猫のひげが黒いのは病気⁉猫のヒゲ知って得するお話と不思議なお話

猫のヒゲってね。黒いのもあるって知ってる?

えっ?黒いヒゲ?

私はマジマジと寝ているうちの子の顔を覗き込んでしまいました。

私のヒゲは白だニャン

猫のヒゲは白でしょ。黒いヒゲって病気なのでは⁉

ですがこれって全くの勘違いなんです。

猫のヒゲって白だけじゃないんですよ。知ってました?

そして猫のヒゲには不思議なことがたくさんあるんです。

この記事では猫のヒゲについていろんなお話を集めました。

これを読むと猫のヒゲの役割やヒゲの大切さ、猫の不思議な力まで「神秘的な生き物・猫」について、より興味が湧いてきます。

明日からみんなに話したくなる豆知識もたくさん集めましたので、どうぞ最後まで楽しんでいってください。

「あっ、ヒゲが落ちている!」そんなラッキーな出来事に出会えた時のこともお話しているので、ぜひ参考にしてみて下さいね。

愛猫のヒゲを見ながら読むと「なるほど」がたくさんです。

 

猫のヒゲの役割

猫のヒゲは体毛よりも2倍の太さがあって、体毛よりも3倍深く体内に入っています。

そして、その深い根本には「感覚受容器」があり、人間が感じる2000分の1の動きを感じ取ることが出来るのです。

よく「猫のヒゲはセンサーのような役割をしている」などと言われますが、猫のヒゲは動物界で最も性能のいいセンサーだと言われています。

なお、人をはじめとする動物は「視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚」の五感を用いて外の世界を認識しています。

では、触覚に焦点を当ててみましょう。

人間にとって触覚の受容器官は、皮膚全体です。

それに対して猫のヒゲは「触る毛」と書いて「触毛」と言われ、猫の触覚の受容器官の大半は「肉球」と「ヒゲ」に集中しています。

とても敏感な感覚器なんですね。

ですから猫のヒゲはとても敏感で、人間の毛幅の1/2000が動いただけでも瞬時に察知する能力を持っています。

ところで「猫のヒゲ」と聞いて皆さんが思い浮かべるのは、鼻の横にピーンと生えている長いヒゲではないでしょうか。

ですが、猫のヒゲは鼻の横だけに生えているのではないんです。

なんと、体の5か所にヒゲが生えています。

目の上・頬骨のあたり・口元の横・あごの下・前脚の5か所だニャ

そして猫のヒゲは生えている場所に応じて役割があるのです。

それぞれの役割を詳しく見ていきましょう。

眉上毛(目の上)

目や頭にゴミが入ったり危険が及ばないように見張るセンサーのような役割。

頬骨毛(頬骨のあたり)

顔の横からやって来る危険を素早くキャッチする。

上唇毛(口元の横)

猫のトレードマーク。ヒゲで危険か安全かを判断している。気持ちを表す。

下唇毛(あごの下)

姿勢を低くして歩くときに、喉を傷つけないように距離感を測る。

どう毛(前脚のあたり)

獲物を捕まえたり、障害物を察知して踏まないようにする。

ひとくちに「ヒゲ」と言っても猫にとっては非常に重要な器官のひとつです。

また、生まれて間もない子猫は目や耳はほとんど発達していませんが、ヒゲは完璧に機能しています。

それゆえに、「ヒゲに損傷のある猫は、夜間に獲物を捕獲することが難しい」とさえ言われているのです。

猫のヒゲは何本?

猫のヒゲは5か所から生えているとお話しましたが、では何本生えているのでしょうか。

猫のヒゲは左右合わせて50~60本です。

また、ヒゲの長さは個体差はありますが約10~12cmが平均的な値です。

ちなみにギネスに登録されている「世界一ヒゲが長い猫」は19cmだそうです。

おっ!と思い、わが家の愛猫の顔を覗き込んでみましたが、ギネスにはほど遠かったです(笑)

 

猫のヒゲは色が変わる⁉猫のヒゲの不思議

愛猫の顔をよく見ていたら、1本だけヒゲの色が違う?と気付いたことはありませんか。

まさか病気じゃないよね?

と心配になってしまいますが、病気の可能性は低いようです。

実は猫のヒゲには不思議がいっぱいなんです。

そんな猫のヒゲの不思議を一緒に見ていきましょう。

ヒゲの色が黒い

色が1本だけ黒い、又は根本だけ黒いヒゲが愛猫に生えていたりしませんか。

いつもと違う色のヒゲなので「病気なの⁉」と心配になってしまいますが、猫のヒゲの色が変わるのはそんなに珍しいことではないらしいのです。

では猫のヒゲの色が変わる理由について詳しくお話ししますね。

1・加齢

人間が歳を取ると白髪が生えてくるように、猫も加齢によってヒゲの色が変化します。

老化現象ならば7歳を過ぎたくらいからヒゲの色が変わることもあります。

ですが個体差があるので、早くから変化する子もいます。

人間でいう「若白髪」というところでしょうか。

2・栄養不足

人間が白髪になる理由に、過度なダイエットや病気による栄養不足が原因であると言われています。

猫も一緒で栄養不足からヒゲの色が変わることがあるようです。

必要なタンパク質やミネラル不足が原因ではないかと言われています。

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3・ストレス

過度なストレスによりヒゲの色が変わることもあります。

ストレス状態にあると血流が悪くなりその結果、色素を作る細胞が栄養不足となることによるものです。

ちょっと愛猫の食器を見てみて下さい。

ご飯を食べたり水を飲んだりする際に食器にヒゲが当たっていませんか。

ヒゲが頻繫に何かに接しているとストレスになることがあるので、フードや水の器にも注意してあげましょう。

また自律神経の乱れや免疫反応によるものなど、ストレスが原因とされるメカニズムについては諸説あるようです。

4・病気

猫のヒゲの根本には血管があります。

そして皮膚炎や皮膚病による色素細胞の病気で、ヒゲの根本の血液循環や色素を作る細胞に影響を及ぼしていることも考えられます。

しかし、これはあまり多く見られない原因でもあります。

5・遺伝

猫のヒゲの色が変わる原因で、遺伝的なものもあるようです。

被毛の色や目の色などは遺伝によって決められているなど、遺伝について多くのことがわかっています。

しかしヒゲの色の変化についてはまだ詳しくわかっていません。

また、若い猫のヒゲの色が変わるのは「遺伝的な要素によるもの」との考えられていることが多いようです。

ヒゲと体毛の関係

猫のヒゲの色は、体毛にも関係しているようです。

よく見る猫のヒゲは白が多いですが、茶色や黒色をしている猫もいるのです。

一般的に黒猫は黒いヒゲ、白猫は白いヒゲなど体毛に近い色をしています。

また茶トラの猫は白ヒゲで、2歳頃から黒いヒゲが1~2本生えてくることが多いそうです。

ですが、必ずしも体毛に近い色のヒゲというわけでもないんですね。

猫の祖先と言われるリビアヤマネコの体色は、胴体が薄い褐色です。

そして四肢やシッポはキジトラ模様、肉球の色は黒かあずき色に近い薄めの黒で、ヒゲの色はというと白です。

こちらがリビアヤマネコです。

確かにヒゲは白い色をしていますね。

このように猫はヒゲはもちろん体毛や肉球、鼻の色柄なども興味深い色の変化をしています。

猫は不思議がいっぱいで知れば知るほど魅力的な生き物ですね。

ヒゲは心理状態を表す

猫はクールで自分の感情をあまり表に出しませんよね。

ですが猫のヒゲはとってもおしゃべりで、ヒゲの状態で心理が読み取れることがあるんです。

まず基本的に平常心の時は口周りの力が抜けているので、ヒゲは重さにより垂れ下がっています。

ですが恐怖や緊張を感じている時は、口元に力が入ってヒゲがピタッと頬に張り付いています。

また興奮していたり遊んでいる時は、ヒゲがパッと広がって先端が前に出ているんですよ。

猫のヒゲはとっても感情豊かですよね。

 

猫にまつわる豆知識

ここまで猫のヒゲの色について色々と見てきました。

ですが、猫にはヒゲの色が変わる以外にもいろんな不思議があるんですよ。

この項では猫好きなあなたがちょっと自慢したくなる豆知識を紹介します。

これを知れば愛猫がますます愛おしくなっちゃいます。

猫の不思議な力

まずは、猫は不思議な力をたくさん持っているというお話からしましょうか。

人の死を予測できる⁉

アメリカのオスカーという名前のある施設の猫にまつわるお話です。

オスカーは患者の死期を感じ取ることが出来たそうで、患者が死ぬ数時間前になると息を引き取るまで添い寝をするのだとか。

背中を丸める独特の仕草は死期が迫った患者の時にしかしないので、オスカーが患者にこの独特のスタイルで添い寝をしたら家族を呼び瘦せるようにしたと言われています。

オスカーは患者の死期に寄り添ってくれる猫、患者の死期を家族が見守れるようにしてくれる優しい猫として感謝されています。

ものすごく不思議な力ですよね。

体内時計がある

猫って規則正しい生活をしていると思いませんか。

うちの子も「○時だからそろそろ昼寝するな」とか「○時だから外に出て外気浴をするな」などうちの子の行動パターンで大体の時間が分かります。

猫だけでなく他の動物にも体内時計はあると言われていますが、猫の体内時計はひときわ正確だと言えます。

猫は時間の長さを区別することが出来るようで、体内時計で時間を測ることが出来るのです。

猫の体内時計は太陽の光を浴びてリセットされるようです。

また、猫の体内時計は飼い主の生活リズムの影響を受けます。

飼い主の1週間の生活パターンを覚えている猫もいるそうなので、愛猫の健康の為にも自身の健康のためにもちゃんとした生活を心がけないといけませんね。

シックスセンスを持っている

猫にはシックスセンスがあるのではないかと言われています。

なぜなら猫は、私たち人間には見えない何かをジッと見ているような仕草をすることがあるからです。

あまりにも1点をジッと見つめるので「誰かいるのかな」と思ったら誰もいなかったなんて経験は飼い主の皆さんはあるのではないでしょうか。

猫はまるで誰かがいるかのようにジッと見ていて、時にはその方向に唸りだすことだってあります。

シックスセンスとは

基本的に五感以外のもので五感を超えるもの。

物事の本質を掴む心の働きのこと。

一般的に視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚の五感以外の感知能力のことを言い、第六感と言われる。

4・地震の予知

多くの動物が本能的に自然災害を感知すると言われていますが、猫も地震の前に異常行動を起こすことが確認されています。

その行動のひとつに、センサーの働きをするヒゲをピンと張って1点を見つめていたりします。

また高い所に登って降りてこなかったり、いつもと違う異常な鳴き方をする子もいるのです。

もしもの時には愛猫が危険を知らせてくれるかもしれませんね。

猫のヒゲは幸運のお守り⁉

猫のヒゲが抜けるって知ってましたか。

猫のヒゲは人間の髪の毛と同じように、自然のサイクルによって抜け替わります。

そのサイクルは個体差にもよりますがだいたい半年に一度、数本くらいだと言われています。

特に若い猫は抜けやすいようです。

また、病気やストレスでも抜けることがあります。

ですが、自然なサイクルで抜け落ちたヒゲは「幸運を呼ぶ」と言われているんですよ。

招き猫なども幸運のしるしですから、猫の1部であるヒゲもまた幸運を呼ぶとされているのかもしれません。

そんな幸運を呼ぶ猫のヒゲですから、見つけたら大切に保管しておきたいですよね。

お財布やガラス瓶などに入れて保管している方もいますが、落ちているヒゲを見つけるのはとてもレアなことなのでもう少しちゃんと保管しませんか。

実は私もこの間ようやく落ちている愛猫のヒゲを見つけたので、どこに保管しておこうか悩んでいたのですが「猫のヒゲ保管ケース」というものがあるそうなのです。

このようにして保管すると猫のヒゲも貴重品のようになって、なおさら愛おしいものになりそうですね。

 

猫のヒゲが黒いのは病気⁉猫のヒゲ知って得するお話と不思議なお話:まとめ

「猫のヒゲを切ったら元気がなくなる」こんな話を聞いたことはありませんか。

人間にとっての髭は見た目が良くなかったり、不衛生だと言う理由だったりでちゃんと処理をしますが、猫にとってのヒゲはとっても大切なもの。

命にだってかかわるものなんです。

そんな大切な猫のヒゲを調べていて、ふと気が付いたことがことがあります。

人間の場合は「目は口程に物を言う」とよく言われますよね。

ですが猫の場合は「ヒゲは口程に物を言う」のだと言う事です。

ほとんど鳴くこともしない、ご飯がなくなってもお皿の前でジッと待っているようなうちの子をよく観察していると、ヒゲだけは雄弁に気持ちを語っているんですよ。

物言わぬだけに余計に愛おしくなってしまいました。

皆さんも時には愛猫のヒゲをじっくりと観察してみてください。

きっといろんな発見があるはずです。

そして、ヒゲでより深いコミュニケーションが取れるようになるといいですね。

 

-ひげ,