
兄弟猫二匹を迎えるという選択
猫のお迎えを検討中の方の中には、兄弟猫の二匹同時お迎えに憧れている人もいるのではないでしょうか。
また猫を譲り受けようと保護猫カフェに相談したら子猫の兄弟二匹をオススメされて困惑している人も多いようです。
猫が二匹でじゃれあっている姿は想像するだけで癒されますよね。
こんな軽いノリで飼い始めると「こんなはずじゃなかった」となりかねません。
まずは猫の一匹飼いと二匹飼いについてメリットを確認しましょう。
猫一匹と二匹はどちらが良いか
猫一匹と二匹で迷っている人は、それぞれのメリットを確認しましょう。
猫一匹のメリット
- 飼育費用が抑えられる
- 被災時の避難が比較的スムーズ
- 賃貸住宅の規約にひっかかりづらい
- ケンカで怪我をする可能性がない
- 健康管理が難しくなく世話の手間も一匹分
・飼育費用が抑えられる
二匹飼うと餌や猫砂代はもちろんのこと、医療費や物品の購入も二匹分かかります。
特に医療費はシニア猫になるにつれて二匹ともにかかってくるので、長期的にみて金銭的負担が軽いのが猫一匹のメリットです。
・被災時の避難が比較的スムーズ
台風や地震時の避難はキャリーバックに入れて移動しますが、独り暮らしの場合は特に避難物資と猫二匹を抱えて避難するのが困難になることも。
猫一匹ならキャリーバックも一つなので比較的楽に避難が可能です。
・賃貸住宅の規約にひっかかりづらい
ペット可の賃貸住宅の中には、『規約でペット一匹まで可』という物件もあります。
そう思って猫二匹を飼い始めてしまうと、知らないうちに規約違反をしている可能性もありますが猫一匹なら規約違反にはなりません。
また引越しの際もペット一匹なら比較的物件数も多いので早く見つかるでしょう。
・ケンカで怪我をする可能性がない
猫が二匹いると相性が合わなくて仲が悪くなってしまうこともあります。
兄弟や姉妹で子猫の時から暮らしている猫の場合は、比較的仲良くなることが多いのですが、それでもケンカをして一時的に気まずい雰囲気になることも。
どうしても関係性の修復が難しい場合は猫同士のストレスがたまらないように、別々のスペースで気を使いながら暮らす必要があるのです。
猫が一匹ならそういったケンカなどを心配する必要がないので気が楽になるでしょう。
・健康管理が難しくなく世話の手間も一匹分
猫が二匹いればその分ご飯やトイレの交換などの手間も二匹分かかります。
またどちらかに療養食をあげている場合に、もう片方に食べられてしまったり、下痢をした場合にもどっちなのか分からないことも。
一匹なら猫の世話や健康管理も明瞭に行えます。
猫二匹のメリット
- 運動不足が解消できる
- 子猫の場合は噛み癖が治ったり社会性が育つ
- 猫一匹では見られない姿が見れる
・運動不足が解消できる
飼い主の外出が多いと、猫は暇を紛らわすために昼寝をして過ごす時間が増え、運動不足になることがあります。
猫の肥満の原因の1つは『一匹飼いで日中飼い主がいなく運動不足になること』という見方をする専門家もいるくらいです。
猫二匹が仲良くなればじゃれあうことで猫の運動不足が解消されます。
・子猫の場合は噛み癖が治ったり社会性が育つ
子猫は生後数週~半年くらいの間に、他の猫とコミュニケーションをとることで、噛み癖が治っていき、猫の社会性が育つと言われています。
この期間に一匹飼いで過ごすと、他の猫に苦手意識を持つこともあるのです。
子猫の時期を二匹飼いで過ごすことで噛み癖が治り、猫の社会性が養われます。
・猫一匹では見られない姿が見れる
猫二匹がじゃれあったり、一緒に寝ている姿(いわゆる猫団子)はとてもかわいらしいですよね。
そんな姿が見れると、猫を飼う喜びが何倍にもなるでしょう。
猫二匹飼いに向いているか分かるチェックリスト
猫の二匹飼いで得られるメリットには以上のようなことがあげられますが、猫好きにとってかなり魅力的ですよね。
一方で猫一匹で得られるメリットを見ると、比較的楽に猫が飼えることがわかります。
金銭的余裕がある
引越しの可能性が低い
賃貸住宅なら規約でペット二匹可である
避難時に猫の移動に困らない人数の家族がいる
それぞれのスペースを確保するだけの部屋数がある
猫二匹のお世話をする体力がある
外出が多かったり猫に構う時間があまりない
子猫から飼いたい
猫二匹でじゃれあったりする姿を見たい
もちろん全てにあてはまらないといけない訳では無いですが、これらのチェック項目をなるべく多く満たせると、二匹飼いに後悔する可能性は減るでしょう。
猫の兄弟二匹飼いで準備するものは?トイレは兄弟の場合は何個?
つぎに猫を兄弟で二匹お迎えする場合に準備するものを紹介します。
一匹飼いのための必要物品は本などで確認できますが、二匹の場合に何を用意したらよいかわからない人もいるんじゃないでしょうか。
猫二匹の場合の注意点と合わせて必要な物品の確認をしますので、二匹飼いを検討している人はご一読ください。
- 猫のトイレ
- それぞれの居場所
- キャットフードと猫用食器
- 給水器
- ケージ
- キャリーバッグ
- 爪とぎ
- おもちゃ
それでは1つずつ解説していきます。
1.猫のトイレ数の基本-兄弟猫の場合は-
猫のトイレの数の基本は猫の数+1個です。
猫はきれい好きで特にトイレに関しては繊細なため、他の猫のニオイがしたり片づけられていないとトイレを我慢してしまうこともあります。
では兄弟猫の場合はどうでしょうか。
実は兄弟猫であってもトイレは猫の数+1個がベストです。
二匹の兄弟なら3個用意するようにしましょう。
いくつかあることで、トイレが汚れていて使えなく排泄を我慢してしまうというリスクを減らせます。
トイレはそれぞれに用意する、というよりも分散してそれぞれの部屋に猫の数より1個多く置くことで、他の猫の目を気にせずに使えるというメリットもありますよ。
2.猫それぞれの居場所
猫を2匹飼う場合はそれぞれに自分だけの居場所を作ってあげましょう。
野生の猫は群れになることもありますが、基本は縄張りを大事にするので自分だけの空間が必要です。
普段は仲の良い兄弟猫の場合であっても、それぞれの居場所を作ってあげることが大事です。
別々の部屋を用意してあげるのがベストですが、部屋数が少なければキャットタワーや押し入れを利用しても良いでしょう。
3.キャットフードと猫用食器
猫は食事にもこだわりがあることも多いので、キャットフードは好みに合わせて調整できるようにしてあげましょう。
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また最初は譲渡先や購入先で食べていたキャットフードをあげると安心して食べることができますよ。
食器は二匹それぞれに用意してあげましょう。
1つのお皿であげてしまうと、食べるスピードの早い方が食べ過ぎになったり、逆にのんびり食べる方はあまり食べれなかった…なんてことも。
食器は安定感があって動きづらいように、ある程度の重さがある物を選びましょう。
陶器製ならニオイもうつらずに使えるのでオススメですよ。
4.猫の給水器
水飲み場は多めに用意しましょう。
猫の祖先は砂漠に住んでいたので、あまり水を飲まなくても生存できる体の作りになっているという説があります。
そのため放っておくと、飲水量が少なかったという場合もあるんです。
飲水量が少ないと、膀胱炎や尿路結石、腎臓病などの病気にかかってしまうリスクが高まります。
水飲み場が多いほど猫はたくさん水を飲むことが分かっていますので、2匹の猫を飼う場合の水飲み場の数は3つ以上になるように設置しましょう。
猫のよく行く場所に分散して置くことで、猫のついで飲みが増えるのでオススメです。
5.猫用ケージ
特に2匹の猫を飼う場合はケージを用意してあげましょう。
猫がケンカした時の避難場所にもなりますし、外出時のいたずらも防止にもなります。
2段や3段のケージを選べば狭すぎることなく過ごせますよ。
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6.猫の移動用にキャリーバッグ
動物病院の受診や万が一の避難のためにキャリーバックは必ず2匹分用意しておきましょう。
子猫から飼う場合は猫が成長することを想定して大きめを購入すれば長く使えますよ。
7.爪とぎで猫もリラックス
猫はお手入れの他にもマーキングやリラックスする目的で爪とぎをします。
爪とぎも二匹それぞれに用意してあげると良いでしょう。
爪とぎオススメ
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引用:にゃんこの宿公式
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原料が100%紙、接着糊も天然素材を利用していて猫にも安心て使わせてあげられる爪とぎです。
- 強化段ボールを使用しているので一般的な爪とぎより長持ち
- 大きな猫が爪とぎをしても動かない
こんな点がおすすめポイントです。
8.おもちゃで猫のストレス発散
猫じゃらしなどのおもちゃは、猫と飼い主のコミュニケーションを取るためにも欠かせないアイテムです。
また猫のストレス解消にもなりますよ。
猫じゃらしオススメ
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楽天週間ランキング1位を獲得している人気の猫じゃらしです。
釣り竿型で10種類の猫じゃらしを使えます。
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猫のオスは二匹飼いで仲良くなれるか
猫二匹飼いの場合、性別や年齢、性格で相性の良し悪しに特徴があることが分かっています。
様々な口コミの中から、特に多かった意見を参考に相性の良い猫の組み合わせと悪い組み合わせを紹介します。
相性の良い猫二匹の組み合わせ
猫を二匹飼う場合の相性の”良い”組み合わせは以下の通りです。
- 子猫×子猫
- 成猫オス×成猫メス(去勢・避妊済み)
- 兄弟姉妹猫
特に人気だったのが子猫のうちから一緒に過ごしている兄弟姉妹猫二匹をそのまま迎えるパターンです。
後から顔合わせするよりも、猫同士慣れているので気が合わない心配もしなくて良いですし、何より初めての環境でも知った猫がいると安心ですよね。
成猫同士で迎えるなら避妊・去勢済みのオスとメスの組み合わせが仲良くなれると言われています。
成猫のメス同士で飼ったらお互いにライバル視して大変だったという方や、逆に徐々に仲良くなりつかず離れずの関係になれた……という方もいます。
全ての猫に言えますが、特に成猫のメス猫同士の相性はそれぞれの性格によるので、実際に過ごしてみないと分からないというリスクがあります。
相性の悪い猫二匹の組み合わせ
逆に相性の”悪い”組み合わせもまとめましたのでチェックしてみてください。
- 子猫×シニア猫
- 成猫オス×成猫オス
- 神経質な猫×猫好きな猫
猫の年齢差はなるべく無いほうが良いと言われています。
特に子猫とシニア猫ほど年齢が離れてしまうと、子猫の体力にシニア猫がやられてしまって体調を崩してしまったという話も聞きます。
同居猫の二匹の年齢差は多くて5歳までになるようにしましょう。
猫のオス二匹でも去勢すれば仲良しになることも
オス猫同士の組み合わせですが、特に成猫の場合は縄張り意識が強いので、仲良くなれない可能性が高く、ケンカに発展することもあると言われています。
もし成猫のオス同士を迎えたい場合は、去勢してから顔合わせすることで、縄張り意識が弱まり、じゃれあううちに仲良くなれることもあります。
成猫のオス二匹を迎え入れた結果、はじめは威嚇しあっていたけど徐々に仲良くなったという話も聞きますよ。
オス猫同士の組み合わせで二匹迎える場合は、子猫のうちがベストですが、成猫の場合は去勢を済ませておくようにしましょう。
猫の二匹飼いで注意すること
猫を二匹飼いする場合は以下の点にも注意しましょう。
- それぞれのキャットフードを食べているか確認
- トイレや水を我慢していないか
- ケンカ時の怪我防止対策
それぞれのキャットフードを食べているか確認
猫は自分に与えられたキャットフード以外にも、他の猫のお皿も気になってしまう子が多く、隙を見て他の猫のキャットフードを食べてしまうこともあるんです。
他の猫のキャットフードを食べてしまうことで、肥満や、食べられた方の栄養が損なわれるなんてことになりかねません。
また病気が見つかって療養食を与えている場合は、特に注意が必要です。
療養食を別の猫が食べてしまって苦労している方も多くいるんですよ。
もしそれぞれのキャットフードを食べることが難しいようなら、一匹ずつキャリーバックに入れてあげるなど、他の猫の目につかないようにあげるようにしましょう。
猫がトイレや水を我慢していないか
他の猫の目を気にしたり、トイレや水までの道が他の猫でふさがってたどり付けない場合、排泄を我慢してしまうこともあります。
トイレや飲水が滞ると膀胱炎や尿路結石など腎臓系の病気のリスクも上がってしまいます。
トイレや水までの通路を確保してあげると同時に、二匹ともトイレや飲水ができているかチェックしてあげましょう。
そうは言っても、外出することもあるし、しっかりトイレや水のみの確認をするのは難しいですよね。
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ケンカ時の怪我防止対策
ケンカ時の怪我を防止するためには以下のような対策を事前にとっておくと良いでしょう。
- 爪を切っておく
- 逃げ場を作る
猫はケンカでコミュニケーションをとることもあるので、人間が下手に手をだすことは控え、見守りましょう。
ただしひどい怪我をしないようにはしてあげたいですよね。
猫二匹を飼う場合は特にこまめに爪を切っておくことで、相手をむやみに傷つけなくてすみます。
また劣勢になった猫が逃げ込めるように、通路の確保やケージの用意などをしておくと良いでしょう。
そもそもケンカを引き起こす原因の1つは、縄張りに関連したことが多いようです。
縄張りは水や食べ物が摂取できる範囲で気まるという見方もあるので、水や食べ物をしっかり管理し、猫それぞれの居場所も確保してあげることで不要なケンカを防ぐことができるでしょう。
猫の二匹飼いポイントはトイレと居場所の確保!兄弟猫の場合は?:まとめ
猫の二匹飼いをするときにはトイレや居場所を正しく確保することが大事です。
トイレの数は猫の数+1個が基本で、兄弟猫の場合も同じように用意してあげることで猫のストレスが減ります。
また猫同士でケンカしたときのためにも爪を切っておき、逃げ込めるケージを用意しておきましょう。
またトイレや居場所の他にも、キャットフード・水がキチンと取れているかもチェックすることで病気を事前に防ぐことができます。
これらのチェックが自力では難しい場合はcatlogという猫用首輪なら24時間猫の行動を記録してくれるので便利ですよ。