最近では散歩や受診時、また被災時の避難場所で使うために猫もハーネスの需要が高まっています。
- 子猫からハーネスをつけることでスムーズに慣れさせたい
- いつ来るか分からない震災に備えて早くハーネスを導入したい
このように子猫からハーネスをつけたいと思っている人に向けて、
- 子猫がいつからハーネスをつけて良いか
- 子猫がハーネスをつけるメリットとデメリット
- 子猫のハーネスを選ぶポイントとおすすめハーネスの紹介
について解説します。
正しく装着しないと、脱走やしめつけなどのリスクがある猫用ハーネス。
今回の記事を最後まで読んでいただき、子猫のハーネスを安全に利用しましょう。
>>うちの猫にあったキャットフードを知りたい方はこちら
※専門家が目的別に徹底解説しています。
目次
子猫のハーネスはいつからがいいか
子猫のハーネスは体重3kg~、月齢でいうと6カ月くらい~使用できます。
市販の猫用ハーネスで一番小さいサイズだと胴周り27cmくらいから販売されています。
サイズ表記で言うとXSやSサイズで、体重で言うと3kg~が多いです。
子猫のハーネス開始の目安時期
- 体重:3kg~
- 月齢:6ヵ月~
猫の種類や個体差よって大きさも異なるので、明確な月齢・年齢は商品情報に明記されていません。
ですが販売されているハーネスのサイズから考えると、体重が3kg超える6カ月くらいが、ハーネス着用可能な月齢の目安となるでしょう。
どうして猫がハーネスを付けるか知りたい
猫にハーネスを付ける目的は、脱走を防止して猫の安全を守ることにあります。
普段家にいる猫が、いざ外に出ると好奇心にかられて脱走してしまうことが多々あります。
外は車や自転車など危険もいっぱい。
猫と安全に外出するためにハーネスは必需品と言っても良いでしょう。
メリット
では実際にハーネスの利用でどんな良いことがあるでしょうか。
猫のハーネスを利用した主なメリットを3つ紹介します。
- 災害時の安全確保に役立つ
- 動物病院に行くときの脱走防止になる
- 散歩を楽しむことができる
1.災害時の安全のため
万が一の災害時、避難所で一緒にすごすために購入する人が増えています。
避難所で過ごす時は、思わぬ事故を防止するためにキャリーに入れて過ごすことに。
避難中ずっとキャリーの中ではかわいそうですよね。
ストレスがたまって隙をみて脱走したりすることも考えられます。
最近では、防災用品の一つとしてハーネスを準備している人も増えていますよ。
メモ
防災用品として、ハーネスを用意しておくと安心
2.動物病院に行くときの脱走防止
動物病院につれて行く時などはキャリーからの飛び出し防止のためにハーネスを利用すると安心です。
キャリーケースに入れただけだと、隙間が空いた瞬間に飛び出してしまうことも。
ところが家では落ち着いている猫でも、動物病院では緊張して普段とは違う行動をする可能性が高いんです。
犬などの他の動物もいるので、キャリーに入れるのは大前提ですが、同時にハーネスをつけておくと飛び出し防止になり安心ですよ。
メモ
動物病院に行くときは、ハーネスをつけてからキャリーに入れると安心
3.散歩を楽しむ
普段お部屋で過ごす猫が外出するなら『猫用ハーネス』があると安全です。
猫は放し飼いのイメージが強いのですが、今は『室内飼い』が一般的。
基本、散歩は必要ないのですが、飼い主の希望や猫の運動不足・ストレス発散などの目的で散歩させるのも良いですね。
散歩に興奮して脱走したら…と思うと心配ですよね。
そこで猫の散歩にあると良いのが『猫用ハーネス』なんです。
普段おとなしい猫でも、いつもと違う景色が広がっていて思わず脱走…ということもあります。
猫の外出や散歩を楽しむなら『猫用ハーネス』を用意しましょう。
メモ
散歩するなら、猫用ハーネスをつけて脱走回避
デメリット
ではそんな猫のハーネスですが、デメリットにはどんなものがあるでしょうか。
- 窮屈さを感じ嫌がる猫も
- 慣れるまで装着が難しい
- ハーネスがすっぽ抜けて脱走
このようなデメリットがあげられます。
1つずつ見ていきましょう。
1.窮屈さを感じて嫌がる猫も
ハーネスは体につけるので、少なからず気になってしまい嫌がる猫もいます。
慣れるまで気長に練習するという事も大事です。
それでも嫌がるようだったら、サイズが合っていない可能性も。
大きさを今一度確かめて、可能なら他の製品を試してみるのも良いでしょう。
注意
嫌がっている猫に無理に着けさせることは控えましょう
2.慣れるまで装着が難しい
頭や足を通して装着する猫のハーネス。
つけられる猫の慣れも大事ですが、つける側の人間にも慣れが必要です。
正しく装着しないと思わぬケガや脱走のリスクもあることを覚えておきましょう。
注意
装着に慣れるまでは屋内で練習しましょう
3.ハーネスがすっぽ抜けて脱走
サイズが合っていない、装着方法が正しくないなどの理由でハーネスがすっぽ抜ける可能性もあります。
ハーネスをしているからと油断しているタイミングですっぽ抜けがおきると、脱走されてかなり大変なことに。
なれるまでは屋内で練習し、サイズや製品の装着に問題がないことを確認しましょう。
子猫の時からハーネスをつけるメリット・デメリット
以上のようなメリットのあるハーネスですが、子猫の時からつける必要はあるのでしょうか。
子猫の時からハーネスを付けるメリットとデメリット、またデメリットに対応したポイントを解説します。
子猫がハーネスを付けるメリット
子猫の時からハーネスをつけることで、徐々になれることができます。
成猫になると、力が強くなり嫌がった時に装着がかなり難しいことも。
力が弱い子猫の時から慣れさせることで、ハーネスへの抵抗が少なくなり、ストレスなくハーネスを利用できるようになるでしょう。
子猫がハーネスを付けるデメリット
子猫はまだ成長真っ只中。
サイズが定まらないため、きちんと装着するのが難しく脱走の原因になってしまうこともあります。
また成長しているのに、小さいハーネスのまま装着していたら猫の成長を邪魔してしまう可能性も。
子猫の時からハーネスを付ける場合は、以下のポイントに気を付けましょう。
ポイント
- 成長に合わせて大きさをきちんと確認
- 長時間の着用は避け、なるべく屋内での慣らし行為にとどめる
この2点が大事なポイントになります。
子猫のハーネスは首輪とリードでもいいのか
ハーネスの代用として、猫の首輪にリードをつけることはオススメできません。
猫の首輪は犬の首輪のようにリードをつけることに適していないからです。
猫の首輪の特徴
猫は高い所にも上ります。
万が一引っかかって首吊り状態になったら大変。
そうならないよう、猫の首輪は引っ張ると外れる仕組みなっている物が多いのです。
引っ張られると外れる仕組みになっている猫の首輪にリードをつけたら、首輪が外れてしまい脱走につながります。
また仮に首輪にリードが付けられるとしても、首に負担がかかり呼吸に影響を与える可能性も考えられます。
猫の脱走防止のためには首輪+リードではなく、ハーネスがおすすめです。
子猫がハーネスを嫌がってしまう時は
ハーネスに恐怖感を抱かせないためにも、まずはハーネスの存在にならしましょう。
想像してみてください。
もし自分が、突然取り出したハーネスを付けられそうになったら…
ってなりませんか。
正直恐怖でしかないですよね。
猫も一緒で、ハーネスに慣れていない時は怖くて嫌がる子もいるでしょう。
そんな時にもし無理矢理つけると、ストレスになり次回以降の装着が難しくなってしまうことも。
手に入れたハーネスにウキウキして早速着けたくなっちゃう気持ちも分かりますが、一旦冷静になりましょう。
まずは事前にハーネスを見せて慣れさせておくと猫も安心しますよ。
子猫のためのハーネスの選び方
子猫がハーネスを選ぶときのポイントを解説します。
ポイント
- ハーネスのタイプを選ぶ
- 使用シーンに合わせて選ぶ
- 大きさを確認する
ハーネスのタイプを選ぶ
まずはどのハーネスタイプが良いか考えてみましょう。
猫のハーネスタイプには以下の2種類があります。
- 紐タイプ
- ベストタイプ
それぞれの特徴とメリットデメリットを解説します。
紐タイプ
紐や平たいテープで出来ているタイプのハーネスです。
【メリット】
- 大きさが調整できるタイプなら長く使える
- コンパクトで持ち運び時にかさばらない。
【デメリット】
- 装着が難しい(うまく装着できないと脱走することも)
- 締め付けを感じやすい
ベストタイプ
洋服を着る感覚で装着できるベストのようなハーネス
【メリット】
- 装着がカンタン
- 面で支えるから締め付けを感じづらい
【デメリット】
- サイズが一定なので成長に合わせて買い直す必要がある
- 夏場は蒸れることも
紐タイプ・ベストタイプには以上のメリットデメリットがあります。
▼それぞれこんな人におすすめですよ。
\それぞれのおすすめな人/
紐タイプ
⇒子猫の時から成長に合わせて長く使いたい人
ベストタイプ
⇒締め付け感が心配な人
ハーネスのタイプ選択の参考にしてくださいね。
使用シーンに合わせて選ぶ
- 部屋で使う
- 動物病院に受診する
- 散歩する
ハーネスはどんなシーンで使用することが多くなりそうでしょうか。
1番の目的に合わせて選択すると良いでしょう。
部屋で使う
動きやすく、柔らかい素材でできているハーネスが良いでしょう。
「家でゆっくり使いながらハーネスに慣らしていきたい」と考えている人にもおすすめ。
被災時の避難所等で使用するにも、こういった着心地重視のハーネスなら猫もストレスが少なく過ごせるでしょう。
動物病院に受診する時に使う
動物病院ではスムーズに診察してもらうために、着脱のしやすいハーネスが適しています。
子猫が動物病院に受診する時はワクチンの接種などが多いですが、そういった時にもハーネスがあると接種を妨げることに。
動物病院の受診時をメインにハーネスを使う場合は、素早く着脱できるハーネスを選択しましょう。
散歩する時に使う
散歩をメインに使うなら外れにくく安全性の高いハーネスがおすすめ。
いつも家にいる猫がお散歩に出ると、好奇心を刺激されて急に飛び出してしまいがちです。
力が一気にかかることで、ハーネスが外れてしまったらとっても危険。
- 抜けづらい
- ロックが2重になっている
こういった抜けづらい工夫がされているハーネスなら安心して散歩にも使えますね。
大きさを確認する
サイズが大きすぎると、猫が動いているうちにハーネスから抜けてしまうことがあります。
また逆に小さすぎると、窮屈で猫が苦しい思いをすることも。
きちんと猫のサイズに合ったハーネスを選択しましょう。
チェックポイントは以下の通り
- 首回り
- 胴回り
猫の体とハーネスの間に指1~2本分の余裕があるときつ過ぎず快適に装着できます。
注意ポイント
毛の長い猫の場合は見た目よりも実際の大きさが小さいことがあります。
猫のサイズを測る時には実際の体の部分が測れるように注意しましょう。
つけたいハーネスによりサイズ感が異なるので、商品ごとのサイズと猫のサイズをしっかり確認るすことが大事です。
子猫におすすめのハーネス紹介
子猫用ハーネスを選ぶポイントを紹介しましたが、たくさんあるハーネスから選ぶのって正直大変ですよね。
そこで今回は、子猫にはじめてつけるハーネスとして私がおすすめしたい商品を紹介します。
【pidan】猫ハーネス
価格:1,580円(税込)
※2023年1月現在の楽天価格
【ポイント】
紐式で幅広いサイズ調整できるので、子猫から成猫になっても使える
首回り:21.5~32.5cm
胴回り:27.5~43.5cm
リード:122cm
「苦しそうな様子がない」「素材も丈夫そう」「子猫から使用している」「適切な大きさに調整できるから抜けない」という口コミも多く評価の高いハーネスです。
楽天のハーネスランキング1位も獲得。
サイズ調整が幅広くできるので、子猫時に嫌がって付けられてなかったとしても成猫になってから再チャレンジできる可能性も持っています。
お手頃価格ということからも、気軽にチャレンジできるという点で子猫のはじめてのハーネスにおすすめします。
【ゴロにゃん】オリジナル猫用ハーネス
価格:2,981円(送料別)
※2023年1月現在の楽天価格
※リードは別売
ベストタイプで簡単装着・安全設計です。
サイズ展開が豊富でS~3Lまで対応。
サイズ | 胴周り(cm) |
S | 27~31 |
M | 31~35 |
ML | 33~37 |
L | 35~39 |
LL | 39~43 |
3L | 43~47 |
カラーは4色(ソフトベージュ・マスタードイエロー・ストロベリーレッド・インディゴブルー)から選べます。
猫専門店が猫の安全を第一に考えて作ったベストタイプのハーネス。
ダブルロックで安全設計。
生地は丈夫ながらも、猫の体に触れる部分は優しい感触になるように仕立てられています。
メモ
販売店である『ゴロにゃん』では子猫へのハーネス使用は『ハーネスに慣れるためのお家の中での練習用』くらいの使用にとどめることをおすすめしています。
子猫はハーネスをいつからつけれるの?メリットデメリットは?:まとめ
散歩や受診、最近では防災用にも人気の猫用ハーネス。
子猫の時からつけることで、スムーズに慣れることができるというメリットがあります。
子猫にハーネスをいつからつけて良いという明確な時期はありませんが、販売しているハーネスの最小サイズから、約6カ月~の着用が可能と考えられます。
子猫にハーネスをつける場合は、成長の妨げにならないように屋内で短時間から、成長に合わせたサイズアップを検討しつつ利用しましょう。
pidanの猫用ハーネスなら、子猫から成猫までサイズ調整しながら使えるので便利ですよ。