何がいけないの?
たしかにネットで検索してみると、ロイヤルカナンのキャットフードはいい評価と悪い評価にわかれていますね。
キャットフードのネットランキングではCやD評価・・・。でも口コミでは評判がよく人気があるし・・・。
この記事では、ロイヤルカナンキャットフードに対する評価が分かれるその理由を検証します!
ロイヤルカナンキャットフードを選択するかどうか迷ったときの参考になるでしょう。
目次
ロイヤルカナンってどんな会社?
ロイヤルカナンはすでに50年以上の歴史がある世界でも最大手のペットフード会社です。
フランスに研究調査拠点を置き、栄養学の専門家や獣医師など多様な人材を活用してペットフードの研究や生産を行っています。世界16ヵ国に工場があります。
日本ではロイヤルカナン・ジャポンが輸入代理店となって販売しています。
ロイヤルカナンのキャットフードは、栄養学や獣医学、科学的根拠に基づいてつくられている
ロイヤルカナンキャットフードは栄養学や獣医学に基づき、最適の栄養バランスを求めて数えきれないほどサンプルを作り臨床データを収集しています。
そして猫の嗜好も取り入れながら食いつきの良いフードを作っています。
猫種それぞれの骨格や特徴に合わせて粒の形状までも変えており、獣医師も高い信頼を寄せているフードです。
猫の種類や年齢別などのライフスタイル別や、肥満気味・去勢しているなど抱えている問題別に原材料をアレンジし、栄養バランスを調節しているのでとにかく種類が多い!
ペットショップのペットフードの棚にはロイヤルカナン製品がずらっと並んるのをよく見かけますね。
ロイヤルカナンは昔から療法食を提供している
ロイヤルカナンは、腎臓や肝臓・尿路結石など特定の病気の治療に対応して栄養成分を調整した療法食の提供でも有名です。
この療法食は基本的に獣医師の指示のもとに使用するものなので、ペットショップでは買えないものもあります。
私も以前、飼っていた老猫の肝臓の数値が高い、と健康診断で言われたため、ショップの店員さんに相談してロイヤルカナンの製品を買おうとしたら、断られたことがありました。
店員さん曰く、「自分たちは勝手に説明してはいけないんです。獣医さんと相談なさってください」とのこと。
その時は「相談ぐらいいいじゃん」なんて思いましたけど、かえってきちんと管理されていることは安心かもしれません。
ロイヤルカナンキャットフードの評価が低いのは、穀物を使用しているため?
ロイヤルカナンキャットフードの特徴のひとつに、積極的に穀物類(小麦、お米、コーンなど)を使用していることが挙げられます。
これは本当に気になりますよね!
早速、室内で生活する成猫専用のロイヤルカナン「インドア」の原材料を確認してみましょう。
「インドア」の特徴です。
室内で生活する猫は運動不足で太りやすくなリ、毛づくろいの時間も長くなります。
そのためにお腹に毛玉がたまりやすい。
「インドア」は脂肪の含有量を適度に抑え、食物繊維を配合することでヘアボールの形成を抑制しているキャットフードです。
原材料
小麦、米、超高消化性小麦タンパク(消化率90%以上)、肉類(鶏、七面鳥、ダック)、コーン、動物性油脂、小麦粉、植物性繊維、加水分解タンパク(鶏、七面鳥、魚)、ビートパルプ、大豆油、酵母および酵母エキス、魚油(オメガ3系不飽和脂肪酸〔EPA+DHA〕源)、フラクトオリゴ糖、サイリウム、アミノ酸類(L-リジン、タウリン、DL-メチオニン、L-カルニチン)、ゼオライト、ミネラル類(Ca、Cl、K、Na、P、Zn、Mn、Fe、Cu、I、Se)、ビタミン類(コリン、E、C、ナイアシン、ビオチン、B2、パントテン酸カルシウム、A、B1、B6、B12、葉酸、D3)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリーエキス)
主原料はすべて天然由来原料を使用しており、着色料を使用していない為、粒の色調等にばらつきがある場合がありますが、品質に問題はありません。
赤字は、多くのサイトで「猫にとっては好ましくない」と指摘されている材料です。
原材料の表では、配合量の多いものから順に記すことになっているので、これをみると確かに穀類の割合が多く「インドア」の主原料になっていることをが分かります。
酸化防止剤はドライフードには特になくてはならないものですが、特に酸化防止剤のBHAが入っていると「好ましくない添加物」と判断しているサイトが多いようです。
猫には本当に穀物は不必要なの?
たしかに猫は、野菜や穀類だけでは生きていけない完全肉食動物です。
ただ野生だったころの猫はネズミなどを捕まえると、肉だけでなく内臓までもすべて食べていたので、ネズミが食べていた穀物類も自然と摂取できていたんですね。
猫はそれで自然に栄養バランスを保っていたと言われています。
猫は穀物などの炭水化物を分解してできた糖をエネルギー源として使うほか、授乳期には母乳をつくるため糖を多く必要とします。
炭水化物は、過剰にならない程度にペットフードに含まれていたほうが、栄養バランスが良くなります。
もちろん、生のままでは消化しません。人間も米や麦などの穀物を生のままでは食べたりしませんよね。
必ず加熱など加工することで無理なく消化吸収ができます。
通常のキャットフードにも、栄養バランスを整えるために過剰にならない程度に炭水化物が含まれていることが多く、もちろん生のままではなく加工がしてあります。
ロイヤルカナンの「インドア」は、ほぼ家の中だけで生活している成猫を対象にしたフードです。
家だけで生活しているので肥満になりやすく、毛玉もお腹にたまりやすくなるため、食物繊維を多く配合した低カロリーのフードです。
もちろん肉類(鶏、七面鳥、ダック)も配合されています。
「インドア」には7歳から12歳までの中高年用、ロングヘアの猫用、ウエットタイプなどバリエーションも豊富です。
ちなみに、他のシリーズは肉類がメイン素材になっていますよ。
グレインフリーは穀物アレルギーを持っている子にはいいけど、デメリットもある事を知っているのかな。
グレインフリーのフードはタンパク質の摂取はほとんど肉からなので、必要以上に「高タンパク」になりがち。
腎臓機能が低下している高齢の猫や、すでに持病で腎臓病をもっている猫には負担が大きくなり、症状が悪化することもあるんです!
ロイヤルカナンキャットフードに使われている添加物は、猫に害はないの?
「添加物不使用」だの「自然由来の添加物を使っています」と書かれていると、なんとなく安心しますよね。
その代わり品質を保つことがとても難しくなったり、輸送には不向きになったりするリスクも出てきます。
ロイヤルカナン「インドア」の酸化防止剤には、今ではローズマリーなど自然由来の物が使用されています。
原材料に「BHA」だの「没食子酸(ぼっしょくしさん)プロピル」なんていう文字を見ただけで、人工的な添加物で体に悪そうに聞こえますよね。
どちらも主に油脂類に使われる酸化防止剤で、「BHA」は昔ラットの実験で発がん性が認められたということで、問題になりました。
その結果、今でも「BHA」を使っていると「えっ」ということになってしまう。
でも今は普通に人間が食べるバターや化粧品などにも使われていますよ。
もちろん添加物の使用量などは法律で厳しく規制されています。
それに当時のラットを使っての実験結果を身体構造が全く違う猫や犬、人間にそのまま当てはめて考えるのは無理がありますよね。
今ではラットの実験結果も「ラットの前胃にできたラット特有のガン」ということが分かっています。
酸化防止剤などのキャットフードの添加物は、現在は「ペットフード安全法」によって使用する量などが厳しく制限されています。
ロイヤルカナンキャットフードに対する口コミを調べてみた!
ロイヤルカナンキャットフード「インドア」に対する、「Amazon」「楽天」「yahoo!ショッピング」でのカスタマーレビューでは、良い口コミがほとんどでした。
どのサイトでも星5つのうち星4つ以上ばかりの評価でした。
良いく口コミとしては
- 食いつきがよい
- 今まで好き嫌いが激しかったのに美味しそうに食べている
- 獣医さんが勧めているので安心
- 別のフードも試したが、これにかえてから体調も良くリピートしている
などの声が多く、愛猫が喜んでたべているだけに「穀物が多く使われているのはおかしい」と成分に対する不安な声はほとんどありませんでした。
悪い口コミとしては
- うちの猫は好きではないようだった。
- 粒が大きくて食べにくいようで好まなかった
- グルテンフリーだと思って買ったのにそうではなかったので、次には買わない
- フランス製だと思って買ったら韓国製に変わっていて、匂いも粒の形状も違っていて食べなかった
という声がありました。原産国が韓国に変わったことに関しては、他のサイトでも不安に思い、納得できない人が多くいます。
世の中の様々な商品やサービス・仕事などに対する口コミを集めたサイトでも、ロイヤルカナンの評判をみてみました。
ロイヤルカナンを選んだきっかけとして、猫が病気になった時に病院で療法食としてロイヤルカナンを勧められたという人が多かったです。
愛猫の病気で心を痛めただけに、値段が高くても、将来的に医療費をかけるよりも日々のフードにお金をかけて、猫と安心して暮らす方が良いと思っている人は少なくないようです。
獣医師がロイヤルカナンを勧めることが多い理由は?
この疑問はずいぶん前からささやかれていました。
中には
などと面白半分に勘繰る人もいましたね。
獣医さんにとっては迷惑な話ですけど。
ネットを検索してみると「なぜ獣医師が数あるペットフードの中からロイヤルカナンを勧めるのか」という検証結果を載せているサイトもありました。
それによると、ロイヤルカナンには病気の予防や治療結果などのデータが蓄積されています。
獣医師としては、飼い主さんには「猫に食べさせた結果のエビデンス(証拠)が立証されているものをお勧めしたい」という思いがあります。
そのために結果としてロイヤルカナンを勧めることが多くなっているとのこと。
また、療法食は獣医師の指導が必要なフードなので、歴史と実績のあるロイヤルカナンの療法食を採用している獣医師が多い、ということもあるようです。
これには私的にはちょっと納得です。
ロイヤルカナンは、獣医学生への支援や猫の臨床研究と学位取得に対して奨学金プログラムで支援するなど、社会貢献にも力を入れています。
マージンをもらっているかどうかは本当のことはわかりませんが、獣医師がロイヤルカナンを信頼していることは確かなようです。
ロイヤルカナン猫用フードの評価を徹底検証! 気になる安全性は?:まとめ
- ロイヤルカナンってどんな会社
- ロイヤルカナンキャットフードの評価が低いのは、穀物を使用しているため?
- ロイヤルカナンキャットフードに対する口コミをしらべてみた
- 獣医師がロイヤルカナンを勧める理由は
- まとめ
様々にロイヤルカナンに対する評価をみてきました。
原材料に入っている穀類や添加物などは特に気になる点ですが、その他のロイヤルカナンに対する低評価理由としては、国産ではない、フードの生産国がフランスから韓国工場に変わっている、なども挙げられていました。
私個人は、ロイヤルカナンのペットフードはすばらしいと思いますが、でもやはり日本人ではない人たちが考えたフードなんだな、とも感じてもいます。
日本人が考え作るフードは、素材の一つ一つにこだわったものが多いですよね。
ロイヤルカナンでは、どんな素材であれ、添加物であれ、その安全性などがちゃんと立証されていれば採用して、栄養バランスを考える方が重要と考えているような気がします。
ロイヤルカナンを選ぶ利点として(よくある事ですが愛猫が急に今までのフードを食べなくなった時などに)同じシリーズで成長や体調などにあわせて栄養バランスを変えた種類が多く販売されていることは、便利ですね。
400gという少量タイプが販売されていることも、何種類か試したいときには便利です。
また、年取って愛猫の持病がわかった時などに、病状に合わせたフードをあちこち探して試す必要もなく、同じブランドで療法食を選ぶことができるのもメリットと思います。
私は16歳、17歳の老犬の介護をしてきた経験がありますが、日々変わっていく犬の体調に一番悩んだのが食事でした。
いろいろな試供品を取り寄せたり、最後には手作りしたり、「飲む点滴」と言われる甘酒まで飲ませました。ちなみに甘いので結構気に入ったみたいでしたよ。
もしあなたが、いくら説明されても穀物や添加物の採用など、ロイヤルカナンの考え方に何か違和感を感じるなら、日本製のフードを選択すべきと思います。
日本製には、本当に繊細に考えられた優秀なフードが沢山ありますから。
最も、一番大事なのは当の愛猫がロイヤルカナンを気に入るかどうかですけど !