猫のペットフードの選び方を解説!猫ちゃんのダイエット食編

最近、猫ちゃんがふくよかになってきている気がするから、心配なの。 猫ちゃんが美味しく食べられるダイエット食はないかしら。

そんな風に思っている飼い主さんもたくさんおられると思います。

猫ちゃんがふくよかになってしまう理由。

それはさまざまありますが、具体的には以下のようなものが挙げられます。

必要カロリー以上に食べてしまう

運動不足

遺伝的に太りやすい体質

ストレスによる過食

こうやって見てみると、人が太ってしまう理由と似ていますよね。

私たちも体重コントロールや健康維持をするためには食生活の改善をしますよね。

猫ちゃんも同じように食事に気をつけることで健康を維持できる確率も上がります

体重が増えすぎると思わぬ病気にかかってしまうかもしれませんよ。

そこで今回の記事では、猫ちゃんのダイエットを目的として作られているペットフードの選び方とおすすめフードをご紹介します。

皆さんの猫ちゃんのためにもぜひ最後まで読んでみてくださいね。

 

猫の標準体重は?太っているかどうかの見分け方

最近、うちの猫ちゃんが太ってきているような気がするけど、可愛いからいいよね。

そんな風に考えてしまう飼い主さん、いませんか。

愛くるしい猫ちゃんの姿を見て、ついつい、甘やかしてしまうこともあると思います。

私もついついチュールをあげすぎてしまったことがあります。

でも、気づかないうちに大切な猫ちゃんが肥満になっているかもしれませんよ。

そんなこと言われても、猫ちゃんの体重って基準が分からないよ。

確かにどれくらいの体重が適正かというのは、分かりにくいですよね。

一般的には標準的なサイズの猫ちゃんの体重は以下のように言われています。

週齢・月齢 平均体重
生後0週 100g前後
生後1週 約150g~200g
生後1か月 約400~500g
生後3か月 約1.0~1.5㎏
生後12か月 約3.0~5.0㎏

実は猫ちゃんの成長は1歳で止まるんです。

つまり、この1歳のときの体重を適正体重の目安と考えることができます。

私の猫ちゃんもスレンダーだなと思っていたのですが、2、3年前の写真を振り返ってみると、なんとなく顎のラインの肉付きが良くなっている気もして心配になりました。

もう一つ皆さんに知ってほしいことがあります。

それは猫ちゃんの適正体型を考えていくために使われる基準。

それがボディコンディションスコア(BCS)です。

なんかアルファベットが出てきて、難しそうだよ。

そんなことを思って今、このページを閉じようとしていませんか。

大丈夫です。分かりやすく解説していきますね。

BCSというのは、動物の体脂肪レベルを評価して、良好な状態かを判断するツールのこと。

具体的に獣医さんは、次のようなポイントで確認をしているそうです。

メモ

肋骨が触れるかどうか

腰骨が触れるかどうか

全体の体型はどうか

この基準によって、5段階(BCS1~BCS5)に分けて判別をしていくことになります。

詳しくは、下の表を参考にしてみてください。

参照:武蔵小杉で犬ネコうさぎのことなら元住吉からき動物病院 (anisumi-vet.jp)

この表を見てみると、理想的な体型はBCS3と言われています。

先ほどの体重の指標で考えると、理想体重は、2.85㎏~5.3㎏ということになりますね。

皆さんの猫ちゃんでもぜひ確かめてみてください。

猫の平均体重はどれくらい?肥満対策や減量方法も徹底解説

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肥満になるとかかりやすい病気は何?

そもそも、どうして肥満になると困るのでしょう。

結論からいうと、病気になるリスクが高まるからです。

太っているとどんな病気になる可能性があるのにゃ。

例えば、こんな病気になる可能性があります。

こんな病気に注意

脂肪肝・肝硬変・心筋症

糖尿・椎間板ヘルニア

膀胱炎

それでは、一つずつ見ていきましょう。

脂肪肝・肝硬変

肥満の猫で多い病気としては脂肪肝です。

脂肪肝って何?

結論からいうと、肝細胞に余分な脂肪がついて、肝細胞が脂肪に置き換わってしまった状態のこと。

なぜこれに問題があるかというと、何も食べない状況が続くときにグリコーゲンという栄養素を使うことができないからです。

最悪の場合は大切な猫ちゃんの命を奪ってしまう可能性もあるんですよ。

なんだかとっても怖いな。

また、さらにやっかいなのは無症状であること

血液検査をしても異常値にならずに見過ごされる場合も多いのです。

だからこそ体型維持は大切になるんですね。

ちなみに、脂肪肝が進むと肝細胞は脂肪になります。

やがて、肝臓は小さく萎縮して固くなっていきます

この状態が肝硬変です。

この症状が出ると末期症状でほとんど回復する事はないと言われています。

また肝硬変に至らなくても脂肪肝の猫は肝リピドーシスという急性肝炎を起こすリスクもあり、短命になってしまう可能性も少なくありません。

糖尿病・椎間板ヘルニア

最近は猫ちゃんの糖尿病率が上がってきていると言われています。

糖尿病と診断される猫ちゃんは極度の肥満であることが多いと獣医さんに聞いたことがあります。

体重が7㎏を超えてくるとかなり糖尿病のリスクも高まります

もともと、猫ちゃんは血統コントロールが難しい動物で、血糖値の安定が難しいのです。

昔よりも糖尿病が増えた要因は太った猫ちゃんが増えたからだと指摘する人もいます。

また、体重が増えるとその分体にかかる負担も大きくなりますよね。

声で痛みを表現できないけど、つらい時もあるんだにゃ

中には背骨にかかる負担が大きすぎて、椎間板ヘルニアになる猫ちゃんも増えてきています。

症状が進行すると歩行や排せつにも影響が出てくるので注意が必要です。

膀胱炎(ぼうこうえん)

膀胱炎ってよく聞くんだけど、どんな病気なの。

簡単に言うと、尿をためておく膀胱に炎症が起きている状態です。

症状としては、次のようなものが出てきます。

いつもより元気がなく静かになる

食欲不振や嘔吐することが増える

お水を飲む頻度が増える

トイレの回数が増えるが、おしっこが出なくなる

こういう症状が出てきたときは心配ですが、他に見分けるポイントがあればいいなと思いますよね。

観察ポイントは

トイレの砂の固まり具合
匂いの強さ

です。

トイレの砂のかたまりを見たときに、褐色の色が強いときには要注意かもしれません。

心配な場合は早めに病院へ連れて行ってあげてくださいね。

 

猫ちゃんのダイエットフードの選び方

では、具体的に猫ちゃんのダイエットをしていくときのキャットフードの選び方を一緒に見ていきましょう。

結論からいうと次の3つのことを基準に選ぶと良いです。

  1. 動物性の原材料がメインのものを選ぶ
  2. 添加物や着色料が入っていないこと
  3. ライフステージに合わせたキャットフードを選ぶ

1つずつ解説していきますね。

動物性の原材料がメインのものを選ぼう

 猫ちゃんは生まれたときからお肉が大好き。

そのため、お肉や魚を中心に作られた動物性たんぱく質がたくさん入ったキャットフードを選んでいきましょう。

キャットフードを見ていると、肉はチキンやターキー、魚はサーモンや白身魚を使用した商品がたくさん発売されていますよ。

でもでも、ミートミールっていうのが最初の方に書いてあるのを見つけたんだ。

ネットで見たら避けた方が良いって書いてあったけど実際はどうなの?
しっかりとキャットフードの原材料までチェックされていてすばらしいですね。

ミートミールは、ミート(牛や豚肉)を粉状にしたものです。

(引用)使用される部位は筋肉や内臓などから、脂を取り除いた部分で、高たんぱくの原材料とされています(ミートミールってなに?猫のフードの選び方|ねこのきもちWEB MAGAZINE (benesse.ne.jp))。

飼い主さんはミートミールにする前の状態のことがわからないため、不安になることが多いです。

ただ、最近は原材料の収集方法が厳しく、安全なキャットフードを作るために定められた法律に従って作られています。

また、ミール上の原材料については、加圧、加熱処理が行われているため、猫ちゃんの健康に影響が出るような物質が入らないように工夫がされています

絶対に避けなければいけないと心配し過ぎる必要はありません。

客観的な情報を集めていくことが大切です。

添加物や着色料が入っていないものを選ぼう

添加物は何のために入っていると思いますか。

一般的にはキャットフードの品質を保つためです。

これらが入っていないと味や食感が物足りなくなってしまうというデメリットもあります。

また、賞味期限が短くなるため保存期限を長くするには有効な面があります。

基本的には添加物は、ペットフードに関する法律(ペットフード安全法)で定められたものを使用しています。

そのため、猫ちゃんの健康を害するような配合はされていないと考えられます。

ただ、成分表示は任意であることから、表記がされていない可能性もありますよ。

添加物が気になってやはり健康第一に考えたい飼い主さんは、添加物不使用のキャットフードを選ぶことをお勧めします。

ライフステージに合わせて選ぼう

 猫ちゃんは発達過程によって、必要なエネルギーが違います。

例えば子猫ちゃんはからだが大きくなる時期なので、たんぱく質が30%以上の高たんぱくなご飯が望ましいです。

じゃあ、シニア猫ちゃんに同じようなご飯をあげたら良いでしょうか。

答えはノーです。

シニア猫ちゃんは年齢を重ねると、内臓が衰えてきやすいため、慢性腎不全になりやすい。

また、一日の運動量も発達過程によって違いますよね。

このように、猫ちゃんのライフステージによって、必要なエネルギーも異なるため、猫ちゃんの様子を見ながらピッタリのダイエットフードを選んでいきましょう

全年齢対象のキャットフードも販売されています。

この記事の最後に紹介するので楽しみにしてくださいね。

猫用サイエンスダイエットの口コミって実のところどうなの?

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ダイエットにおすすめのペットフード3選

早くダイエットにおすすめのペットフードを教えてよ。待ちくたびれちゃった。

大変お待たせしました。

いよいよダイエットにおすすめのペットフードを3つご紹介していきます。

ピュリナワン ピュリナワンキャット 避妊・去勢した猫の体重ケア 避妊・去勢後から全ての年齢に チキン2㎏(500g×4袋)

これは、避妊・去勢した猫オーナーさんがケアしたいポイントに基づいて開発した商品です。

避妊・去勢後から全ての年齢の猫のための適切な栄養設計で健康を維持。

ポイント

体重管理ができる:低カロリーのため避妊・去勢した猫ちゃんの体重管理をサポート。

毛玉のケアに役立つ:天然の食物繊維を配合していて、毛玉の吐き戻しも軽減。

尿路の健康ケア:尿路結石が作られにくくなり、下部尿路の健康維持をサポート

メモ

原材料:チキン、コーングルテン、チキンミール、小麦、食物繊維(ビートパルプ、ライスファイバー、可溶性繊維、セルロース)、米、小麦たんぱく、脱脂大豆、フィッシュミール(オメガ3脂肪酸源)、ソルガム、大麦、鶏脂(オメガ6脂肪酸源)、たんぱく加水分解物、酵母(βグルカン源)、ミネラル類(カルシウム、リン、カリウム、ナトリウム、クロライド、マグネシウム、鉄、銅、マンガン、亜鉛、ヨウ素、セレン)、カラメル色素、ビタミン類(A、D、E、K、B1、B2、パントテン酸、ナイアシン、B6、葉酸、ビオチン、B12、コリン、C)、アミノ酸類(メチオニン、タウリン)

避妊・去勢手術後から全年齢の猫ちゃんに食べてもらえる親切設計。

原材料も新鮮なお肉がたっぷり使われているので食いつきも抜群です。

友人の猫ちゃんはこのご飯を食べているのですが、他のご飯は目に入らないくらいに一生懸命食べるそうです。

Amazonで購入すると、3.4㎏と4.4㎏のまとめ買いもできます

たくさんの猫ちゃんが家族にいる飼い主さんも大喜びですね。

Amazonの口コミを見てみましょう。

割安な3.4kgを購入しています。食いつきもよく毛ツヤも良く、気に入ってます。

去勢後の猫の食事用に購入した商品です。猫もどんどん食べるので美味しいのだと思います。また無くなったらリピします。

やはり、ピュリナワンシリーズの人気はすごいですね。

ヒルズ サイエンス・ダイエット サイエンスダイエット キャットフード ライト 猫用 1〜6歳 まぐろ 1.8kg

この商品も1歳~6歳までの全て猫種に対応しています。

ヒルズのドライフード「アダルト まぐろ 成猫用」と比較して、

脂肪分約57%オフ
カロリー約21%オフ

を実現。

栄養バランスに考慮された製品で、適正体重を維持したい猫ちゃんにピッタリです。

高品質なたんぱく質を使用しながら、食物繊維も豊富で満腹感も維持できます。

さらにビタミンEとオメガ3&6脂肪酸も含まれているので、健康な皮膚と綺麗な毛な猫ちゃんでいてくれます。

メモ

原材料:トウモロコシ、コーングルテン、トリ肉(チキン、ターキー)、米、セルロース、まぐろ、ビートパルプ、動物性油脂、エンドウマメ、チキンエキス、小麦、ミネラル類(カルシウム、ナトリウム、カリウム、クロライド、銅、鉄、マンガン、亜鉛、イオウ、ヨウ素)、乳酸、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、C、D3、E、ベータカロテン、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン、コリン)、アミノ酸類(タウリン、トリプトファン、メチオニン、リジン)、カルニチン、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、緑茶抽出物)

ただ、1つ気をつけるべき点は第一主原料がトウモロコシ、つまり穀物を使用していること

穀物のアレルギーのある猫ちゃんや穀物が苦手な猫ちゃんの場合は避けた方が良いかもしれませんね

では、Amazonの口コミを見てみましょう。

消費期限が、一年以上あるので、助かります。飽きの来ない味みたいで、これだけ買ってます。粒の大きさはカリカリ食べてくれているので、よいのかなと思います。

ヘビロテユーザーです。うちの猫のダイエットに助けてもらっています。

ロイヤルカナン FCN ライト 猫用 チキン 3kg

言わずと知れたロイヤルカナンシリーズからこちらを選びました。

この商品は体重管理に効果的な働き、最適に調整された栄養バランスで猫ちゃんの健康的な体重の維持をサポートしてくれます。

健康的な脂肪代謝のために、L-カルニチンも配合。

また、この商品のすごいところは90%以上の猫ちゃんがダイエットに成功しているところ。

ロイヤルカナンが調べた結果、「ライト ウェイトケア」のドライフードを2か月使い続けることで、減量に成功しているそうです。

根拠があると信用度がぐっと上がる気がしませんか。

ちなみ原材料は以下の通りです。

メモ

原材料: 肉類(鶏、七面鳥)、植物性分離タンパク*、とうもろこし、植物性繊維、加水分解動物性タンパク、小麦、とうもろこし粉、米、コーングルテン、動物性脂肪、ビートパルプ、酵母、魚油、サイリウム、大豆油、アミノ酸類(タウリン、L-カルニチン)、ミネラル類(Cl、Ca、Na、K、Zn、Mn、Fe、Cu、I、Se)、ビタミン類(A、コリン、D3、E、C、ナイアシン、パントテン酸カルシウム、B2、B6、B1、葉酸、ビオチン、B12)、酸化防止剤(BHA、没食子酸プロピル)*超高消化性タンパク(消化率90%以上)

主原料のお肉は天然由来の鳥と七面鳥が使われていますので、猫ちゃんの食いつきもばっちり。

着色料もしようされていないため、安心して猫ちゃんに食べてもらえます。

Amazonではこんな口コミがありました。

5.6キロくらいあったおデブ猫ですが5.1キロくらいまで落ちました。大分フォルムがシュッとしました。食いつきも抜群です。

ラグドール3匹の長女(12歳)が減量しなくてはならず色々試しましたが、これは気に入って適度によく食べています。一年半経ってお腹周りがスッキリしました。ただし、グレインフリーやデンタルケアの他社のカリカリも少し混ぜて与えています。

安全な猫の餌おすすめランキング!これを買えば間違いなし!

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猫のペットフードの選び方を解説!猫ちゃんのダイエット食編:まとめ

いかがでしたでしょうか。

まるまるとした猫ちゃんもまた癒しのまなざしを向けてしまうものです。

私の友人家族の猫ちゃんの中には持ち上げることが難しいくらいの巨体な子がいます。

ダイエットをさせてあげたいけど、なかなか布団から出てこなくて困っているそうです。

ちょっと、いえかなり心配だなと思っているのですが。

県外なのでなかなか会いに行けないのが心苦しいです。

知り合いに電話して、ダイエットにご飯を紹介したりする日々を過ごしています。

猫ちゃんの肥満によって体の負担が大きくなってしまうこともあります。

猫ちゃんの500gの体重増は、人間で言うと7.5㎏増えたのと同じくらいの変化だという説もあるんですよ。

肥満な状態が続くと病気のリスクも高くなってしまいます。

ずっと家族の猫ちゃんには元気でいてほしいですよね。

たかが少し体重が増えたくらいで、と軽く考えずに猫ちゃんとの幸せライフのためにぜひ体重管理もしてあげましょう。

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